定番はストレート?本当に美味しいウォッカの飲み方
アルコール純度が高く、癖がない飲みやすさが特徴のウォッカは本場ロシアではストレートやロックで飲まれることが多いスピリッツです。これは昔からこの飲み方で常飲する文化があったためであり、カクテルにする方が少ない地域でもあります。
一方で、日本やポーランドではストレートとして飲む方が少なく、カクテルにして飲まれる方が多い洋酒でもあります。どちらの方が美味しいのか、それは一概には言えませんが、飲み方さえ間違えてなければ、どちらでも楽しめる可能性があります。そこでこちらではウォッカを美味しく飲める方法についてご紹介していきます。
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ウォッカの特徴
さて、ウォッカを美味しく飲むためにも、その味や香り、特徴などを知っておきましょう。
ウォッカは製造の過程で原料を蒸留し、白樺の炭で濾過する方法を用います。そのためアルコールであるエタノールを除けばほぼ無味無臭無色で、その成分のほとんどが水とエタノールのみとなっているので、アルコール度数が40%前後の癖が少ない蒸留酒となっています。
そのため、本場ロシアではストレートやロック、また果実のフレーバーとの相性も良いことからカクテルのベースとして使われることも多いスピリッツとなっています。そのまた意図的に香味がつけられているフレーバード・ウォッカと呼ばれる商品も存在しており、こちらを好んで飲まれる方もいるほどです。
つまり、ウォッカは好みに合わせて様々な飲み方が可能だと言うことが分かります。
ウォッカの美味しい飲み方
とは言え、やはり美味しい飲み方を探究し、自分に合う飲み方を探したいですよね。一般的な飲み方を言及してしまうと、ストレートかカクテルで飲まれる方が多いです。しかし他にも美味しく飲む方法があります。ここからをそれをご紹介してきましょう。
ストレート
まずはストレートからです。これはスタンダードな飲み方ですし、ウォッカを飲む上でもイメージが強い飲み方でしょう。
ストレートであればウォッカそのものの美味しさをしっかり味わうことができますし、スピリッツ特有の高いアルコール度数を楽しむこともできます。ただそれ故にアルコールに弱い人や、度数が高いものが苦手な方には飲みにくい方法でしょう。お酒慣れしている方向けの美味しい飲み方ということですね。
ショットで飲む
ショットというと、テキーラのイメージが強いかもしれませんが、もちろんウォッカでも飲まれる方法です。ここで勘違いされている方もみえるようですが、ショットとはお酒の量のことをさし、30ccつまり1オンスのことを意味しています。
ここでのショットで飲むといのは「ショットガンスタイル」という飲み方のことです。ショットガンはショットグラス(1オンス)にウォッカとジンジャエールを一緒に注ぎ、グラスの口を手の平で蓋をしたままテーブルに底を叩きつけて、炭酸の泡が立ったところで、一気に飲むという方法です。
この勢いでウォッカとジンジャエールが良く混ざり、泡状になるので強いお酒でも簡単に飲めるのが魅力となっています。その代りかなり酔いが回りやすい飲み方なので、ショットガンで打たれたように一気に酔いが回ることからこの名が付けられています。
ただ、この飲み方は美味しいのですが、バーなどによっては注文を受けてくれても、内心は嫌がられる飲み方でもあります。机が汚れる、木材のテーブルであればグラスを叩きつけた後が付くなどの理由で、バーテンダーからすれば迷惑と考えられる方もみえるようなので、行う場合は気を付けた方が良いかもしれません。自宅でやる分には迷惑は掛からないでしょう。
冷凍庫で冷やす
ちょっとした工夫としてアルコール度数が高いので冷凍庫で冷やしてストレートとして飲む方法もあります。こうすることでとろみが増しまろやかな口当たりになります。さらに冷やしたグラスに注いで、レモンやライムの薄切りやあら塩と一緒に口に含むことでアクセントとなり美味しく飲むことができます。
ロック
ロックもウォッカを飲む上では比較的メジャーな飲み方です。ロックグラスに丸い氷が1つ入っており、そこにウォッカが注がれているイメージですが、実はこれ意外と量は少ないのです。
氷がそのほとんどの容積を占めており、またロックグラスそのものもタンブラーなどより容量は少なめであるため、実際に入っている量はカクテルグラスとあまり変わらない程度になります。
そのため、これをちびちびと飲む方も多く、また氷が解けてくれば少しずつですがアルコール度数は下がっていくので飲みやすくなります。また単に氷だけで飲むのではなく、レモンやライムなどを添えると、爽やかな柑橘系の香りや、酸味を楽しみが加わって美味しく飲むこともできます。
先述したようにウォッカは柑橘系の相性がいいので、これを添えるだけでぐっと美味しくなるわけです。また炭酸水やソーダを加えるとアルコール度数を下げつつ、刺激となってそれもまた美味しい飲み方となります。
どのように飲むにしても、ロックでの飲み方はゆっくり飲むことで酔いも回りにくくなり、アルコール度数も下げられるので、苦手な方でも飲みやすくなります。
水割り
水割りもウォッカを飲むのにはおすすめの飲み方です。水割りともなるとウォッカの風味が薄まってしまうイメージがありますが、逆に風味が増す場合もあります。これはウォッカのように強いお酒に特有の効果であり、日本でしかない飲み方でもあるのです。
水割りというと日本酒や焼酎のイメージが強いのですが、これも同様の理由からなのです。これらも水割りにすることでアルコール度数は下がりますが、風味が増しますよね。単純に飲みやすくもなるので、お酒が苦手な方にも美味しく飲める方法ですね。
カクテルでの代表的な飲み方
ウォッカのもう1つのスタンダードな飲み方はカクテルでしょう。ウォッカベースのカクテルは様々なものがありますが、その中でも代表的とされる飲み方をいくつかご紹介しましょう。
カクテルとして飲むのは非常に飲みやすいのでお酒が苦手な人や女性向けではあるのですが、スピリッツをベースにしていることもあり、アルコール度数自体は高く飲みすぎると酔い潰れやすいので十分注意してください。
スクリュードライバー
スクリュードライバーはイランあるいはテキサスで働いていたアメリカ人が喉の渇きを癒すために作られたカクテルと言われています。即席で作りドライバーでかき回したことからこの名がついたとされています。
オレンジジュースを混ぜているので、ウォッカの辛口に甘味が加わり、中甘辛口でほのかにオレンジの香りがする口当たりのいいカクテルです。
ウォッカの分量を変更するだけでアルコール度数が簡単に調整でるのですが、標準では12%とやや高めとなっています。
ソルティドッグ
元はジンをベースにグレープフルーツを加え、塩を一摘まみ加えてシェークし、カクテルグラスに注いで飲むというものでした。そのカクテルが、かつてはイギリスの植民地で、そのころには独立してウォッカの消費量も多かったアメリカに渡ったことにより、現在のスタイルに生まれ変わったと言われています。
製法がシェークからビルドに変わったことで簡単に作れるようになり、カジュアルなスタイルとなったこと、そしてそのさっぱりとしたグレープフルーツの口当たりと縁の食塩の組み合わせの絶妙によって一気に世界へ広がり、現在も多くのバーや居酒屋などで飲まれるほどの人気を博しています。
モスコミュール
誕生のいきさつに至っては諸説ありますが、その口当たりの強さからラバに蹴飛ばされたように効いてくることから、「モスクワのラバ(強情者)」という意味として、このモスコミュールという名が付けられたとされています。
中甘辛口でありながらもウォッカの苦みがきいた口当たりは強くパンチがあり、香りは爽やかなライムの香りが漂うものとなっています。