定番だけど奥が深い！美味しい白菜のぬか漬けの作り方
漬け物の王様との呼び声も高い白菜は、どんな漬け物にも合うといわれています。ぬか漬けもそのひとつで、白菜のぬか漬けのことを知らない人は少ないのではないでしょうか？
この記事では、どうしたら白菜のぬか漬けを美味しく作ることができるのか？その手順から美容・健康効果まで、深く掘り下げて詳しく説明していきます。
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白菜のぬか漬けはどんな味？
白菜を浅漬けにしたことにより、甘味が出ていてとても美味しいです。浅漬けにしたときに使用した赤唐辛子の、ちょっとしたピリ辛感も活きています。これにプラスしてぬか漬けの酸味が加わりますから、白菜のぬか漬けの味は、とてもバランスが良いです。
新鮮な白菜であれば、シャキシャキした食感も楽しむことができます。
白菜のぬか漬けの作り方
ぬか漬けといえば忘れてはならないのが白菜です。ぬか漬けには定番中の定番である白菜ですが、定番だけあってとっても美味しい野菜です。
漬ける手順だけではく、白菜の選び方から丁寧に説明していくので、ぬか漬けを作ったことがない人も、白菜のぬか漬け作りにチャレンジしてみてはどうでしょうか？
ぬか漬けに適した白菜の選び方
漬けあがりの味にこだわるなら、白菜を適当に選んではいけません。白菜選びのポイントとしては、熟れ過ぎていない白菜を選ぶことです。見極め方は株の部分を見て、割れて反り返っていたら熟れ過ぎなので避けましょう。
もうひとつは黒い斑点がある白菜です。黒い斑点は、ポリフェノールが細胞に蓄積した生理現象で、食べても平気なのですが、これも避けるようにします。
新鮮で良い白菜は持ったときに重みがあり、外葉が濃い緑でまきは葉先までかたく巻いています。ぬか漬けを作るときには、白菜の旬である11月~2月頃の、美味しくて新鮮な白菜を選ぶようにしましょう。
白菜は浅漬けにしてからぬか漬けにしましょう！
水分が多い白菜は、そのままの状態でぬか床に漬けていくと、早い段階でぬか床が水っぽくなってしまいます。そうならないために、最初に浅漬けにしてからぬか床に漬けていきます。
また、浅漬けにしたあとにぬか漬けにすることで、甘味が出て味がしっとりとして美味しくなります。ここでは簡単な白菜の浅漬けとぬか漬けの手順を紹介していきます。
白菜の浅漬けの作り方
材料
- 白菜330g
- 塩を約9g
- 1cmくらいに切った、だし昆布を約3g
- 2~3mmくらいに切った赤唐辛子を1~2本
白菜の浅漬けを作る手順
- 食べやすい大きさに切った白菜を洗い、水気を切ったらビニール袋に入れます。
- 用意した塩、昆布、赤唐辛子をビニール袋に入れます。
- 空気を入れてビニール袋の口をねじって閉じ、良く振って満遍なく混ぜます。
- ビニール袋から空気を出し、しっかりと口を閉じます。
- 中身の入ったペットボトルを、白菜の入ったビニール袋の上に乗せます。
- 10分弱くらい経過したらビニール袋の空気を抜き、しっかりと口を閉じてペットボトルを乗せます。
- 50分くらい経過したら水分も出ているので完成です。
使用するビニール袋は、薄すぎると敗れてしまうおそれがあるので、なるべく厚めのビニール袋を用意しましょう。
白菜のぬか漬けを作る手順
- 浅漬けにした白菜の水気を良く切ります。
- 自分の好きな量の白菜をぬか床に入れていきます。
- 冬場は常温で1日~1日半、夏場は半日程度漬けたら食べ頃です。
白菜のぬか漬けを作るのは、一度浅漬けにするので少し面倒かもしれません。しかし、浅漬けの工程さえ終わらせてしまえば、あとは白菜をぬか床に入れていくだけです。浅漬けにした時点で約8割りくらいの作業が終わっていることになります。
漬け期間は、浅漬けにした塩分の状態を見て漬けていくようにしましょう。ここで紹介した漬け期間は目安なので、臨機応変に対応していってください。
ぬか床から取り出した白菜は洗って食べた方が良い？
ぬか床から白菜を取り出すと、ぬかがたくさんついています。このぬかは基本的に落としてから食べます。ぬかがついているまま食べても美味しくありませんし、ぬかを落としたらかといって、栄養が全てなくなるなんてことはありません。
ただ、長時間ジャバジャバと洗うのはちょっと違います。ぬかは水で軽く洗い流せますから、洗うときには短時間でサッと洗い流すのがポイントです。白菜を必要以上に洗ってしまうと、栄養素が流れて出てしまうこともあるので注意しましょう。
白菜が塩辛いときには、サッと洗ったあとに軽く搾ることで塩分をおさえることができます。
白菜のぬか漬けの賞味期限
白菜をぬか床から出したら、すぐに食べてしまいましょう。なぜならば、ぬか床から出した食材は、時間の経過と共に味が落ちていくからです。
作り過ぎてしまった場合には仕方がありませんが、それでも冷蔵庫に保存し、2~3日中に食べきるようにしましょう。冷蔵庫に入れて保存すれば2~3週間は持つという説もありますが、そんなに長く保存していたら味の劣化はもちろんですが、酸っぱくなりすぎて美味しくはありません。
白菜のぬか漬けの栄養素とその効果
白菜は養生三宝のひとつとして知られています。養生三宝とは、精進料理において特に食べたい食材のことをいいます。白菜は約95%が水分ですが、栄養素がバランス良く含まれています。
白菜をぬか漬けにすることにより、さらに多くの栄養素を摂取することができます。白菜のぬか漬けに含まれる栄養素とその効果をまとめてみました。
- カリウム…ナトリウムの排泄を促してくれます。
- 食物繊維…善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれます。
- ビタミンC…アンチエイジング効果を高めてくれます。
- カルシウム…骨や歯を形成するための働きを担います。
- マグネシウム…酵素の働きを助けてくれます。
- イソチオシアネート…消化を助けてくれます。
白菜のぬか漬けには、微量ながら豊富な種類の栄養素が含まれています。どんな料理にも合い、日本人にとっては馴染みのある野菜です。白菜はほとんどが水分だから栄養がない、という人も中にはいますが、それは大きな間違いです。
白菜に含まれるイソチオシアネートは、美容や健康に大きな効果があり、特にがんを予防する効果があるということで、近年では多くの人に注目されている野菜です。
白菜のぬか漬けの美容効果とは？
白菜のぬか漬けを食べると、美容に嬉しい効果がたくさんあるといわれています。白菜のぬか漬けがなぜ、美容に良いといわれているのでしょうか？
- 美肌効果
- むくみの改善
- ダイエット効果
白菜のぬか漬けに含まれるビタミンCには、肌の健康を維持してくれる効果があるといわれ、シミやしわを改善する効果が期待できます。
白菜のぬか漬けにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムはナトリウムの排泄を促してくれるほか、余分な水分を外に出してくれる働きがあります。余分なナトリウムや水分を体の外に出すことで、水分が溜まることで起こるむくみの改善に繋がります。
白菜自体は約95%が水分で、100gあたり14kcalしかありません。このため、低カロリーでありながら様々な種類の栄養素を含んだ白菜のぬか漬けは、ダイエットにも効果的な野菜いえます。
白菜のぬか漬けの健康効果とは？
養生三宝といわれるほど、健康維持には欠かすことのできない白菜ですが、白菜のぬか漬けを食べることによって、どのような健康効果が期待できるのでしょうか？
- がん予防
- 二日酔いの改善
- 風邪の予防や症状の緩和
白菜のぬか漬けに含まれている栄養素の中で、注目してほしいのがイソチオシアネートです。このイソチオシアネートは、消化を助けるだけではなく、発がん物質の活性化を防いでくれたり、がんになる前の異常細胞の増殖をおさえ、がん予防に効果があるといわれています。
また、白菜のぬか漬けに含まれるビタミンCにより、免疫力をアップさせる効果が期待できます。免疫力をアップさせると、ウイルスに感染しにくい体になると同時に、感染していても治りやすくなります。その結果、風邪の予防や症状を緩和してくれる確率が高まります。
お酒を飲み過ぎたことがある人なら、一度は経験したことのある二日酔いですが、この二日酔いも白菜のぬか漬けを食べることで改善できるといわれています。
白菜のぬか漬けはこんな人におすすめ！
白菜のぬか漬けを食べると、様々な美容・健康効果が期待できます。白菜に含まれるイソチオシアネートは、がん予防に効果的なことから、がんから体を守りたいと思っている人にはおすすめです。
低カロリーなのに豊富な栄養素を含む白菜は、ダイエットをする人にとっても、助けになる食材であることは間違いありません。
白菜のぬか漬けに合う料理とお酒とは？
白菜のぬか漬けはどんな料理にも合いますが、一番合うのは日本料理でしょう。口直しに最適な白菜のぬか漬けは、ほかの料理との相性も良く、白米と一緒に食べると何杯でもおかわりをしてしまいます。
日本そばやうどんといった麺類、から揚げやとんかつなどの揚げ物に、添えて出しても美味しいですね。また、白菜のぬか漬けはお酒にも合います。ビールや日本酒と一緒に食べれば、お酒を飲み過ぎてしまうかもしれません。
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