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ボルスの歴史や特徴とおすすめのジン

ボルス(Bols)のジン

現在バーや居酒屋などで出されるジンの主流はドライジンという種類であり、世界中でもこのジンを製造する銘柄がかなりの数を占めています。実際にその雑味がなく独特な香りがありながらも飲みやすいジンとして世界中で愛されています

しかし、ジンの種類はそれだけではありません。昔ながらの濃厚でコクのあるジュネヴァジンを作り続ける銘柄もあるのです。こちらではそんなジンを作るボルスの歴史や特徴とおすすめのジンをご紹介していきます。

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ボルス(Bols)とは?

ボルス(Bols)とは?

まずはボルスというブランドについてご紹介してきましょう。

ボルスはオランダ・アムステルダムに本社を置く、酒類製造メーカーであり、そこで製造されるスピリッツやリキュールのブランドです。デ・カイパーと共にオランダを代表するリキュールメーカーとして知られており、世界最古の歴史を持つメーカーでもあります。

日本ではアサヒビールが洋酒販売をマキシマム・ジャパンと業務提携したことで、2005年からボルスの製品を販売しています。

>>人気の高いジンの定番銘柄まとめはコチラ

ボルスの歴史

ボルスは1575年にアムステルダムに居住していたボルス一族の1人、ルーカス・ボルスによって蒸留所が創業されたのが始まりとされています。しかしジンが作られるようになったのはそれからおよそ90年後の1664年だと言われています。

この年からジェネヴァの製造を開始しました。これがドーバー海峡を隔てた隣国イギリスで評判となり、さらにルーカスは大航海時代を背景として、世界各地からアムステルダムに集まってくる薬草や果実を避けに浸してリキュールを作り続けています。

このリキュールがブルボン王朝期のフランスに伝来し、夜会などで貴婦人たちが身につける宝石などと共に、その宝石の色を伴ったリキュールを飲むのが流行となり、貴族の間でボルスのリキュールは人気となって、やがてヨーロッパ各地に広がっていったのは有名な話です。

また1820年にはこのルーカスが考案したオリジナルレシピで作られたジュネヴァが、カクテル黄金時代を迎えたアメリカで一大ブームとなり、「オリジナルコリンズ」をはじめとした多くのクラシックカクテルが生み出され、使用されました。

これはジェリー・トーマス著の伝説的なカクテルブック「Bar-Tenders Guide」で紹介されており、当時の4分の1のカクテルにボルスのジュネヴァが使用されていたと記されています。さらに1880年当時にはアメリカのジュネヴァ販売量はイギリス産ジンの6倍もあったと言われています。

しかし1920年、アメリカで出された禁酒法によって酒が飲めなくなった酒場では、スピリッツにジュースなどを混ぜたカクテルが大流行することとなり、ボルスのリキュールやスピリッツが隣国であるカナダからアメリカに密輸され、知名度を上げることとなります

さらにその後勃発した第二次世界大戦により、ジュネヴァはオランダのローカルスピリッツになってしまいましたが、ナチスドイツに占領されたオランダが1945年に連合国軍によって解放されると、上記のように流行したカクテルがアメリカ兵によって持ち込まれ、ヨーロッパでも拡大をみせ、ボルス社の名前が広く世界に知られ不動のものとなったのです。

そして21世紀になると世界中のバーテンダーから往年の伝統的なカクテルを再現するために、オリジナルジュネヴァを求める声が高まり、それに応えるように再び世界に送り出されたのが「ボルス ジュネヴァ」なのです。

ボルスのジンの特徴

ボルスのジンは歴史でもご紹介した通り、1820年にオリジナルレシピを再現した「ボルス ジュネヴァ」であり、現在もそのジンが作り続けられています。

その製造方法は独特であり、原料を元に、連続蒸留器で蒸留し、アルコール度数50%のモルトワインを作り、2回目の蒸留でアルコール度数を47%に降下させます。そのモルトワインいジュニパーベリー単独の蒸留液に加えて、アンジェリカやジンジャー、コリアンダーなどのボタニカル蒸留液を加え香りを出しています。

さらにボルスではマスターディスティラー秘伝の材料をブレンドすることで、ボルス独特のジュネヴァを作り上げているのが特徴です。カラーはウォッカのようにクリスタルクリアで、ウイスキーのような芳醇さと、滑らかでいて複雑であり、豊かな味わいのモルト風味を実現しています。

またこの伝統の秘伝レシピで作られるジュネヴァだけでなく、「ボルス バレル エイジド ジュネヴァ」というジンも販売されています。どちらの容器も高級感と重厚感を持ち合わせており、見た目でも風味でも贅沢な時間を楽しめるジンとなっています。

その分価格もかなり高いですが、それでもたまの贅沢に購入される方や、このジュネヴァ独特の味を楽しみたいという方が購入されていきます。またジュネヴァ・トニックやオリジナル・コリンズなどのカクテルにも使われるため、自宅で楽しみたい方もこちらを購入されていきます。多くの方が購入するわけではありませんが、コアなファンもみえ、世界的にも人気のジンとなっています。

ボルスのおすすめジン

ボルスのおすすめジン

それでは最後にボルスのおすすめジンについてご紹介していきます。先ほど出てきた「ボルス ジュネヴァ」、として「ボルス バレル エンジド ジュネヴァ」の2種類が販売されていますが、それぞれの特徴などを簡単にご紹介していきます。

>>ジンの上手な選び方とポイントについて詳しくはコチラ

ボルス ジュネヴァ

現在の価格はコチラ

ボルスの中でも1820年に作られたオリジナルレシピを忠実に守り作られるジュネヴァジンです。アンジェリカやジンジャーなどに加えて、マスターディスティラー秘伝の材料をブレンドすることで、ウイスキーのような芳醇な香りと、モルト風味の滑らかでありながら複雑で豊かな味わいを楽しめるジンに仕上がってます。

アルコール度数は42%で、容量は700mlとなっていますが、伝統の製法と手間暇かけたそのジュネヴァは価格としても高価なジンとなっています。

ボルス バレル エイジド ジュネヴァ

現在の価格はコチラ

こちらも伝統的な製法を踏襲しつつ、単式蒸留器による3度の蒸留に加え、フレンチリムーザンオークにて2年以上熟成することで、さらに芳醇で複雑な味わいのあるジュネヴァに仕上がっています。名称のエイジド(aged)とは、アンティークなどの意味を持ち、まさしく熟成し年を重ねた商品であることを表わしています。

アルコール度数はボルスジュネヴァ同様に42%ですが、ボトルは大容量の1000mlとなっています。この容量と時間をかけて熟成された味もあり、価格も高めのジュネヴァです。

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