スミノフの歴史や特徴とおすすめのウォッカ
ウォッカと言えば、本場ロシアを中心として世界的に有名ですが、そんなロシアで生まれ、現在は世界No.1の販売量を誇る銘柄もあります。特にアメリカで消費されることが多く、その品質の高さから多くの賞を受賞しています。
それがウォッカと言えば誰もが一度は耳にするスミノフという銘柄になります。世界中でストレートからカクテルまで様々な飲み方をされるウォッカです。こちらではスミノフの歴史や特徴とおすすめのウォッカについてご紹介していきます。
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スミノフ(SMIRNOFF)とは?
ご存知の方も多いと思いますが、知らない方のために、あるいは改めて知っていただくためにもスミノフという銘柄についてご紹介していきましょう。
スミノフはロシア発祥のブランドでありながら、ロシア革命の折、フランスを経てアメリカ合衆国へ亡命した銘柄です。そのため、現在はアメリカ合衆国など、ロシア国外で多く飲まれる銘柄であり、日本でも酒屋などで容易に手に入ります。
基本的にはスミノフですが、ロシア文字及び英語表記によれば「スミルノフ」と表記されることもしばしばあります。
スミノフの歴史
スミノフは1860年にロシアのピョートル・アルセニエヴィチ・スミルノフがモスクワで創業した銘柄です。10年後に当たる1870年には木炭を使用して濾過しウォッカを製造する技術を開発しています。
やがてアレクサンドル3世がロシア皇帝に就任し、1886年にはロシア皇室御用達の権利を得ていますが、1917年のロシア革命において、国有化とされ名のはく奪及び資本家の弾圧を受けたことにより、スミルノフ家も処刑される人物が出たことで、2代目であるウラジミール・ペトロヴィチ・スミルノフらはフランスに亡命します。
亡命先のパリにて、小規模な工場でウォッカ製造を再開することとなりましたが、1933年に同じくロシア革命の折りを受けてアメリカ合衆国へ亡命していたルドルフ・クネットが、アメリカおよびカナダでのスミノフブランドでの製造権と販売権をウラジミールから買収します。
これによりアメリカやカナダでスミノフが製造販売されるようになりましたが、1939年にはアメリカのヒューブライン社がこの経営に参加し、カクテルベースとして営業活動を展開していきました。
やがて世間的な広がりにより、1982年にR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーが14億ドルで、さらに1987年にはイギリスのグランド・メトロポリタン社がスミノフ社を買収したが、1997年に同社がさらにアイルランドにある有名ビールメーカーのギネス社と合併しディアジオ社を設立したことで、スミノフブランド自体もディアジオの傘下ブランドとなりました。
日本ではサッポロビールが販売権を持っていましたが、2009年に麒麟麦酒が販売権を獲得し、現在はその合併会社であるキリン・ディアジオ株式会社が販促促進活動を行っています。
ただ日本で販売されているスミノフウォッカ及びスミノフブランドの全製品はアメリカやカナダ産ではなく、韓国の工場で製造され、日本に出荷されています。
スミノフのウォッカの特徴
スミノフウォッカは正統派プレミアムウォッカとして世界No.1の販売量を誇っています。初代が作り上げた濾過の技術をさらに発展させ、伝統的な製法によってじっくり時間をかけて繰り返し濾過することで生まれたスミノフウォッカは、雑味や濁りを徹底的に排除することで、無色透明のクリアな味わいに仕上がっています。
癖のないウォッカとしての特徴を最大限に引き出した美味しさは、ストレートでもカクテルでも美味しくいただける商品となっています。そのためスミノフではウォッカをベースとしたカクテルを製造し、瓶に詰めた「スミノフカクテル」というラインナップも揃えられています。
こちらでは詳しい紹介は割愛させていただきますが、飲みやすい味をベースにした4つのフレーバーを取り揃えており、グラスに氷を入れて注ぐだけで、本格的なバーの味を楽しめる出来となっています。ウォッカとしては3種類のラインナップとなっており、それぞれが特徴を持った商品となっています。
その評価も高く、NYタイムズが主催しているブラインド・テイスティング・セッションでは満場一致で最高評価を獲得し、サンフランシスコで行われている世界スピリッツコンペティションにおいては2003年及び2008年に金賞を受賞、2009年にはダブル金賞を受賞するなど、その品質の高さを評価されるプレミアムウォッカです。
スミノフのおすすめウォッカ
それではスミノフのおすすめウォッカをご紹介していきましょう。先述した通り、スミノフでは3種類のウォッカを取り揃えていますので、そちらを簡単にですがご紹介していきます。
スミノフ
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スミノフの代表作として昔から変わらず作られ続けているウォッカです。繰り返し行われるり濾過によって雑味や濁りを徹底的に取り除いたその無色透明のクリアなテイスト、そしてウォッカそのものの純粋な味わいを楽しめるのが特徴です。
それ故に癖がなく、ストレートやロックだけでなく、混ぜ合わせるものを選ばず様々なカクテルの美味しさを最大限引き出せる味わいとなっています。アルコール度数は40%と一般的で、透明な容器に赤いラベルがよく目立つ仕様となっています。
スミノフ ブルー
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こちらはスミノフをベースにさらに蒸留を繰り返し、アルコール度数を50%まで引き上げたウォッカです。アルコールの存在感が増し、味わい豊かな中にさらに切れ味が加わった商品となっています。
ウォッカ好きの方がストレートやロックで飲むのはもちろんのこと、そのピュアな味わいは健在なのでカクテルにもおすすめです。
スミノフ ブラック
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こちらは製法に工夫を凝らし、ポットスティルで蒸留し、丹念に作られているため、高級感のある少量生産バージョンとなっています。その出来栄えはまろやかで滑らかな円熟した味わいとなっており、まさしくウォッカ自体の味を楽しみたい方にはおすすめの商品となっています。
またカクテルベースにもしやすく、特にウォッカマティーニには最適の商品です。透明なボディにブラックのラベルが映える700mlのボトルには、洗練されたウォッカがぎっしりと詰まっています。