レシピ要らず!?ギリシャヨーグルトの簡単な作り方
濃厚な味わいがクセになるギリシャヨーグルトを自宅で作ってみたいと思ったことはありませんか?実は、どんなご家庭にもある道具を利用するだけで、ギリシャヨーグルトは簡単に作れるのです。
そこで今回は、自宅で作れるギリシャヨーグルトのレシピや作り方の手順、さらには上手に作るために覚えておきたい作り方のポイント、そして手作りしたギリシャヨーグルトの活用方法まで詳しく解説していきます。
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ギリシャヨーグルトとは?
古の時代より、ギリシャ、地中海地方や東ヨーロッパで毎日の食事に供されてきたギリシャヨーグルトは、一般のヨーグルトに比べ高タンパクです。この高タンパク質、低カロリーに魅せられて欧米の女性のダイエットに愛され、今や大人気のギリシャヨーグルトです。
しかし、ダイエットに良いといっても一般のヨーグルトに比べ割高な値段なので、毎日、買って食べるには少々難しいところです。そこで、家庭でも簡単に作れるギリシャヨーグルトをご紹介します。ちなみに日本では、「水切りヨーグルト」とも呼ばれているようです。
ギリシャヨーグルトの基本的な作り方
ギリシャヨーグルトは、簡単にいってしまえば一般的なヨーグルトから水分をなくしてしまえば完成します。そこでまずは、ギリシャヨーグルトを家庭で作るための道具と材料を準備し、そこから上手な作り方を解説していきます。
用意する道具と材料
- ボウル
- ザル
- キッチンペーパー
- 一般のヨーグルト(分量は好みで)
ギリシャヨーグルトを作る手順
手順はいたって簡単です。
- 道具をセット
- ヨーグルトを投入
- 冷蔵庫で寝かせる
- 完成
といった具合です。1つ1つの手順を以下で丁寧に解説していきます。ヨーグルトを寝かせる時間と出来上がりの様子についても紹介しますので、しっかりと読んで手順通りにギリシャヨーグルト作りを始めてください。
1. 道具をセット
ボウルの上にザルを乗せて、その中にキッチンペーパーを敷きます。
ヨーグルトをねかせていると、徐々に水分が溜まってきます。ザルの底が水分に触れるようになると、それ以上水分が抜けません。乳清(ホエー)が充分溜まるように、ボウルは深めが好ましいです。
2. ヨーグルトを入れます
敷いたキッチンペーパーの上に、ヨーグルトを乗せます。ヨーグルトは入れる前に充分に撹拌してください。容器のまま入れると水分の抜けが悪いようです。
その後、ラップをして冷蔵庫(10度以下)へ入れます。
キッチンペーパーの上にヨーグルトを乗せて、しばらくすると薄い黄色の水分が落ちてくる状態がわかります。これがヨーグルトの中に含まれている乳清(ホエー)です。
この乳清には豊富なタンパク質、ミネラル成分が含まれており、さわやかな酸味がします。この乳清は、捨てないでいろいろな料理やドリンクに利用できます。
また、450gのヨーグルトは結構量があります。大き目のキッチンペーパーを使用しないとあふれる可能性もあります。
キッチンペーパーの端はボールの中に入れておくようにしてください。ボールからはみ出しているとボールの外へ雫が落ちる可能性があり、知らずに周囲を汚すことになります。
3. 冷蔵庫内でねかせる時間
水切りをどの位するかで、ヨーグルトのかたさや味わいが変わってきます。
2時間くらい経つと、量は約70%位になり、とろっとしたリームチーズのようになります。
4時間くらい経つと、約65%位の量になります。
6時間以降は、約55%位になります。
一晩(6時間以上)ねかせると、ほぼ半分に近い量(約55%位)になり、しっかりとした固さの食感でクリームチーズのようになります。また、かなり濃厚な味わいになります。
ギリシャヨーグルトを家庭で作るときの注意点
ギリシャヨーグルトを作るときに覚えておきたい注意点をおさらいしておきましょう。
- ボウルは深いものを使用する事
- ザルより小さいボウルは使用しない事
- キッチンペーパーをボウルの外へ垂らさない事
ギリシャヨーグルト作りで起きやすいトラブルの解決方法を以下で詳しく解説しますので、作ってみたけどうまくいかない!という人は読んでからもう一度試してみてください。
うまく水切りできない場合
一晩水切りしていたのに、下の部分だけ水切りされて上のほうはそのままという場合があります。
この場合、ヨーグルトを流し入れる際に、ヨーグルト全体をよく撹拌しないでザルへ入れると、上の部分はそのままで水切りされないで残ることがあります。よく撹拌してから入れるようにしましょう。
ボールの外に雫が落ちないようにする
キッチンペーパーがボールの外にはみ出していると乳清がキッチンペーパーの端からボールの外にポタポタと雫が落ちる場合があります。キッチンペーパーがボールからはみ出さないようにしましょう。
抽出中に雑菌が入らないようラップをおすすめします。
道具を簡略化してもっと簡単に作る方法
ボウルやキッチンペーパーを使用せずとも、簡単にギリシャヨーグルトを作る事は可能です。
ご家庭にドリップコーヒーの道具(ドリッパーとフィルター)があれば、それを利用して作る事も出きますし、市販されているヨーグルトの容器をそのまま流用してギリシャヨーグルトを作る事も可能です。
しかし、上述したギリシャヨーグルトの作り方よりも、一度に少量のギリシャヨーグルトしか作れないのがデメリットと言えます。それぞれの作り方を解説しますので、一度に大量のギリシャヨーグルトを作る必要がないという人は、ここから紹介する簡易的な作り方に挑戦してみるのがおすすめです。
ドリップコーヒーの道具を利用して作るギリシャヨーグルト
ドリップ・コーヒーを入れる道具を利用する方法です。まずは、以下の道具がご家庭にあるか確認してください。
- サーバーまたはマグカップ
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- 一般のヨーグルト
作り方
作り方は、ほぼ上記の方法と同じです。
サーバーにドリッパーをセットしてペーパーフィルターをセットし、ペーパーフィルターへヨーグルトを入れます。量としては、400g入らないため200g位がおすすめです。
抽出中は冷蔵庫へ入れた方が良いのですが注意して保管してください。抽出時間は上記と同じです。
ヨーグルトの容器を利用して作るギリシャヨーグルト
市販されているヨーグルトを容器のままキッチンペーパーで水を切ってギリシャヨーグルトを作る方法です。最も手軽にできますが、以外と失敗しやすいので、ギリシャヨーグルトが作れる原理をある程度理解しておかないといけません。
使用する材料は以下の通りです。
- 一般のヨーグルト(容器入りタイプ)
- マグカップまたは深いお皿
- キッチンペーパー
作り方
ヨーグルトの容器のフィルムを剥がして、キッチンペーパーをかぶせて蓋をするようにしっかり輪ゴムなどで固定します。
次に、マグカップまたは深いお皿の上に逆さま(少し斜めになるように)にして置き、そのまま冷蔵庫で保管します。水分を切ったヨーグルトはそのまま容器の中に残り、マグカップに乳清が溜まります。これで完成です。
プレーンタイプと脂肪ゼロタイプの手作り比較
今回使用したヨーグルトは、約40年ロングセラーの明治の「ブルガリア・ヨーグルト」プレーンタイプと脂肪ゼロのタイプです。この2つで作ったギリシャヨーグルトを比較して見たいと思います。
プレーンタイプ | 脂肪ゼロタイプ | |
水きり開始時重さ | 423g | 419g |
2時間後 | 70%(30%減) | 70%(30%減) |
4時間後 | 62%(38%減) | 63%(37%減) |
6時間後 | 57%(43%減) | 60%(40%減) |
8時間後 | 54%(46%減) | 55%(45%減) |
10時間後 | 53%(47%減) | 53%(47%減) |
乳清(ホエー)の量 | 200cc | 200cc |
表のようになりました。
6時間~8時間で55%~60%まで乳清(ホエー)が抜かれます。約半分近くになりました。できあがったギリシャヨーグルトを比較してみると、脂肪分ゼロのタイプはナチュラルタイプに比べ、まだ柔らかさが残っており、酸味も少し強いです。
また、ナチュラルは乳清が抜かれて固くなりキッチンペーパーからスムーズに剥がれましたが、脂肪分ゼロのタイプは乳清が抜かれた後も柔らかく、キッチンペーパーから剥がすことができませんでした。
脂肪分ゼロのギリシャヨーグルトを作るときは、しっかりした紙でできたキッチンペーパーを使用した方が後の作業が楽になると思います。
ちなみに、できた乳清の量はどちらも200ccできました。
手作りギリシャヨーグルトの美味しい食べ方
ギリシャヨーグルトは、一般的なヨーグルトと違って、チーズのようなクリーミーな味わいが特長です。一般的なヨーグルトのようにハチミツをかけたりフルーツと混ぜて食べるのも美味しいですが、せっかくならちょっと変わった使い方をして、ギリシャヨーグルトを最大限楽しんでみるのが良いと思います。
トーストにギリシャヨーグルト
手作りしたギリシャヨーグルトをもっとも手軽に美味しく食べるなら、まずはバターやジャムの代わりにして、トーストの上にギリシャヨーグルトを塗って食べるのがおすすめです。
適度なヨーグルトの酸味と、チーズのような味わいが、トーストの香ばしさや塩味と合わさって、とても美味しいです。
また、バターやマーガリンに比べると圧倒的に低カロリーであり、ダイエット中の人の朝食にもおすすめできる食べ方です。
ホットケーキにギリシャヨーグルト
ふっくらと仕上がります。少し多すぎました。一人前は1/4~1/6位でもよいかもしれません。
ダイエット用に甘さ控えめです。
材料
- 水切りヨーグルト 60g
- 小麦粉(薄力粉) 150g
- ベーキングパウダー 10g
- 砂糖 30g
- 卵 1ヶ
- 牛乳+水 適量
作り方
材料をすべてボールに入れ、適量の牛乳と水を入れ、よく撹拌します。できた材料をフライパンで焼きます。
レアチーズケーキ風
さわやかなレアチーズケーキの味になりました。ダイエット用に甘さ控えめです。
材料
- 水切りヨーグルト 80g
- 砂糖 7g
(底になる材料)
- ビスケット 5枚位
- バター 20g
作り方
底になる材料の準備として、ビスケットを袋に入れ、棒でたたいてビスケットを細かく砕きます。そして、バターを電子レンジで少し温めて溶かしバターを作ります。砕いたビスケットに溶かしバターを混ぜ、容器の底に平らになるように敷き詰めます。
水切りヨーグルトと砂糖をよく混ぜ、容器へ流し込みます。その後、冷蔵庫で1時間以上ねかしてください。
チーズケーキ風
水切りヨーグルトとチーズで作ってみました。ダイエット用に甘さ控えめです。
材料
- 水切りヨーグルト 130g
- とろけるチーズ 40g
- 牛乳 30cc
- 溶かしバター 30g
- 砂糖 5g
作り方
とろけるチーズと牛乳を電子レンジで少し温めた後、よく撹拌します。ここへ他の材料を加えて、よく撹拌します。
撹拌後、容器へ移し、オーブンで200℃20分加熱します。少しプルプルしていますが、荒熱をとった後、冷蔵庫で少しねかしてください。
ギリシャヨーグルトが作れるおすすめグッズ
ギリシャヨーグルトは、簡単にいってしまえば「ヨーグルトの水を切るだけ」ですので、家庭にある道具をうまく利用して手軽に作る事ができます。
しかし、専用のヨーグルトメーカーがあれば、もっと簡単かつクオリティーの高いギリシャヨーグルトを作る事ができますし、ヨーグルト作り自体を楽しむことも可能ですので、ギリシャヨーグルト作りにハマった人は購入を検討してみても良いかもしれません。
easiYo / ヨーグルトメーカー
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イージーヨーは手作りヨーグルトを作る電気式のニュージーランドのヨーグルトメーカーです。熱湯を使用しないので安全に、どなたでもヨーグルト作りが楽しめます。8時間から10時間でヨーグルトが作れます。
各種のヨーグルトが専用のパウダーとして用意されていて、ギリシャヨーグルトもあります、スイートグリークとグリーク(濃厚プレーンタイプ)があります。ヨーグルトを入れるだけで作れます。
曙産業 / ST-3000
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市販のヨーグルトを入れるだけ。内部が見える構造なので、乳清のできる状況を見ながら固さの調整もできます。中にあるフィルターがポイント。細いステンレス製の網目の容器です。ヨーグルトをここに入れるだけです。
小久保工業所 / ヨードリップKK-181
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本体をマグカップの上にセットしキッチンペーパーやコーヒー用のペーパーフィルターをセットし、そこへ撹拌したヨーグルトを流し入れ、蓋をして冷蔵庫でねかせるだけです。
安い四角いギリシャヨーグルトを作る容器です。