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お米にわく虫と対策法について

お米にわく虫と対策法について

お米を炊こうとして米びつを覗いたら虫がわいていたという経験はありませんか?無農薬栽培されたお米や、薬品を使用せずに長期貯蔵されたお米の場合、虫がわくことは珍しい事ではありません。虫がわいてしまった米は捨てなければいけないのでしょうか?またこの虫に害はないのでしょうか?

そんな、米と虫に関する悩みを解決するため、虫のわいてしまったお米の対処法や、虫の対策方法について詳しく解説していきます。米に虫がわいて困っている人も、虫対策をしたい人も必見です。

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どうして米に虫がわくの?

虫が入り込むような隙間を作っていないのに、気が付いたら米櫃の中で小さな虫がうじゃうじゃと湧いている、実はこれ「米に卵を産むコクゾウムシ」の仕業だったりします。

お米の中に虫がいるということは最近ではかなり減ってきましたが、今でも無農薬栽培のお米であったり、貯蔵の際に虫を避ける薬品を使用していないお米の場合は、何も対策しないと虫がわいてしまうことがあるのです。

外から入ってくる虫の場合は、米櫃を密閉できる容器に入れれば大丈夫ですが、米にわく虫の中には米粒に卵を産む虫もいるため、虫にとって適温な場所で保管してしまうと中で孵化してしまい、未開封の米であっても虫がことがあるのです。

お米にわく虫の種類

お米にわきやすい虫といえばこの3種類

特にコクゾウムシノシメマダラメイガの幼虫は米にわきやすく、それぞれの虫に合った対策をしておかなければ、アっという間に米の中が虫だらけになってしまう可能性もあります。

そんな、米にわきやすい虫を種類ごとに簡単に説明しておきましょう。

コクゾウムシ

コクゾウムシ

お米にわく虫の代表といっても過言ではないコクゾウムシ。カブトムシのようなシルエットで、体調は2~3mm程度、穀物につきやすいゾウムシというその名前からも、いかにも米に着く虫の代表といった貫禄が伺えます。

コクゾウムシは米粒に穴を開けて卵を産み付けるため、精米などでも除去することができず、コクゾウムシの卵が産み付けられた米粒が入っていた場合、活発に動ける20℃以上の気温になると孵化します。

米を食べながら成長し、また米粒に卵を産むので、未開封の米袋であっても虫が湧くことがあります。

ノシメマダラメイガ

ノシメマダラメイガ

ノシメマダラメイガ

比較的身の回りで見つけやすいノシメマダラメイガは、穀類や米を探して徘徊している体長7~8mm程度の蛾。米にわくのは幼虫です。お米のヌカ層や胚芽部に卵を産み、幼虫が孵化します。メイガの幼虫は成長すると白い糸を出して蛹を作るのですが、この時の白い糸でお米の粒をくっつけてしまう特徴があります。

米の中に糸でくっついた米粒があれば、米の中にメイガの幼虫がわいていると考えてよいでしょう。ノシメマダラメイガは、購入したままの袋も食い破って中に侵入することもあるため、密閉できる容器に入れることが重要です。

コクヌストモドキ

コクヌストモドキ

一般家庭での発生は比較的少なめですが、米にわく虫のとして世界的にも有名なコクヌストモドキ。体調は3~4mm程度で茶褐色なのが特長です。ヌカの中に産卵して、約1ヶ月程度で成虫となり、米の胚部分やヌカを食べて1年近くも生存する虫です。

発生源の特定や効果的な処置が難しい害虫として知られており、コクヌストという名前が「穀盗人」からいているほど、お米をダメにしてしまいやすい虫なので、しっかりと対策することが重要です。

お米にわく虫の対策方法

お米に虫を発生させないための方法は、実はいたってシンプル!

  • 密閉できる容器に入れる
  • 冷蔵庫などで保存する
  • 虫除けを入れる

この3点を踏まえて保管すれば虫はわきません。

密閉できる容器というのは、密閉式の米櫃などでも良いのですが、おすすめなのが「大き目のペットボトル」に入れて保存する方法です。これなら冷蔵庫でも手軽に保存できるので非常に便利です。

冷蔵庫で米を保存するのも虫除けにはとても大切な事です。これはつまり「高温多湿を避ける」ということであり、米につきやすい虫たちは15℃以下では発育や繁殖ができなくなるので、冷蔵庫保存は効果的です。

そして虫除けですが、薬局やホームセンターなどで売られているものを入れておけば大丈夫。有名なものだと米唐番などがおすすめです。乾燥した唐辛子を入れて保存するのも虫除けにおすすめです。

>>お米の正しい保管方法について

虫が発生した時の対処法

少しの虫であれば洗い流すだけで対処できます。米にわく虫や虫で痛んだお米というのは洗米するときに水に浮きやすく、普段よりも多めの水を使ってしっかりめに研げば大丈夫です。

蜘蛛の巣を丸めた蚊のようにひどく虫が発生した場合は、目の粗いフルイにかけて取り除きましょう。その後、直射日光の当たらない明るい場所に新聞紙を広げて、その上に米を薄く敷き詰めて1時間程度置いておくと、虫が光を嫌って逃げていくので、新しい袋に入れて保管しましょう。

虫が発生してしまった米びつは、しっかりと洗って日光消毒してから再使用しましょう。

虫がわいたお米は食べても大丈夫?

お米にわく虫というのは噛み付いたり毒を持っているということもないため、虫と一緒に米を食べてしまっても衛生上全く問題ありません。むしろ虫が付くのは良い米の証拠とも言われており、農薬たっぷりの米の中では虫は繁殖できませんから、しっかりと虫を除去して美味しくご飯をいただきましょう。

虫がわいたお米の美味しい食べ方

虫がわいたお米を炊くと、多少パサつき感が出てしまうため、古米を美味しく食べるときの方法を活用して炊くと美味しく炊けます。

コツとしては水の分量を通常時よりも少し多めに入れて、米を水に浸す時間を長めにとりましょう、そしてサラダ油を少しだけ足して炊くと、艶やかでモチっとした美味しいお米に炊き上がります。

米に虫がわいても、そのまま捨ててしまうのはもったいないので、美味しく食べる方法と、米につく虫への正しい知識をもって立ち向かいましょう!

>>古米の美味しい食べ方についてはコチラ

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