粉ミルクと赤ちゃんの便秘の関係性
赤ちゃんの便秘に悩んでいる人は多いでしょう、その便秘の原因は粉ミルクの種類かもしれません、赤ちゃんの体質によって便秘になりやすい粉ミルクや下痢になりやすい粉ミルクは違ってきますが、そもそも粉ミルクの何が原因で赤ちゃんは便秘になってしまうのでしょうか?
意外と知らない粉ミルクと”うんち”の関係を解説するとともに、赤ちゃんの便秘を予防する方法や、便秘を改善するための対策方法について今回は詳しく紹介していきたいと思います。
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便秘や下痢は粉ミルクの浸透圧が原因!?
腸内に浸透圧が高い物や低い物が入ってくると、体の浸透圧と平均化しようとする活動が始まります。
浸透圧の高い粉ミルクが赤ちゃんの体内に入ってくると、高い浸透圧を低くするために体から水分が腸内へ移動し便がゆるくなって下痢を起こしやすくなります。
反対に浸透圧の低い粉ミルクが赤ちゃんの体内に入ると、低い浸透圧を高くしようとして体は便から水分を吸収し便がかたくなって便秘をおこしやすくなります。
一般的に体液(血液など)の浸透圧は「アイソトニック」と呼ばれる”等浸透圧”であり、体は浸透圧の調整を行わずに済む280mOsm/kgH2Oに設定されています、母乳の浸透圧もまた約280mOsm/kgH2Oとなっているため市販されている粉ミルクも基準調乳濃度で作れば等浸透圧になるよう設定されています。
粉ミルクの濃度が高くなると浸透圧も高くなるため下痢をおこしやすくなり、粉ミルクの濃度が低くなると浸透圧が低くなって便秘になりやすくなるため、まずは赤ちゃんの粉ミルクを基準調乳濃度で作れているかどうかを今一度確認し、そこから赤ちゃんの便に合わせて浸透圧を調節してあげましょう。
糖分は赤ちゃんの便を柔らかくする!
昔から「赤ちゃんの便秘には砂糖水」なんて言われてきました。
確かに砂糖水は浸透圧が高いため便を柔らかくする効果があり、古くから赤ちゃんの便秘直しに使われてきましたが、砂糖というのは腎臓に負担をかけやすく、まだまだ未発達な消化器官を持つ赤ちゃんなら尚更のこと、しかし「糖」を利用することで粉ミルクによる便秘を改善することは可能となります。
その際に砂糖水に変わって最近使われることが多いのは「オリゴ糖」!
この記事の最後にはオリゴ糖について説明しています。
便秘になりやすい粉ミルク、下痢になりやすい粉ミルク
粉ミルクは便秘になりやすいから母乳で育てなさい!というのは昔の話、最近では技術の進化とともに限りなく母乳に近い栄養素を持った粉ミルクが登場しているため、赤ちゃんの便秘と粉ミルクの種類というのは直接的に関係していないとも言われるようになってきています。
しかしそれでも口コミや評価を見てみると、便秘になりやすいと意見の多い粉ミルクや、下痢になりやすいと意見の多い粉ミルクが見えてきました、もちろん万人に共通して言えることではありませんので参考までに。
便秘になりやすい粉ミルク
便秘になりやすいという意見が多かった粉ミルクは森永の「はぐくみ」、2種類のオリゴ糖が配合されている粉ミルクですが、病院から退院して家ではぐくみを使用したら便が2日に1回になってしまったとの意見も。
下痢になりやすい粉ミルク
下痢になりやすいという意見が多かった粉ミルクは和光堂の「はいはい」、便秘になったとの意見も多少ありますが、大半が下痢気味になったという意見、便秘気味の赤ちゃんが和光堂のはいはいに変えたら快便ちゃんになった!なんて意見もありました。
快便しやすい粉ミルク
明治の「ほほえみ」とアイクレオの「バランスミルク」は便秘や下痢で困っていた人たちから赤ちゃんが快便になったという意見の多い粉ミルク、ほほえみはオリゴ糖の保有量が多くアイクレオは乳糖の保有量が多いなど、便を快適に導く効果が赤ちゃんに良い影響を与えたのかもしれませんね。
赤ちゃんの便秘予防
赤ちゃんが便秘気味になったとしても「なんか最近出が悪いわー!」などと教えてくれることはありませんから、毎日赤ちゃんのお世話をするお母さんたちが様子を見ながら便秘を予防して判断しなければなりません。
そういった赤ちゃんの便秘予防の一環として、まずは日頃から赤ちゃんのうんち情報をチェックしてメモを取ると良いでしょう、うんちメモに残す記録としては「頻度・最後に排泄した日からの日数・便の固さ」です。
便秘が疑われる際に病院に行ったとして、こう言った情報があれば赤ちゃんの便秘改善をより良い方法で考案してもらえます、赤ちゃんに対して安易に薬を投与されないためにもママが守ってあげましょう。
他にも赤ちゃんの便秘を予防する方法がありますので紹介しておきます。
おなかマッサージで赤ちゃんの便秘予防
赤ちゃんの排便を促進させる方法として最も定番なのが「おなかのマッサージ」。
仰向けに寝かせた赤ちゃんのお腹に手のひらを乗せて、なでるように”の”の字を書くように動かします。
他にも上半身を支えながら左右にゆっくり転がすように動かしてあげるのも腸の活性化に良く、日頃から赤ちゃんのおなかマッサージを行っていれば、お腹が「ポコっ」と膨らんでいるなどの便秘のサインも見つけやすくなりますから、便秘予防の一環としてマッサージしてあげるのがおすすめです。
オリゴ糖の補給で赤ちゃんの便秘対策
赤ちゃんの便秘の原因とされている最も大きな理由は浸透圧の問題ですが、その次に多いのが腸内環境の悪化、特に離乳食を食べ始めた赤ちゃんは食べ物と一緒に雑菌を口にするようになりますから、腸内で善玉菌以外の菌が繁殖して便秘になってしまうことも増えていきます。
そこで使えるのがオリゴ糖、オリゴ糖は腸内にいるビフィズス菌など善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれるのに役立ちます、もちろん母乳や粉ミルクにも含まれる成分ですが、離乳食へと移行するとなかなか摂取できなくなる成分であり、だからこそ便秘の原因となりがちなのです。
選び方として注意しなければならないのは「消化吸収してエネルギーになるオリゴ糖は腸に届かない」ということ、腸内環境を整えるためのオリゴ糖は一般的なものと違い、善玉菌のエサとなるように腸まで消化されずに届く必要がありますから、赤ちゃんの便秘改善に役立つタイプの物を選ばなければいけません。
赤ちゃんの便秘に悩んだ先輩ママたちに相談したところ、最も多くの人がおすすめだと教えてくれたのは北の快適工房というメーカーが作っている「カイテキオリゴ」という商品でした。
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