健康に良いの?悪いの?ヨーグルトの健康効果
食後のデザート感覚で、ヨーグルトを毎日の生活に取り入れてる方も多いと思いますが、その高い整腸作用は科学的に認められ、いまや立派な健康食品になりました。
ですが、詳しくヨーグルトのメリット・デメリットを理解してる方は少ないのではないでしょうか?今日はそんなヨーグルトの健康面についてのメリット・デメリットを、詳しく解説していきたいと思います。
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ヨーグルトは本当に健康に良いのか?
ヨーグルトの主な成分は、一番多く消費されているプレーンヨーグルトの場合、成分のほぼ90%は水分でできています。
そのほかは、動物性脂肪の飽和脂肪酸、糖質である炭水化物、ビタミン、ミネラル、コレステロールなどです。中でもミネラル成分のカリウムとカルシウムが牛乳より多く含まれています。
ヨーグルトを食事後に食べるダイエットなどが流行ったり、健康面で腸の調子を整えてくれたり、体の抵抗力を上げてくれたりと、凄く良いこと尽くしと言われているヨーグルトですが、果たして本当に健康に良いだけなのでしょうか?
結論から申し上げると、体に良いことは間違いありません。しかし、食べ過ぎたり、人によってはメリットだけでなくデメリットもあるので詳しく解説していきます。
ヨーグルトを摂取した時のメリット
まず、ヨーグルトを摂取した時に良く言われているのが、腸内環境を整え、大腸に住む善玉菌を増やして異物が侵入しにくい環境を作り、アレルギー反応を抑えられると言われていますね。
これは花粉症にも効果的で、大腸に住む善玉菌を増やすことにより、腸内免疫を増強させることによりアレルギー反応を起こしにくくすると言われています。
インフルエンザにも効果的
なぜヨーグルトを摂取すると、インフルエンザに効果的なのか?まず知っておきたいことは、腸には免疫細胞の約6割が集中しているということです。免疫細胞とは、腸内でウィルスと戦って私達を守ってくれる細胞のことです。
つまり、ヨーグルトを摂取することにより腸内環境が整い、腸の免疫細胞が活性化するので、その結果免疫力も向上することが期待できます。もちろん、インフルエンザだけではなくさまざまな病気にも、効果的と言われています。
ガンにも効果的?
ヨーグルトの中には「LG-21乳酸菌」が摂取できるものがあります。この「LG-21乳酸菌」は生きたまま胃の中まで届き、さらにそこで「ピロリ菌」と戦ってくれます。この「ピロリ菌」ですが、胃や十二指腸の調子を悪くするだけではなく、胃がんの原因ともいわれています。
この「ピロリ菌」ですが、大人になると約70%の人の胃の中に存在してるそうです。この「ピロリ菌」を減少させる効果があると言われているのが「LG-21乳酸菌」です。
ガンに効果があると言われているのはこれだけではなく、先程の「クレモリス菌」もガンに対する免疫力の向上に効果的と言われています。
他にも健康面で良いと言われていること
腸内環境を整えたり、風邪を予防する以外にも健康に良いと言われているのがあります。「ビフィズス菌」には、体や皮膚を丈夫にしてくれるビタミンB群を、腸の中で体に吸収しやすく働きかけると言われています。腸内にできるだけ沢山なくてはならない乳酸菌です。
他にも、「クレモリス菌」というのがあります。この乳酸菌、ヨーグルトですと粘り気を作り出してとろみを作ってくれます。反対に、体内に摂取すると血液をサラサラにしてくれる作用があります。
ヨーグルトを摂取した時のデメリットは?
ここまで良い事尽くしのヨーグルト、正にその効果や効能は弱点無しかと思いますが、調べてみるとそうでもないようです。
では、そのヨーグルトのデメリットとはなんなのでしょうか?
人によって合わない菌がある
乳酸菌を含むヨーグルトの製品は800種類以上もありますが、中には人によって身体に合う菌と合わない菌があります。それを分かるには最低でも5日間から7日間食べ続け、効果がなかったり、お腹が張ったりするもの合わないタイプです。酷い場合はアレルギーが悪化する場合もありますので、注意が必要です。
反対に自分に合うタイプのヨーグルトを見つけられれば、上に書いたような効果を期待することができます。
本来ヨーグルトは温かいものを食べる
意外かと思うかもしれませんが、ヨーグルトをお菓子の一種と考えて甘くして食べるのは、日本などの一部の地域のみなのです。ヨーグルトの本場ブルガリやトルコなどでは、ヨーグルトを食材と考えており、熱や塩を加えて食べるのが普通です。
冷たいままですとただの「冷たい脂肪の塊」ですので、それだけで逆に胃腸に負担をかけてしまいます。
ヨーグルトを食べる時は、なるべく温めて食べるようにしましょう。
ヨーグルトの取り過ぎは逆に危ない?
よく言われているのが、ヨーグルトやチーズを毎日摂取すると白内障になるかもしれないという話です。
これは、1970年代に行った実験でラットにヨーグルトを与えたら実際に白内障になったという報告例があります。
ヨーグルトやチーズを摂取すると白内障になるリスクがあると言われているのは、分解された乳頭はグルコースとガラクトースという二つの成分に分かれています。グルコースの方は日本人にもそのまま分解吸収できるのですが、もう一つのガラクトースという成分は、日本人では分解することはできません。
そのため、吸収されたガラクトースが目の水晶体に蓄積されていき、白内障の原因になってしまうと言われています。
しかも、この発表をしているのがアメリカの権威ある科学雑誌です。流石に信ぴょう性は高いかもしれません。
少なくとも、ヨーグルトは脂質が多い食べ物ですので、食べ過ぎには注意が必要です。