ボランジェのシャンパンの種類や歴史
伝統的な醸造法を守り続ける老舗シャンパーニュメゾン「ボランジェ」。
英国王室御用達となるだけあって、高品質なシャンパンとして世界的に認知されています。
他のメゾンではお目にかかれない希少性が高いシャンパンもあり、そのラインナップは様々。
ここではそんなボランジェのシャンパンの種類と特徴や歴史について紹介していきます。
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ボランジェ(BOLLINGER)のシャンパンの種類
英国王室御用達となっている名門メゾンであるボランジェ。
そんなボランジェがリリースしている高品質なシャンパンの数々を紹介していきます。
ボランジェ スペシャル キュヴェ
現在の価格はコチラ |
商品情報
- 味:辛口
- ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ25%、ムニエ15%
ボランジェのシャンパンスタイルそのものを味わうことができるのが「スペシャル キュヴェ」です。
ほんのりとした甘い香りとイースト香の優しい香りを持っており、柑橘系を彷彿とさせる引き締まった酸味が特徴です。
余韻も長く、魚介類やさっぱりとした肉との相性がいいシャンパンとなっています。
ボランジェ ロゼ
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商品情報
- 味:辛口
- ぶどう品種:ピノ・ノワール62%、シャルドネ24%、ムニエ14%
上記の「スペシャル キュヴェ」をベースに、ピノ・ノワールだけで造った赤ワインをブレンドしているボランジェのロゼシャンパンです。
ベリー系や赤い果実の香りとスパイシーさを持った香りが特徴。
ブレンドした赤ワインの上品なタンニンも感じることができる、芳醇な味わいを持ったシャンパンとなっています。
ボランジェ ラ・グラン・ダネ
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商品情報
- 味:辛口
- ぶどう品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
ブドウの出来の良い当たり年にのみリリースされるシャンパンが「ラ・グラン・ダネ」です。
その年のブドウの味わいを楽しめるヴィンテージシャンパンであり、5年以上熟成させたシャンパンの味わいは深く複雑。
「グラン・ダネ(偉大な年)」を言う名前通り、スタンダードラインでは味わえないリッチな味わいを楽しめる1本です。
ボランジェ ラ・グラン・ダネ ロゼ
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商品情報
- 味:辛口
- ぶどう品種:ピノ・ノワール72%、シャルドネ28%
上述した「ラ・グラン・ダネ」にボランジェの希少な区画で造られた赤ワイン「コート・オーザンファン」が加えられているのが「ラ・グラン・ダネ ロゼ」です。
上質な赤ワインをブレンドすることによって芳醇な果実感やコクが加わり、まろやかな口当たりに仕上がります。
その年のぶどうの出来を味わいつつ、熟成による力強さや複雑さなども楽しむことができる逸品となっています。
ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ
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商品情報
- 味:極辛口
- ぶどう品種:ピノ・ノワール100%
以前フランスのブドウ畑を壊滅に追いやったフィロキセラの被害を受けず、接木していない自根で育ったブドウのみを使用しているのが「ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ」です。
フランスで接木をしていないブドウの樹はほとんどなく、大変希少性が高いシャンパンとなっており、熟成にオーク樽を使用しているので深く芳醇な香りを楽しむことができます。
ブドウの出来が良い年だけに造られるヴィンテージシャンパンなので、そのことも希少性を高める要因となっています。
ピノ・ノワールのみを使用したブラン・ド・ノワールのシャンパンです。
ボランジェ アール・ディー
現在の価格はコチラ |
商品情報
- 味:極辛口
- ぶどう品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
「ごく最近澱抜きを行った」という意味ので「Recemment Degorge(レサマン デゴルジェ)」の頭文字が名付けられているシャンパンです。
シャンパンの特徴であるフレッシュさや爽やかさ、長期熟成による繊細な複雑さを楽しめる逸品となっており、澱抜きを行った日付が背面ラベルに記載されるほどの徹底ぶり。
澱と一緒に熟成されている時間が長いので、ブドウの旨味・果実感を存分に味わえます。
他のシャンパンにはないコンセプトを持った個性ある1本なので、いつもと違うボランジェシャンパンを楽しみたい方におすすめしたいシャンパンとなっています。
ボランジェとは?
1829年創業の名門シャンパーニュメゾン「ボランジェ」。
伝統的な製法を守り続けるシャンパーニュメゾンであり、シャンパーニュ地方に16ヘクタールを超える自社ブドウ畑を保有しています。
ボランジェは伝統的な醸造法に裏打ちされた確かな品質のシャンパンを世に出し続けており、世界的にも評価の高いシャンパーニュメゾンです。
1884年には英国王室御用達の栄誉を授かっており、世界中のセレブにも愛されています。
設立から現在に至るまでボランジェ一族による同族経営が続いている稀有なシャンパンメゾンであり、高品質なシャンパンを作るという意思を守り続けています。
1992年にはボランジェ一族が長年継承してきた製法や基準を示す倫理や品質を「ボランジェ憲章」として発表しています。
このように、伝統的な製法を守り続ける一貫したスタイルから生み出される素晴らしいシャンパンを提供しているメゾンが、ボランジェです。
ボランジェの歴史
ボランジェの歴史は、1829年に設立された「ルノダン・ボランジェ」が始まりでした。
ルノダン・ボランジェは、アタナス・ド・ヴィレルモン将軍がミュラー・ルイナールで働いていたジャック・ボランジェと同僚のポール・ルノダンを雇って始めたシャンパーニュメゾンです。
その後ジャック・ボランジェはアタナス・ド・ヴィレルモン将軍の娘婿となり、経営を引き継ぎます。
その後もボランジェ家は5代にわたって経営を続けており、同族経営を貫いている稀有なシャンパーニュメゾンとして名を馳せています。
ボランジェの持つブドウ畑は、そもそもはアタナス・ド・ヴィレルモン将軍が所有していたものでしたが、継続的に拡張を繰り返し、現在では160ヘクタール超える自社ブドウ畑を有しています。
この自社ブドウ畑によって独自のスタイルを貫いたシャンパンを安定して世に出し続けています。
初代と同じ名前の3代目「ジャック・ボランジェ」が1941年にパリで逝去したことにより、未亡人となったエリザベス・リリー・ボランジェが経営を引き継ぎました。
彼女は第二次世界大戦という逆境の中でもボランジェの発展に貢献し、自社畑の拡大と世界的な販売網の拡大に成功しました。彼女はヴーヴ・クリコと並んで、シャンパーニュ地方で最も有名な未亡人と言われています。
ボランジェのシャンパンの特徴
ボランジェは1829年設立の名門シャンパーニュメゾンです。
長年ボランジェ一族によって伝統的な製法を守り続けており、英国王室御用達にも選ばれる世界的にも高い評価を得ています。
ボランジェのシャンパンは長期保存が可能で、繊細でありながら濃厚な味わいが特徴です。
このボランジェのシャンパンの特徴は伝統的な製法を守り通すことによって生まれています。
ボランジェは樫樽での長期発酵にこだわっており、一次発酵は全て樫樽で行われています。
この樫樽はブルゴーニュのワイン蔵で4年程度使われたタンニンの抜けきった樽であることにこだわっており、こうしたこだわりの積み重ねによって独自のスタイルの素晴らしい品質のシャンパンを作り続けています。
ボランジェの最上級の自社ブドウ畑
ボランジェのシャンパンは160ヘクタールを超える自社ブドウ畑のブドウで6割程度の材料を賄っています。
このブドウ畑の格付けは、特急と1級の畑が全体の85%程度を占めています。
また、ボランジェのブドウ畑は緻密な計算によって整えられており、これらの畑からもたらされる最上のブドウと、今なお守り通している伝統的な製法は「国法的」と称されています。
英国王室御用達であるボランジェのシャンパン
ボランジェのシャンパンは女王陛下のシャンパンと言われています。
その理由は、1884年から英国王室御用達の栄誉を授かっている為です。
それほど優れた品質のシャンパンを200年近くに渡って生み出し続けています。
また、ボランジェのシャンパンは世界的に有名な映画「007シリーズ」にも度々登場しており、ワイルドで洗練されたボンドのイメージに合ったシャンパンとして使われています。