紅茶に入れる砂糖の種類と上手な選び方
「紅茶に砂糖」はイギリス発祥の文化であり、甘い紅茶は私たちの身も心も癒してくれる素敵な組み合わせです。しかし、砂糖と一口に言ってもいくつかの種類があり、紅茶に入れる砂糖の種類によって味が変化します。
そこで、砂糖の種類と紅茶との相性と、特徴についてご紹介します。
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紅茶に砂糖はイギリス発祥
紅茶と砂糖の相性を紹介する前に、マメ知識的な「紅茶に砂糖文化の起源」についてご紹介します。「紅茶に砂糖」は我々日本人にとっては当たり前の組み合わせですが、国によっては「紅茶に砂糖なんてあり得ない」という人たちも少なくありません。
そもそもこの組み合わせは、17世紀のイギリスで生まれました。舶来品で貴重品であった「お茶」と、同様に希少品であった「砂糖」を組み合わせて飲むことが上流階級の贅沢でした。
特に希少であった「中国産の紅茶」に「西インド諸島産の砂糖」を入れて飲むことが、ステータスシンボルにもなっていたそうです。19世紀に入ると、砂糖の大量生産やお茶の関税が引き下げられたことによって、一般庶民にも広がっていきました。
紅茶に入れる砂糖の種類と相性
紅茶に砂糖を入れる習慣は、日本人にとっては珍しいものではありません。紅茶の豊かな風味に甘みが加わることによって、心も体も休まることが出来ます。
紅茶に入れる砂糖について考えたことはありますか?砂糖と一口に言っても多くの種類があり、砂糖の種類によって紅茶の味や香りが変化するのです。
そこで、砂糖の種類と紅茶との相性、味や香りの特徴についてご紹介しますので、紅茶を楽しむ為の参考にしてみて下さい。
砂糖の種類と紅茶との相性
紅茶に入れる砂糖と言えば「グラニュー糖」や「角砂糖」ですが、砂糖の種類としては「上白糖」「三温糖」「黒砂糖」などが一般的です。そこで、それぞれの種類の砂糖と紅茶との相性についてご説明しますので、参考にしてみて下さい。
グラニュー糖
結論から申し上げますと、紅茶と最も相性の良い砂糖は「グラニュー糖」です。その理由としては、グラニュー糖は最も溶けやすく、クセの無い砂糖だからです。
グラニュー糖は甘みもさっぱりとしており、紅茶の水色を鮮やかにする効果も期待できます。癖が無く、程良い甘みによってカテキンなどの渋みを抑制する効果もあります。
また、角砂糖はグラニュー糖を四角く固めた砂糖ですので、基本的な性質としてはグラニュー糖と同じです。
上白糖
日本の過程では最も一般的な砂糖が「上白糖」です。上白糖はグラニュー糖と比較すると少し癖があります。また、グラニュー糖よりも甘みが強い為、紅茶の味を変えてしまいます。
もちろん、「気にするほどの変化ではない」と感じる人が大半ですが、紅茶の味や香りを若干変化させてしまうのは事実です。
三温糖
三温糖とは、砂糖を作る際の糖液を加熱させ過ぎることによって作られる砂糖です。水分を適度に含んだしっとりとした黄褐色の砂糖です。カラメルに近い風味とコクが魅力であり、煮物や佃煮によく使われています。
ですので、三温糖は独特の香りがある為、基本的には紅茶には合いません。しかし。この独特の香りやコクが好きという方にはおすすめです。基本的には紅茶の風味を邪魔しない砂糖がおすすめですが、砂糖が持つ風味が好きな場合など、好みによって大きく異なりますので、参考程度にしておいてください。
黒砂糖やその他
黒砂糖とは、サトウキビの煮汁を煮詰めて作られる黒褐色の砂糖のことです。サトウキビ由来のアルカロイドなどの成分を含んでいる為、糖分は80%程度と砂糖の中で最も低い糖度となっている。
また、ミネラル分も豊富に含んでいるので、渋みや苦みもある独特の味わいが特徴です。その独特な風味から用途を選ぶ砂糖であり、紅茶に好んで入れる人も多くありません。
クセが強いことから基本的には紅茶には適していない砂糖ですが、黒砂糖独特の風味が好みの方も中にはいます。
他にも紅茶にハチミツを入れる方も少なくありませんが。ハチミツは中に含まれている鉄分によって紅茶の水色を黒ずませてしまう可能性がある為、おすすめ出来ません。