緑茶の種類別カフェイン含有量と注意点
緑茶に含まれている成分の1つ「カフェイン」。コーヒーなど身近な飲み物にも含まれている成分であり、覚醒作用があるので緑茶を飲むと気分転換やリフレッシュになるのはカフェインのおかげと言われています。
歴史的に見ても、カフェインの効果によってお茶を嗜好品として親しむようになったとも言われています。そんな緑茶のカフェインの効果や種類による含有量の違いについてご紹介します。
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緑茶の成分「カフェイン」とは?
カフェインとは緑茶やコーヒーに含まれている興奮作用を持った精神刺激成分のひとつです。カフェインはコーヒーから分離されてたため「カフェイン」と名付けられました。
カフェインが含まれている飲料としては、緑茶・コーヒー・紅茶・ウーロン茶・ココア・コーラ・栄養ドリンクが一般的です。カフェインには「覚醒作用」「強心作用」「利尿作用」があります。そのため医薬品にも使用されており、総合感冒薬や鎮痛薬によく用いられています。
カフェインの覚醒作用に目が生きがちですが、近年では脂肪燃焼効果が確認されており、ダイエット目的でもカフェインの効果が注目されています。
どの種類のお茶にカフェインは多いの?
カフェインの量は緑茶の種類によっても異なります。茶葉に含まれているカフェインの量は、一番茶・二番茶といった茶期によってはあまり左右されませんが、カテキンやテアニンと同様に、若い芽程多く含まれるという特徴があります。
一般的な飲み物や緑茶の種類ごとのカフェイン量を以下に記載しますので、参考にしてみて下さい。カフェイン量は銘柄や入れる環境にによっても異なりますので、あくまで目安量です。100gあたりのカフェイン量は以下の通りです。
- 玉露:160mg
- 煎茶:20mg
- 番茶:10mg
- ほうじ茶:20mg
- 玄米茶:10mg
- 紅茶:30mg
- ウーロン茶:20mg
- コーヒー:40mg
緑茶の苦み成分=カフェイン?
緑茶の種類ごとのカフェイン量の目安は前述した通りです。カフェインはお茶の「苦み成分」と考えられており、チャノキから作られる「お茶」には必ずカフェインが含まれています。チャノキが使用されていない「麦茶」などはカフェインが含まれていません。
緑茶のカフェインは抽出方法で変化する!
カフェインは茶葉の種類によっても大きく異なりますが、入れ方によっても大きく左右します。緑茶のカフェインは「お湯の温度」と「蒸らし時間」に比例して多くなります。先ほども述べた通り、カフェインはお茶の苦み成分です。苦くて来いお茶程、カフェイン量が多いと言えます。
「玉露はカフェイン量多いけど、苦くない」のは、玉露は50度から60度の低温で苦み成分であるカフェインの溶出を抑え、旨み成分であるアミノ酸を溶出させているからです。
緑茶の苦み成分であるカフェインは、80度以上の熱湯で入れると溶出量が増えます。
緑茶のカフェインの注意点
カフェインは覚せい作用があり、集中力や記憶力の向上、脂肪燃焼効果が期待できる成分です。しかし、カフェインは過剰に摂取してしまうと、副作用や注意点もあります。大量に摂取すると中毒になることもあるので注意が必要です。
しかし、緑茶のカフェイン量は一見すると多く見えますが、緑茶に含まれている「テアニン」というアミノ酸がカフェインの作用を抑制する効果がある為、常識の範囲内の量であれば、飲み過ぎを気にする必要はありません。
寝つきが悪くなるという方は、寝る4時間前以内の摂取を控えた方が良いでしょう。
妊娠中は緑茶のカフェインに要注意!
緑茶のカフェイン量に注意が必要なのは、「妊婦さん」です。カフェインは胎児への影響が心配されており、胎児はカフェインを蓄積しやすいという特徴がありますので、注意が必要です。
妊婦さんのカフェイン摂取量の目安が1日に200mg以内と言われていますので、毎食後に番茶を飲むくらいであれば問題ありません。くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。