イタリアだけじゃない!オリーブオイルの原産地ごとの特徴
皆さん、オリーブオイルと聞いてどこの国を想像しますか? オリーブオイルはイタリアというイメージが強いかと思いますが、実は生産第1位はスペインでイタリアの倍以上の生産量を誇ります。
他にも、最近生産量が増えているのがトルコです。今日は、あまり知られていないオリーブオイルの産地について詳しく紹介したいと思います。
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意外と奥深いオリーブオイルの世界
皆さんオリーブオイルを選ぶとき、何を基準に選びますか? 大まかな判断基準にピュアオリーブオイルとエクストラ・バージンオリーブオイルがありますが、どのような違いがあるかご存知でしょうか? 味はもちろん違うのですが、向いてる料理も違うのはご存知でしたでしょうか?
例えば、火を入れるパスタや炒め物などにはピュアオリーブオイルが向いており、サラダやカルパッチョなど生のままで使ったり、火を入れない料理にはエクストラバージンオリーブオイルが向いています。
ただ、オリーブオイルも劣化しますので、ドレッシングなどの生のまま使う際は、味を確認してから使いましょう。もしその時に苦く感じたら、パスタなどの炒め物に使うのをオススメします。
オリーブオイルを選ぶ際に大切なのは「イタリア産」じゃない
自宅にあるオリーブオイルはどうやって選びましたか? スーパーでさえも多くのオリーブオイルを扱うようになり、オリーブオイルを買おうと思った時に「どれを買えばいいのか分からない」という人も多い思います。
他の調味料と比べると値段が高いオリーブオイル。せっかく買うからには、美味しく好みに合うものを選びましょう。
オリーブオイルの産地ごとの特徴と違い
イタリア産やスペイン産のオリーブオイルと聞くと、それだけで高品質で美味しいオリーブオイルと思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。イタリアやスペインのオリーブオイルには高品質なものも少なくありません。
しかし、全てがそうとは限りません。国だけで品質が決まるわけではないので、国名だけで選ばないようにしましょう。知名度ではイタリアやスペインには及びませんが、オリーブオイルの評価が高くなってきている国が数多くあります。
2014年4月に行われた国際コンテストでは、オーストラリアのオリーブオイルも選ばれています。金賞にはアルゼンチンなどの国も選ばれており、日本のオリーブオイルもその中にはあります。それぞれの国によって味や香りに特色が出るのがオリーブオイルです。
一つの国に集中するのではなく、様々な国から選ぶのも楽しい選び方だと思います。国別のオリーブオイルの特徴についてご紹介しますので、オリーブオイルを選ぶ際の参考にしてみてください。
伝統と最新技術を使ったイタリア産オリーブオイル
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オリーブオイルと言えばイタリアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実際イタリアはオリーブオイルの生産量は世界第2位ですが、他の国とは比べものにならないほどのオリーブの品種が栽培されています。
未だに地域ごと、生産者ごとに品質を競っており、バラエティの豊かさということではイタリアの右に出る国はないと思います。イタリアのオリーブオイルにはさまざまな味や風味があり、一概にこれとは言えません。
例えば、イタリアのオリーブ最大の産地として有名な南部では、実にオリーブらしいフルーティな味と風味をもっており、パスタ料理などに合います。反対に、古い歴史と確かな品質の中部では若々しいフレッシュな香りとピリッとくる強い辛みをもっており、肉料理や豆料理によく合います。
オリーブオイルの味で選ぶならば、マイルドな香りと味が好みの方はプーリア州のオリーブオイルを、少し癖のあるスッキリした味が好みの方はトスカーナ州のオリーブオイルをおすすめします。
高い生産性と安定した品質のスペイン産オリーブオイル
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オリーブオイル生産量世界第1位のスペイン。スペインのオリーブオイルの特徴は、熟成した実から搾油した風味豊かなまろやかな味です。それもただまろやかなだけではなく、そのまま飲んでも平気なほどまろやかなのです。
スペインのオリーブオイルはイタリア産に比べバラエティに欠けるところがあると言われていますが、決して負けてはいるわけではありません。さまざまな料理に合うように、限定した品種で高い生産性と安定した品質を目標として作られているのです。
それ故に、産地や品種による特徴がそれほど強くないオリーブオイルとなっています。ただ、そんなスペインにも面白い特徴を持ったオリーブオイルもあります。それが有機農法で作られたアンダルシア産エクストラ・バージン・オリーブオイルです。
どのような特徴があるかと言いますと、フルーティーな風味が濃く、上級者向けのオリーブオイルとなっています。このオリーブオイル、アイスクリームやオレンジをスライスしたものに砂糖を少々混ぜ、その上からこのオリーブオイルをかけて食べるのがスペインではポピュラーな食べ方みたいです。興味がある方はぜひ買って試してみてください。
品質も良く比較的安値で手に入るトルコ産オリーブオイル
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最近勢いを増してるのが、世界三大料理の一つで有名なトルコのオリーブオイルです。地中海性気候のトルコはオリーブの生産に非常に適した気候なのです。そのためか、トルコ料理にはふんだんにオリーブオイルが使われています。
そんなトルコのアイワルク地方のオリーブオイル、有名なイタリアのトスカーナ地方をもじって「トルコのトスカーナ」と呼ばれるほどの名産地なのだそうです。特に「SELETEPE」は、オリーブオイルには珍しいシングル・モルトで、そのフルーティーな味わいが非常に高評価を受けており、エクストラ・バージン・オリーブオイルの国際認定団体に認められたほどです。
トルコ産オリーブオイルの特徴として、味はえぐ味や苦味が少なくスッキリとした香りが感じられます。オリーブオイルの味を整えるために、トルコ産のオリーブオイルがブレンドされていることもあります。今やトルコのオリーブオイルは品質もよく安値で手に入り非常に人気なので、今やトルコの海外輸出強化品目の上位にも入っています。ぜひ、サラダなどにかけて生のまま食べてみてください。
世界が認める高品質のギリシャ産オリーブオイル
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オリーブオイルと言えば、ギリシャを抜きに語ることはできません。ギリシャの「マキーナ」を使ったオリーブオイルは、他に類を見ないほどの品質と、それだけではなく黄金に近い黄色に輝いています。ほのかに甘い香りが漂い、新鮮なオリーブオイルの風味と上品で豊かな後味が特徴的です。
イギリスのインディペンデント紙が選出した「世界10の優れたオリーブオイル」に、ギリシャから2製品が選出されました。もともとギリシャは1980年代まではなかなかエクストラバージン級の収穫量が60%以上にならなかった苦労の時代がありました。しかし、国をあげての努力の結果、今では世界に誇れるエクストラバージンオイルになりました。
中でもクレタ島の「ONE」が高評価を受け、インディペンデント紙のコメントでは「値段は確かに高いが、オリーブオイルのシャンパンだ」と絶賛までされています。決して安くはないが、高級オリーブオイルに興味がある人にはオススメの1品となっています。お料理の仕上げ、加熱せずにこのままドレッシングにすると食材の旨味を一段と引き立ててくれます。
新鮮なオリーブの香りを味わえるシリア産オリーブオイル
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東地中海に面する国シリアでは、オリーブ畑での除草剤や化学肥料の使用は禁止されています。そのため、収穫されたオリーブの実を砕いて搾っただけのオイルは化学的加工を一切されていないのです。
シリア産オリーブオイルが他の原産国のオリーブオイルより色が濃く、濁って見えるのはこの無濾過製法でオリーブを絞っているからなのです。そのためシリアのオリーブオイルはとってもフレッシュな香りで、少し辛みが強くなっています。
この辛みが鮮度が高い証拠でもあります。癖が強く人を選ぶとは思いますが、一般的な甘い風味のオリーブオイルとは違った、野性味溢れるスパイシーなオリーブオイルを求めている方にオススメです。
安全安心の日本産オリーブオイル
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食の安全は生活していくうえでとても重要ですよね。安全性が高いと評判のオリーブオイルが日本でも作られているのはご存でしたか? 100%国産で安心できるオリーブオイルが香川県小豆島で作られているのです。
かつては外国産の高級オリーブオイルには到底かなわないと言われていましたが、近年ではオリーブ農家の大変な努力の結果、フロスオレイ(世界オリーブオイルガイドブック)に掲載するだけではなく、OLVE JAPAN(国際的なオリーブオイルの品評会)で金賞を受賞するなど高い評価を獲得しています。
こちらのエクストラバージンオリーブオイルは「飲むオリーブオイル」「飲めるオリーブオイル」としても注目を集めており、爽やかでフルーティな香りと味が楽しめます。こちらのオリーブオイルは生のままパンにつけたりサラダのドレッシングなどにオススメです。
まるでワインのように数多くの味や香りが楽しめるオリーブオイル、今や高品質のオリーブオイルを作る国は増えてきています。ぜひ、さまざまな国のオリーブオイルから自分のお気に入りの1品を見つけだしてみてください。