飲み過ぎ注意!緑茶の効果を高める1日の適正量
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉が示すように、優れた美容・健康効果を持つ緑茶も、飲み過ぎには注意が必要です。お茶の飲み過ぎで緊急搬送された人も海外にはいたそうです。緑茶の飲み過ぎによる注意点と、緑茶の適量についてご紹介します。
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緑茶の1日の適正量とは?
では、どのくらいの量であれば緑茶を飲んでも問題ないのでしょうか?これは緑茶の種類や濃さも影響してきますし、体格や体質にも大きく左右されますので、一概には言えません。
ただ、緑茶に含まれている成分的には基本的にはいくら飲んでも問題ないと考えます。しかし、「水」でさえ急激に摂取しすぎると「水中毒」になる可能性がありますので、常識の範囲内であればという条件付きとなります。
気になるのはカフェインの摂取量くらいですが、チョコレートやコーヒーなどカフェインの多く含まれるものを摂取した時は、少し控えめにすれば問題ないと考えます。目安として1日に1リットル程度であれば、問題ないと考えられます。もし、体の不調が起こった際はすぐに専門医に相談してください。
緑茶も飲み過ぎには注意が必要?
お茶に含まれるカテキンなどの栄養素によって、ダイエット効果やアンチエイジング効果などの優れた健康・美容効果が緑茶にあることが分かり、注目されています。
しかし、いくら美容や健康に良いからと言って、飲み過ぎてはいけません。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉が示すように緑茶でも飲み過ぎには注意が必要です。
そこで、緑茶の飲み過ぎによって起こりうる体の不都合についてご紹介します。
緑茶の飲み過ぎで緊急搬送されたケース
アメリカではお茶の飲み過ぎで緊急搬送された人もいます。56歳の男性が自宅で16杯ものお茶を飲んで体調不良を訴え、病院に運び込まれました。
血液検査の結果では正常時の4倍ものクレアチニンが見つかり、尿検査では正常時の2倍以上のシュウ酸エステル塩が検出され、重大な腎不全の危険な状態でした。ですので、医師は凍結剤の誤飲を疑ったそうです。
このようなケースは非常に珍しいケースですが、実際にお茶の飲み過ぎで起こった事件です。
胃痛?腹痛?下痢?緑茶の飲み過ぎの危険
腎不全になって緊急搬送となるまではいかなくとも、緑茶の飲み過ぎによって体調を崩すことも考えられます。そこで、お茶の飲み過ぎによって起こる可能性のある体の不調についてご紹介します。
まず、緑茶にはカテキンやタンニン、ビタミンCなど多くの栄養素が含まれています。その中でも、摂りすぎることによって体の不調につながる可能性のある成分は以下の3つです。
- カフェイン
- タンニン
- シュウ酸
緑茶に含まれるカフェインの過剰摂取
まずはコーヒーで有名なカフェインです。カフェインは覚せい作用があり、集中力アップや記憶力の向上等ポジティブな影響も多いですが、摂り過ぎると「胃が荒れる」こともあります。
コーヒーと比べると緑茶で胃が荒れることは稀ですが、カフェインの摂り過ぎで胃が荒れるのは事実です。またカフェインは中毒性がある為、日常的に摂り過ぎると禁断症状が起こるリスクもあります。
ただ、緑茶に含まれているカフェイン量は知れていますし、常識的な量であれば問題ありません。
緑茶に含まれるタンニンの過剰摂取
次に、タンニンについてですが、タンニンは「鉄の吸収を妨げる」効果があります。それゆえ、貧血の方は緑茶を飲み過ぎると症状が悪化する可能性があります。特に食事の前後では緑茶を避けても良いかもしれません。
最後にシュウ酸ですが、これは緑茶だけではなくほとんどの植物に含まれている成分です。ほうれん草等に多く含まれており、緑茶が特別多い訳ではありません。
緑茶に含まれるシュウ酸の過剰摂取
シュウ酸は腎臓でカルシウムと結合して結石となり、激痛を伴う病気である「尿路結石」の原因に成り得ます。
緑茶の飲み過ぎによる体の不調で考えられるのは、以上です。カフェインやタンニンの影響で胃痛や腹痛が起こるのは稀ですが考えられないことはありません。
しかし、下痢などは緑茶が直接の原因であることは考えにくく、いくら飲み過ぎてもその心配はしなくても良いと思います。もちろん体質などもありますので、合わない方は無理に飲まれない方が良いと思います。