手作りヨーグルトの定番!カスピ海ヨーグルトとは?
近年女性たちの間で密かにブームを巻き起こしている手軽に作れるヨーグルトをご存知ですか?それはカスピ海ヨーグルト!
皆さんの中には「興味はあるけど、わざわざ手作りするほどの物なの?」「カスピ海ヨーグルトって何の菌からできてるの?」「他のヨーグルトと何がちがうの?」といったように、実態がわからず様々な疑問を持ってる方もいるのではないでしょうか?
ここでは、カスピ海ヨーグルトについて見ていきましょう!
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カスピ海ヨーグルトとは?
カスピ海ヨーグルトは、一般的なヨーグルトよりも酸味が穏やかで、粘り気のある食感が特徴的なヨーグルトです。
基本的には、乳酸菌のクレモリス菌と、酢酸菌のアセトバクター菌の2種類で構成されており、主にヨーロッパ東部はコーカサス地方の伝統食として知られています。
カスピ海ヨーグルトの歴史
カスピ海ヨーグルトの発祥は、中央アジアと東ヨーロッパの境界にある、名前の由来ともなった「カスピ海」と「黒海」に挟まれた「コーカス地方のジョージア」というところです。
京都大学名誉教授の家森幸男さんが1986年に研究のために日本に種を持ち帰り、手作りして食べていた物だそうです。ではなぜ家森さんはカスピ海ヨーグルトに着目したのでしょう?その理由は免疫力の活性化作用があるのではないかと考えたからです。
当時、コーカス地方を訪れた家森さんを現地住民は歓迎し食事を振舞ってくれたのですが、その食事にはたくさんの蝿がたかっていたそうです。しかし食べないのは失礼だと思った彼はその食事を口にしたところ腹痛に襲われ大変なことになったのです。
しかし現地民は日頃からそういった食事を口にしていても健康な生活を送っていることを不思議に思い注目したようです。そこで気づいたことは「彼らはカスピ海ヨーグルトを日頃から毎日食べている」ということだったのです。
そして日本に持ち帰った種を友人に分けてあげたことがきっかけとなり、日本にどんどん広がっていったそうです。そして更に2012年にはコーカス地方の食や健康の情報発信を目的として「カスピ海ヨーグルト研究会」が発足しました。
カスピ海ヨーグルトの菌の種類と効果効能
カスピ海ヨーグルトは2つの菌によって成り立っています。
健康や美容に良いとされているのがクレモリス菌で、カスピ海ヨーグルトの特徴でもある家庭で作れる理由となるのがアセトバクター菌です。
クレモリス菌の効果と特徴
まずは一つ目の菌ですが乳酸菌の1種である「クレモリス菌」です。クレモリス菌は酸素のない環境で活発に働きます。そしてこのクレモリス菌の効果効能について嬉しい知っておきたい情報があります。クレモリス菌の特徴は粘り気が強いということです。
この粘性物質には、抗腫瘍作用や免疫細胞を活性化させる作用があると言われています。更に食物繊維に似た役割があるようで便秘の改善にも役立つ菌なのです!
他にも様々な栄養素が含まれており、ミネラル、タンパク質、脂質、ビタミンなどが挙げられます。特にビタミンAとビタミンB2が多く含まれており健康にもとても良いとされ注目を浴びているのです。
その他、体への効果を簡単にまとめていきます。
- アトピー性皮膚炎の症状緩和が期待できる
- ストレスによる肌機能の低下を防ぐ
- 食後の血糖値上昇を穏やかにする
アセトバクター菌の効果と特徴
アセトバクター菌は乳酸菌ではなく、酢酸菌と呼ばれる菌の1種です。
この菌は特に体への効果や効能があるわけではないのですが、家庭でヨーグルトを作る上で必要な菌になります。ヨーグルトの種と牛乳を入れ混ぜた際に、このアセトバクター菌が層になり「クレモリス菌」に「酸素」が触れないように蓋をしてくれるのです。
アセトバクター菌の働きがあるからこそ、家庭で安定したカスピ海ヨーグルトを作る事ができるのです。
カスピ海ヨーグルトと普通のヨーグルトの違い
ここまででカスピ海ヨーグルトについては、ある程度理解してきましたね!それでは次に他のヨーグルトとの違いについて見ていきましょう。
皆さんは「普通のヨーグルト」の特徴はなんだと思いますか?そう、「酸味」ですよね?このヨーグルトの特徴でもある「酸味」ですが、カスピ海ヨーグルトにはこの酸味はほとんどなく、まったりとした味わいが特徴的です。
そして既に話している通り粘り気のある食感です。「粘り気のある」と言ってしまうとネバっと気持ち悪い物を想像してしまうかもしれませんが、ご安心ください!プリンのような滑らかさがあり、嫌な食感ではありません!
そしてカスピ海ヨーグルトにしかないクレモリス菌の質の良さも特徴的です。とても強い乳酸菌のため生きたまま腸まで届き善玉菌をしっかりと助けてくれるようです。
カスピ海ヨーグルトは少し値段も高めではありますが、一度種ができればそこから増殖させることが可能です。牛乳さえあれば何度でも植え継ぎできるというのは、とても魅力的ですよね!
そして何故、家庭でも手軽に作れるのかというと、一般のヨーグルトとは異なり、「カスピ海ヨーグルト」の乳酸菌は発酵温度が低いからです。
ちなみに常温(20~30℃)で発酵していきます。
カスピ海ヨーグルトの作り方
カスピ海ヨーグルトとは、ヨーグルトの種から作ったり、完成しているカスピ海ヨーグルトを使用して家庭で簡単に増やすことができます。ここでは、カスピ海ヨーグルトを作るための材料と手順について簡単に説明しますので、興味のある方は是非作ってみてください。
用意する材料と道具
- カスピ海ヨーグルトの種(70~100ml)
もしくは、完成しているカスピ海ヨーグルト(100g) - 成分無調整の牛乳(1L)
- 蓋がしっかりとしまる耐熱容器(牛乳パックはNG)
- スプーン
作り方と手順
- 材料と道具を用意する
上述した材料と道具を揃えましょう。 - 容器とスプーンを消毒
使用する容器とスプーンを煮沸消毒します。90℃〜95℃まで熱したお湯の中に入れて、5分以上煮沸消毒を行ってください。 - 容器の中に材料を入れる
煮沸消毒した容器に牛乳を入れて下さい。その後、カスピ海ヨーグルトの種、もしくは完成した状態のカスピ海ヨーグルトを入れてください。 - スプーンでゆっくり混ぜる
煮沸消毒済みのスプーンを使用してゆっくりとかき混ぜてください。 - 蓋をして待つ
容器に蓋をして、20℃〜30℃程度の場所で固まるまで待ちましょう。
- 固まったら完成
概ね、24時間〜72時間程度で固まります。夏場の場合は24時間〜36時間程度、冬場は36時間〜72時間程度が目安です。完成しているカスピ海ヨーグルトを使って増やす場合は、6時間程度で固まる場合もあります。
カスピ海ヨーグルトを購入できる場所
カスピ海ヨーグルトは「フジッコ」が発売しており、以下から購入することができます。
- 通信販売
- 百貨店での購入
- スーパーマーケットでの購入
スーパーマーケットで売っているカスピ海ヨーグルトは身近な物なので、お買い物に行った際に目にしたことがある方も多いでしょうね!百貨店用の販売は知らない方も多いかもしれません。
なぜかというと、取り扱いエリアは特定されているからです。販売店を記載しますので近くの方は是非テェックしてみてください!
百貨店で買えるカスピ海ヨーグルト
- 阪急百貨店 うめだ本店
- 阪神百貨店 梅田本店
- 品川駅構内にあるecute品川
それぞれこだわりのカスピ海ヨーグルトが販売されています。昨年オープンした「阪急百貨店 梅田本店」ではフジッコとのコラボレーション企画として店舗オープンを果たし、「カルビー」とカスピ海ヨーグルトの「カスピア」から「ヨーグラート by カスピア」という阪急限定のお店として注目されました。
ここのテーマは朝食だそうで、このために開発されたグラノーラとカスピ海ヨーグルトをセットで販売しているのです。このセットは「朝から体がスッキリと目覚める」という効果が期待して作られたようです!
そして品川の「ecute品川」ではカスピ海ヨーグルトを使ったフレッシュジュースやヨーグルトドリンクをメインに販売しており、仕事帰りの疲れた体にはサッパリとしたフレッシュジュースがおすすめのようです!
駅構内にあるので電車の乗り継ぎ時などにも、気軽に立ち寄りやすいのも嬉しいですよね!
ネットで買えるカスピ海ヨーグルト
このネットでは、今回の記事のメインとも言える「手作りできるカスピ海ヨーグルト」が多く販売しております。
手作りするための「種」となるパウダーが売られていたり、さらに美味しくいただくためのシロップやフルーツソースなんかも購入することが可能です。
カスピ海ヨーグルトを作るための種ですが、基本的には「牛乳を加えるだけで簡単にできる!」というものばかりなのですが、「牛乳」で作るもの「豆乳」で作るもの、などなど少しづつ違う場合もありますので、その辺りもチェックしてから購入しましょう!
こちらはフジッコが販売する手作り用の代表的な商品です。
現在の価格はコチラ |