ナッツアレルギーの症状や原因と対処法
食物アレルギーの1種である「ナッツアレルギー」。その名の通り、ナッツを食べることで様々な不快症状が出るアレルギーです。日本でも患者数が増えているアレルギーであり、大人の患者も増加しています。そんなナッツアレルギーの種類や原因、症状、対処法についてご紹介します。
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ナッツアレルギーとは
ナッツアレルギーとは、その名の通りナッツを食べることによって様々な症状がでる食物アレルギーの1種です。一口にナッツアレルギーと言っても、様々な種類があります。
有名なのがピーナッツアレルギーですが、アーモンドアレルギーもくるみアレルギーも存在しています。勘違いしないでいただきたいのですが、仮にピーナッツアレルギーであっても、アーモンドアレルギーやくるみアレルギーがあるとは限りません。
また、ナッツアレルギーはアナフィラキシーショック等の重篤な症状を引き起こすリスクが高いという特徴も有しており、乳幼児は特に注意が必要です。乳幼児が発祥するケースが多いですが、近年では大人になってから発症する人も少なくありません。
ナッツアレルギーの種類
一口にナッツアレルギーと言っても、様々な種類があります。ピーナッツアレルギーが有名ですが、ピーナッツは厳密にいえばナッツではなく「豆」ですので、ナッツアレルギーとは言えません。ナッツに近い特徴を持っている為、便宜上ナッツとして扱われています。
厚生省が表示義務及び表示推奨している代表的なナッツアレルギーの種類をご紹介します。代表的なナッツアレルギーは以下の通りです。
- ピーナッツアレルギー
- クルミアレルギー
- アーモンドアレルギー
- ヘーゼルナッツ(ハシバミ)アレルギー
- カカオアレルギー
- ココナッツアレルギー
- ブラジルナッツアレルギー
- カシューナッツアレルギー
ナッツアレルギーの原因
ナッツアレルギーを含む食物アレルギーは、乳幼児などの子供の有病率が非常に高いです。近年では大人の患者も増えていますが、それでも子供の患者が圧倒的に多いです。
この理由は、消化器官が未成熟であり、アレルゲンであるタンパク質を上手に消化することが出来ないのが大きな原因の一つであると考えられています。ですので、成長と共に消化器官が発達すると、食物アレルギーの症状が治まる子供が多いのです。
しかし、ナッツアレルギーは耐性を獲得することが困難であり、大人になっても直すのは非常に困難です。
ナッツアレルギーの症状
ナッツの種類によっても多少は異なりますが、ナッツアレルギーの代表的な症状は以下の通りです。
- 口や唇や喉の痒み
- 皮膚の乾燥・かゆみ
- 発疹
- 蕁麻疹
- 腹痛・下痢
- 吐き気や嘔吐
- アナフィラキシー反応
特に注意が必要な症状が「アナフィラキシー反応」です。アナフィラキシーショックとも呼ばれている症状であり、アレルゲンを摂取してから15分以内に起こると言われています。生死にかかわる危険な症状ですので、症状が出たらすぐに病院で診察を受けて下さい。
ナッツアレルギーは食物アレルギーの中でも特に重篤な症状を引き起こしやすいアレルゲンと言われており、皮膚や呼吸器、消火器に重大な症状を引き起こす危険があります。
ナッツアレルギーの対処法
ではナッツアレルギーになった場合、どのような対処が必要となるのでしょうか。ナッツアレルギーは子供の方がなりやすく、大人になるにつれて耐性を獲得する子もいますが、耐性を獲得しにくいアレルギーと言われています。
ですので、ナッツアレルギーが一度始まってしまえば、一生付き合っていくことが必要となるケースも考えられます。そこでナッツアレルギーになった際の対処法を記載しますので、参考にしてみて下さい。
ナッツ類を食べない
ナッツアレルギーを発症してしまった場合、まず重要となるのは「食べない」ことです。これは当たり前ですが、アレルゲンを食べることによって様々な不快な症状が巻き起こり、最悪の場合アナフィラキシーショックで命を落とすことも考えられます。
判明しているナッツ以外にもナッツアレルギーを持っているケースもある為、ナッツ類全般を食べないことがおすすめです。
体調管理
バランスの良い食生活と規則正しい生活をすることによって、免疫力の向上と自律神経を整えることが可能となります。それによって、免疫の過剰反応を抑えることが可能ですので、アレルギー症状の予防と緩和に効果的です。
薬の服用
ナッツアレルギーの主な症状である「喉の腫れ」や「じんましん」に効果的な薬「抗ヒスタミン薬」の服用もおすすめです。ナッツアレルギーの症状はすぐに悪化することとが多く、軽い症状でも油断しないでください。
少しでも症状が出たら、すぐに服用して症状を抑えるように努めて下さい。