初心者必見!失敗しないジンの上手な選び方とポイント
バーに行けば必ず置いてあるスピリッツ、その中でもジンはカクテルなどにも使用されるので、多くの方が口にする機会が多い洋酒です。居酒屋でも高級志向のお店には置いてある店も多いです。
そんなジンは、もちろん自宅で楽しむこともできます。ビールやワインではなく、あえてジンを楽しむという方もみえるでしょう。バーで、あるいは友人知人宅で口にして、自分も購入したいという方もみえるかもしれません。しかしいざ購入しようと思うと、どれを選んでいいのか悩むものです。しかもジンにはいくつか種類があり、合うものは人それぞれ違います。そこでこちらでは初心者必見の失敗しないジンの上手な選び方とポイントをご紹介してきます。
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ジンの種類
ジンを選ぶ上で重要なのは、ジンの種類とそれぞれの特徴を知っておくことです。まずはジンが何種類存在するのか、そこから押さえておきましょう。ジンは基本的に4種類に分かれます。
- ドライジン
- ジュネヴァ
- シュタインヘーガー
- オールド・トム・ジン
それぞれのジンには特徴があり、味や飲み方も違います。何も知らずにジンに手を出すと、合わないどころか苦手になってしまうこともあるので、まずはジンについてよく知り、合いそうなものや飲みやすそうなものから選ぶことが大切です。ではそれぞれの特徴をご紹介してきましょう
ドライジン
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まずドライジンからご紹介していきましょう。このドライジンはジンの中でも現在の主流となっており、一般的なジンを指します。そのためバーで指定なくジンを頼めば、このドライジンを出されるので、一度でも飲んだことがある方はこれの可能性が高いです。
ドライジンはロンドンが主産地と言うこともあり、「ロンドン・ジン」や「イングリッシュ・ジン」とも呼ばれています。正確にはイギリス・ロンドンと発祥とした製法とブランドを保っている品種がドライジンという解釈をしていただくといいです。
原料には大麦やとうもろこし、ライ麦などの穀物類を使用し、ジュニパーベリーなどの草根木皮を原料とした植物香料で香り付けしています。そのためドライジンからはウッド系にも似た独特な香りがします。これが好きという方もみえれば、苦手という方もみえます。
ドライジンの特徴の1つとして製造法に特徴があり、蒸留回数が2回あるというものが挙がります。これに対して、後述する古くから存在するジンの原型に近いジュネヴァでは蒸留回数が1回になります。この蒸留回数におかげで飛躍的に雑味がなく、純度の高いジンとして作り出されたのが、このドライジンとなるのです。
ジュネヴァ
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先ほども出てきたように、ジュネヴァは古くからあるジンの原型に近い昔ながらの製法から作られるジンです。そのため1800年代に主流であったことから「クラシック・ジン」、あるいは主産地がオランダであることから「オランダ・ジン」とも呼ばれています。
その製造方法はドライジンと同じ原料ですが麦芽多めに混合し、糖化発酵させてできた醸造酒にジュニパーベリーなどを漬け込み、蒸留回数も1回ということで、より濃くなるためドライジンよりも香料が濃厚で風味が強くコクのある味わいになっているのが特徴です。また製造時に糖化発酵させているため飲み口がとろりとしており、得も言えぬ甘みがあります。
その分だけ、ドライジンよりも香りの癖も強くなりますが、ジン好きの方にはたまらない風味であり、濃厚なジンを楽しみたいのであればジュネヴァは適しているジンになります。
シュタインヘーガー
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シュタインへーガーはドイツが主産地となるジンの銘柄の1つです。名前の由来はそのまま、ドイツにあるシュタインへーガーの街で特産として生まれたことに起因しています。
ドライジンやジュネヴァは香り付けにジュニペーベリーを乾燥させて作ったスパイスを使用しているのに対して、こちらは生のジュニパーベリーを使用して作られます。
そのため、ドライジンよりも控えめな風味と甘味、マイルドでスムースな味わいが特徴となっています。そのためドイツでは胃を活性化させる目的でビールを飲む前にショットグラスで一杯飲むことが通例となっています。
シュタインヘーガーは他のジンと異なり、少しだけアルコール度数が低い、とっても2%低い程度ですが、それもあり上記のような香りや味も相まって比較的飲みやすいジンです。
オールド・トム・ジン
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最初にご紹介したドライジンが作られるようになる以前のジンは雑味が多いものがほとんどだったため、その雑味を抑えるために砂糖を加えて作られていたジンです。カクテルのトム・コリンズの材料として使われるジンとしても有名であり、トム・コリンズのトムはこのジンから取られています。
18世紀に流行った猫の口にコインを入れると足元から甘口のジンが出てく自動販売機が名前の由来となっています。雄猫を「トムキャット」と呼んでいたことから、そういった自販機で販売されて糖分が添加された甘口のドライジンを「オールド・トム・ジン」と呼ぶようになったのです。
現在の製造方法はドライジンと同じであり、そこに砂糖を2%加えることで作られています。そのため今は雑味を抑えるためではなく、オールド・トム・キャットとして作るために砂糖が加えられています。
添加の仕方は砂糖を添加する方法の他に、サトウキビ由来のスピリッツを添加する方法が存在します。そのため味だけならドライジンに分量2%分の砂糖を加えれば同じものが作れます。
ジンの上手な選び方
さてそれぞれの特徴を知っていただいたわけですが、これを元にどのようにジンを楽しみたいかで上手に選んでいく必要があります。ここからは飲み方、楽しみ方に対してどのジンを選ぶと良いのかと言うことをご紹介していきましょう。
いろいろな飲み方を楽しみたい人向け
いろいろな飲み方を楽しみたいのであれば、間違いなくドライジンです。特徴でもご紹介しましたが、ドライジンは現在の主流であり、ジンを使ったカクテルの多くにドライジンが使われます。
そのためカクテルとして飲むもよし、ストレートやロックで飲むもよしと、幅広い飲み方をしたい方に向いています。香りが苦手な方でも冷凍庫で冷やすことで、香りを抑え、とろみのある口当たりに出来るので飲みやすくなります。
カクテルは自宅でも作れるものが多いですので、ドライジンを1本買っておけば、様々な楽しみ方ができるジンとしておすすめです。
迷ったらコレ!タンカレー / タンカレー ロンドン ドライジン
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タンカレーロンドンドライジンは4回にも及ぶ蒸留によって洗練されたすっきりとしたキレのある味と、厳選された高品質なボタニカルによる、豊かな香りが特徴のジンとなっています。
その味は「ジンのロールス・ロイス」などと称賛されており、数々の賞も受賞してきたほどです。また任期中に暗殺され、悲劇の死を遂げたアメリカ大統領ジョン・F・ケネディも愛したとされています。
アルコール度数は47.3%と高めで、容量は750mlのみですが、世界中から愛されるNo.1ジンとしての名声をものにした商品となっています。迷ったら間違いなくこれをおすすめします。
しっかりした味わいが好みの人向け
ジンのしっかりした味わいが好みの方はジュネヴァがおすすめです。ジンの中でも濃厚でコクがある味わい、癖がありますが独特の香りが楽しめるのがこのジュネヴァです。そのためすっきりしたジンよりも濃厚なジンを楽しみたい方にはぴったりです。
ストレートやロックも良いですが、ドライジンでもご紹介した冷凍庫でしっかり冷やして飲むと、さらにとろみが増し、しかし多少は抑えられるものの特有の香りも楽しめるのでおすすめの飲み方です。
迷ったらコレ!ボルス / ボルス バレル エイジド ジュネヴァ
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ボルスの商品は伝統的な製法を踏襲しつつ、単式蒸留器による3度の蒸留に加え、フレンチリムーザンオークにて2年以上熟成することで、さらに芳醇で複雑な味わいのあるジュネヴァに仕上がっています。名称のエイジド(aged)とは、アンティークなどの意味を持ち、まさしく熟成し年を重ねた商品であることを表わしています。
時間をかけて熟成された味もあり、価格も高めのジュネヴァです。しかしジュネヴァの中では間違いなく人気No.1の商品であり、迷うようならこちらが鉄板の商品となっています。
ジンをストレートで楽しみたい人向け
ストレートで楽しみたいならシュタインヘーガーでしょう。確かにドライジンやジュネヴァもストレートで楽しめますが、シュタインヘーガーはちょうどこの2つの中間にあるような存在です。
すっきりしすぎず濃厚すぎない、かといって控えめな風味なので飲みやすいジンなので、ストレートでいただきやすいジンになります。
迷ったらコレ!シュリヒテ / シュリヒテシュタインヘーガー
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シュリヒテはドイツの中でも最も有名なジンブランドになります。大麦を原料として、イタリアはトスカーナ地方で生産されている生のジュニパーベリーを使用しており、そこにハーブやスパイス類といったボタニカルを加えて香り付けしています。
ロンドンジンよりもさらにマイルドで丸みのある味わいで飲みやすく、ドイツ流の通例に適していますが、それ以上に飲みやすさが魅力であり、ストレートだけでなくカクテルに使っても美味しくいただくことができるジンとしておすすめです。
甘めのお酒が好きな人向け
甘めのお酒が好きな方には間違いなくオールド・トム・ジンです。特徴からも分かるように、全体の2%の分量の砂糖が加えられているので、甘味があるジンになります。甘口であるがゆえに飲みやすく、辛口が苦手な方や初心者の方にはとっつきやすいジンとしておすすめです。
迷ったらコレ!タンカレー / オールドトムジン
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タンカレーが作るオールドトムジンは秘蔵のレシピブックから発掘されたもので、創始者であるチャールズタンカレーが1835年に考案したものを忠実に再現し製造されています。
口当たりはとても滑らかで、オールドトムジン特有の少し甘味のある味わいが特徴となっています。アルコール度数は47%と高めですが、その味わいは飲みやすいことこの上ない仕上がりとなっています。
ジンの選び方のポイント
ここまで読んでいただければ分かっていただけたかと思いますが、ジンの選び方のポイントは「どんな飲み方をしたいのか」に尽きます。カクテルとして楽しみたいのか、ストレートが良いのか、どちらでも飲みたいのか、など向いているジンは違いがあります。ただどれも相性が悪いな、と感じる方はジンを飲み慣れていないために合わないと感じる方もみえるのです。
そのため相性が悪いけど飲みたいという方や、どうしてもどれにしたらいいか迷うという方は、とじあえずドライジンのカクテルで飲み慣れてみてください。慣れてしまうと、ストレートで楽しめたり、他のジンの美味しさも分かったりするので、ドライジンから入るのは無難な選択肢になります。