セイロン紅茶で有名なスリランカの紅茶の種類や特徴
スリランカと言えば世界でも有数の紅茶の生産国と言えるでしょう。セイロン紅茶という言葉を聞いたことがある方も、非常に多くいるのではないでしょうか。そんなセイロンで有名なスリランカの紅茶について紹介していきます。
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紅茶の国スリランカとは
スリランカとは、正式名称を「スリランカ民主社会主義共和国」という島国であり、1948年にセイロンとして独立後、1978年から現在の国名となっています。
そのため今でもスリランカの占める主たる島をセイロン島と呼んでいます。
スリランカと紅茶の歴史
スリランカにおける紅茶の歴史を紐解くカギは植民地時代へとさかのぼります。イギリスの植民地となっていた現在のスリランカはセイロン島と呼ばれていました。そこではコーヒーの栽培が盛んに行われていたのですが、1870年代になるとセイロン島には害虫が大発生をしたため、そこで栽培されていたコーヒーの樹のほとんどに深刻なダメージを受けることになります。
そのころイギリスはインドにおいて紅茶の生産で大成功を収めており、さらなる紅茶生産力アップのための場所がセイロン島へ向けられることになります。害虫発生よってダメージを受けたコーヒー農園の跡地に紅茶の木が植えられていき、もともと紅茶の生産にむいていた気候条件も手伝い大規模な生産地として、一気にその規模を拡大していくこととなりました。
スリランカの山岳地帯で生産される紅茶は香味が優れており、山の斜面のほとんどが紅茶の樹で覆われていくこととなりました。結果として生産では世界二位、輸出量においては世界で一位を誇る、紅茶生産国としてその名を世界に知らしめていくこととなっています。
スリランカの紅茶の産地
スリランカの紅茶は、その産地によって紅茶の種類が分かれています。産地の分け方は、茶園がある標高によって分けられています。
スリランカの紅茶と言えばハイグロウンティー産地
標高が1,200メートル以上の高地産地となる茶園を指します。島の中央部の山岳地帯で標高が高いので、比較的涼しい環境となっています。日差しは強いため、昼夜の温度差が大きく、霧が良く発生します。この気候が高品質な茶葉を育てるため、セイロン茶の中では最高級品となっています。
スリランカの紅茶と言えばミディアムグロウンティー産地
標高が600メートルから1,200メートルまでの中地産となる茶園です。癖がなく、オーソドックスな紅茶が作られます。良い意味でも個性が少なく万人に受け入れられやすい紅茶と言えるでしょう。
スリランカの紅茶と言えばロウグロウンティー産地
標高が600メートル以下となる茶園です。セイロン島の南端近くのジャングルを切り開いた平地が代表的な場所となります。この産地の紅茶は色が濃いのが特徴となっており、クセがなく飲みやすい紅茶と言えます。渋みは少なく味は濃厚で、アラブ諸国で人気があるようです。
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スリランカの紅茶の魅力
スリランカの紅茶の種類
スリランカの紅茶には、様々な種類があります。主に産地によって特徴が分かれますが、同じ産地でも違う茶葉は存在します。ここでは一つ一つ紹介していきます。
スリランカで人気の紅茶「ウバ」
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インドのダージリン、中国のキームンと並んで世界三大銘茶の一つです。非常に澄んだ濃い色、独特の香りが特徴と言えるでしょう。ミルクティーにすると非常に相性が良いと言われています。
スリランカで人気の紅茶「ヌワラエリヤ」
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スリランカで最も標高の高い位置で生産されています。真っ直ぐな渋みで比較的さっぱりした舌ざわりとなっており、ストレートティーにして飲むと非常に美味しいのが特徴です。
スリランカで人気の紅茶「ディンブラ」
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一般的には、ウバやヌワラエリヤに比べると、良い意味で飲みやすくやさしい味わいと言われていますが、収穫時期によってはかなり変化の大きい茶葉という点が大きな特徴でしょう。
スリランカで人気の紅茶「キャンディー」
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癖が少なく非常に飲みやすいのが特徴の紅茶です。程よいコクと少ない渋みとなっており、飽きのこない紅茶と言えるでしょう。
スリランカで人気の紅茶「ルフナ」
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個性がないと言われるロウグロウンティー産地でありながら、比較的個性がある紅茶であり、スモーキーな香りが特徴と言えるでしょう。
スリランカの紅茶の特徴
スリランカの紅茶の最大の特徴と言えば、その飲みやすさでしょう。クセがあると言っても決して嫌なクセではなく、渋みも香りも適度であり、いかにも玄人ウケするといった印象とは違います。それでも産地ごとや栽培時期によって特徴が分かれており、時期によった味わいの違いを楽しむことができるのも特徴でしょう。飲みやすく飽きがこない点が、世界中でスリランカの紅茶が愛される理由の一つと言えます。