塩と一緒に!ソルティドッグの作り方とアレンジ
お洒落なバーへ行けばカクテルを頼む方が多いと思います。カクテルは甘口のものから辛口のものまで様々ですが、その味を際立たせるためにグラスの縁に塩をつけるカクテルがあることをご存知でしょうか?
そのような装飾をするカクテルでも有名なのがソルティドックです。味だけでなく見た目でも普通のカクテルと違った楽しみがあるのです。このカクテル、バーでなくても自宅でも、自宅で作ることもできるのです。そこでこちらではソルティドッグの作り方とアレンジをご紹介していきます。
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ソルティドッグとは?
まずはソルティドッグの名前の由来や生まれた背景など、このカクテルについて知っていただきたいと思います。
名称のソルティドックについてですが、塩を使っていることからソルティの名がついていると思われる方も少なくないですが、元々の由来は全く違います。このソルティドックという名称はイギリス海員達のスラングで「甲板員」のことを指しています。
潮風や波浪を浴びならが船上の甲板で仕事をする姿から塩辛い野郎と呼ばれ、そこから派生したスラングとなっています。ここから分かるように、このカクテルはイギリス生まれです。ただイギリスは元々ジンの発祥の地でもあり、このカクテルの原型は今とは違うレシピでした。
ジンをベースにグレープフルーツを加え、塩を一摘まみ加えてシェークし、カクテルグラスに注いで飲むというものでした。そのカクテルが、かつてはイギリスの植民地で、そのころには独立してウォッカの消費量も多かったアメリカに渡ったことにより、現在のスタイルに生まれ変わったのです。
製法がシェークからビルドに変わったことで簡単に作れるようになり、カジュアルなスタイルとなったこと、そしてそのさっぱりとしたグレープフルーツの口当たりと縁の食塩の組み合わせの絶妙によって一気に世界へ広がり、現在も多くのバーや居酒屋などで飲まれるほどの人気を博しています。
ソルティドッグのアルコール度数とカロリー
ソルティドッグのアルコール度数ですが、これはグレープフルーツの量で調整できますが、一般的には13%前後で作られています。
カロリーについてですが、ロックグラスに135ml作ることを前提とすると、およそ142kcalのカロリーとなります。
>>ウォッカのアルコール度数とカロリーについて詳しくはコチラ
ソルティドッグの作り方
それではソルティドックの作り方も見ていきましょう。先述したように現在のスタイルでは作り方は簡単になっています。製法がビルドなので基本的には材料を入れてステア(混ぜる)するだけになります。
グラスはタンブラーで十分ですが、ロックグラスだと飲みすぎることもないのでおすすめです。
ソルティドッグの材料
それではソルティドックの材料をご紹介していきます。基本的にはカクテルを作る総量から計算するので、分量は割合となっています。
- ウォッカ:1/2
- グレープフルーツジュース:1/2
- 食塩:少々
- レモンの輪切り:1つ
ここで具体的な分量も見ておきましょう。カロリー計算の時同様に、135mlで考えてみましょう。
- ウォッカ:135ml × 1/2 = 67.5 ml
- グレープフルーツジュース:135ml × 1/2 = 67.5 ml
67.5mlは計量しにくいので67mlずつで130mlでも問題はないでしょう。
ソルティドッグを作る手順
続いて手順ですが、先述通りビルドなので簡単に作れます。ただソルティドックの特徴とも言える縁の塩付けがありますので、そちらだけ忘れずに行ってください。
ちなみにこのような方法をスノースタイルと言いますが、レモンで縁を濡らした後、紙などに広げておいた塩にグラスを逆さに向けてつけることで簡単に塩を付けることができます。
- グラスの縁をレモンで濡らして食塩を付ける。(スノースタイル)
- グラスに氷を入れる。
- グラスに材料を入れてステアする。
ソルティドッグのアレンジ方法
作り方が分かったところで、ちょっとしたアレンジ方法も見てみましょう。分量などに指定が無い場合は、基本的な作り方と分量は同じだと考えてください。
ピンクソルティドッグ
こちらは一般的な材料であるグレープフルーツをピンクグレープフルーツに交換するだけで製法など全く同じで出来るアレンジ方法です。
スイカのソルティドッグ
夏の風物詩であるスイカの果汁でも作ることができます。グレープフルーツの代わりにウォッカと混ぜるのですが、分量には注意してください。
- ウォッカ:1/4
- スイカの果汁:3/4
こちらは比率でご紹介させていただきます。計算は先ほどと同じように出していただければ問題ありません。製法もビルドなので、作り方に違いはありません。
塩レモンでソルティドッグ
あえてスノースタイルにせず、塩が付いたレモンを沈めることで爽やかな味の中にほのかな塩味を楽しめるアレンジとなっています。製法としてはほぼ同じなのですが、スノースタイルの工程を省いてください。
その代り、くし切りにしたレモンに対して10%の塩を加えて発酵させたものを作っておき、それをソルティドッグに沈め、塩レモンをかじりながらカクテルといただくスタイルになります。
ちなみにノンスノーにしたものは「ブルドッグ」や「テールレス・ドッグ」、「グレイハウンド」という名称に変わります。