インドの紅茶事情と人気のブランドまとめ
紅茶の世界一の生産量を誇ることで知られるインド。生産だけでなく国内消費も非常に多く、甘く美味しいミルクティーであるチャイは日本でも人気が高いことで知られています。
ここではそんなインドの紅茶事情と人気のブランドを紹介していきます。
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インドの紅茶事情
インドは紅茶を年間約98万トンを生産する世界一の紅茶生産国です。インドの中でもアッサム・ダージリンなどのインド北東地方の生産が最も多く、基本的には生産地の地名がそのまま紅茶の名前となっています。アッサム、ダージリンという名前の紅茶を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
紅茶の生産量では世界一のインドですが、輸出量はケニアとスリランカに次いで第三位となっています。理由としてはインドは紅茶の国内消費が非常に多く、輸出されるのはその中でも高級な部類に入るもの中心に輸出しているからです。日本で販売されている紅茶も例外ではなく高価な紅茶であり、安価な紅茶を中心にインド国内で消費していることとなります。
インド紅茶の中で有名なアッサムは、世界有数の雨量が多いアッサム地方が世界最大の紅茶の産地であり、ミルクティーに適した紅茶として日本でも愛飲している人が多い種類になります。
世界三大紅茶のひとつであるダージリンも非常に有名であり、ヒマラヤ山麓の高地で栽培され、紅茶のシャンパンと称される上品な香りが特徴となっている世界中で人気の高い紅茶として知られています。
インドの紅茶の歴史
アジア貿易を目的に、エリザベス女王一世統治下のイギリスの勅命でイギリス東インド会社が1600年に設立されたことが始まりとなっています。
1664年、東インド会社が国王であったチャールズ二世にお茶を献上して以来、イギリスでは紅茶が流行することとなり、当時東インド会社は中国からのお茶を独占的にイギリスに供給していました。
東インド会社は18世紀になるとアッサム地方に茶園を開設し、ダージリン・セイロン地方へと範囲を広げていくこととなります。インド紅茶の中でも有名であり、人気のある茶葉であるアッサム種が発見されたのは1823年のことです。
イギリスへアッサム種が贈られるようになったのは1838年のことであり、ロンドンの東インド会社では毎週オークションが開かれ、当時のお茶のバイヤーから優れた紅茶であるという評価を受けることとなります。
インドの紅茶の歴史は東インド会社なしでは語ることはできないほど、紅茶の歴史にとって非常に重要な存在であり、現在でも厳選された素材を使って最高品質の紅茶を作り続けています。
インドの紅茶の飲み方
インドにおける紅茶の飲み方といえば「チャイ」無くして語れません。日本人もチャイが好きな人は多いですが、インドの人たちは日常的にチャイを愛飲しており、一仕事を終えたらチャイの屋台へ行くというのが当たり前の光景です。
インドでは、少量の水を沸騰させたのちに、シナモンなどのスパイスと紅茶の茶葉を鍋に入れ、そこにミルクと砂糖を入れて泡が盛り上がってくるまで煮詰めます。日本でよく飲まれるチャイよりもミルクの量が多く、味が濃く厚みのある飲みごたえが魅力的な一杯に仕上がります。
インドで人気の紅茶茶葉
イギリスによって紅茶の生産が始まったインドですが、紅茶の生産だけでなく紅茶を楽しむ習慣も根付くこととなります。
お茶会のような場ではイギリスのスタイルで紅茶を楽しみますが、普段の生活ではチャイ(ミルクティー)を楽しむことが多いです。街中では店はもちろん、屋台のようなもので移動しながら車内販売している店舗もあります。
良質な茶葉は輸出品として扱われており、商品にならない茶葉を使用することによって美味しく飲む方法としてチャイが作られるようになった歴史があります。
良質な茶葉だと逆に美味しいチャイを作ることが出来ないとされており、ダストティーというホコリのように細かい茶葉を使うことによって美味しいチャイを作ることができます。
主にミルクティーと相性が良く、味の濃さと程よい渋みを持つアッサムが特に人気があります。
インドの人気紅茶ブランド
世界一の紅茶生産国であるインドが世界に誇るブランドを以下で紹介します。紅茶に興味がある人はぜひチェックしておきたいブランドなので参考にしてみてください。
Aap ki Pasand(アパ・キ・パサンド)
現在の価格はコチラ |
インドが世界に誇る高品質で人気があるメーカーであるAap ki Pasand。SAN-CHAブランドを展開しており、インド政府御用達の最高級茶葉として知られています。
インド政府が贈答品として使用することや、クリントン元大統領が小泉元首相に贈ったことでも知られており、アメリカ有名メディアであるTIME誌でも世界一美味しい紅茶としても紹介されるほど非常に評価が高い紅茶です。
数ある種類の中でも特にダージリンの評価が高く、インド政府商工省の管轄であるインド紅茶局から認定を受けているほどの品質があります。プレゼントとしても人気がある紅茶なのでぜひチェックしておきましょう。