ランソンのシャンパンの種類や歴史
創業250年以上の歴史を誇る世界で3番目に古いシャンパンメゾン「ランソン(Lanson)」。
最も有名なシャンパンメゾンの1つであり、シャンパンの種類が多く好みによって選びやすい特徴があります。
ここではそんなランソンのシャンパンの種類と特徴、ランソンの歴史について紹介していきます。
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ランソン(Lanson)のシャンパンの種類
ランソンのシャンパンの定番であるブラックラベルをはじめ、ランソンには様々なタイプのシャンパンがあります。
好みによって選びやすくなっているので、それぞれの特徴について紹介していきます。
ランソン・ブラックラベル・ブリュット
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数あるランソンのシャンパンの中でも最も有名で定番のシャンパンです。
ピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエを使用しており、フレッシュなフルーツと花の蜜のような香りを楽しむことができます。
爽やかで力強い酸味が特徴となっており、様々な料理に合わせやすい魅力があります。
まずはランソンのシャンパンの基本であるブラックラベルを飲んでみることをおすすめします。
ランソン・ロゼラベル・ブリュット
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ベリー系フルーツやバラの香りが特徴となっており、ブラックラベルよりもドザージュの量が少ないですが、規定期間よりも長く熟成させているので円熟味のある味わいとなっています。
円熟味がありますが、しっかりした酸味とフレッシュさを楽しむことができ、比較的購入しやすい価格のロゼシャンパンとなっています。
自宅で飲むのはもちろんですが、ギフトとしてもおすすめできるシャンパンです。
ランソン・ゴールドラベル・ヴィンテージ・ブリュット
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ピノ・ノワールとシャルドネを使用しており、力強さと透明感を兼ね備えたヴィンテージシャンパンです。
洋ナシやイチジク、アンズの香りが特徴で、繊細さと瑞々しいフレッシュさを存分に楽しむことができます。
魚料理や軽めの味付けの肉料理との相性が良く、ヴィンテージシャンパンですが比較的購入しやすい価格が魅力となっています。
ランソン・アイボリーラベル・ドミ・セック
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数あるランソンのシャンパンの中で、唯一甘口となっているのが「ランソン・アイボリーラベル・ドミ・セック」です。
熟したフルーツや蜂蜜の香りがあり、芳醇な味わいを持っているのが特徴です。
必要最低限のドザージュによって甘さにくどさはありません。
甘酸っぱい料理や濃厚な料理、デザートとの相性がいい甘口のシャンパンとなっています。
ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブリュット
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柑橘系フルーツの香りと、熟成による蜂蜜やスパイシーな香りを持っているのが「ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブリュット」です。
シャルドネとピノ・ノワールと使用しており、フレッシュな味わいの中にしっかりした力強さを感じることができるシャンパンです。
長期熟成による複雑でバランスのある味わいを楽しめ1本となっています。
ランソン・ノーブル・キュヴェ・ロゼ・ブリュット
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グラン・クリュから選ばれたシャルドネとピノ・ノワールを贅沢に使用したロゼシャンパンです。
ベリーやチェリー、バラの香りと、爽やかな酸味と濃密でなめらかな味わいが特徴となっています。
淡いピンク色ときめ細かい泡立ちで、見た目にも楽しめるロゼシャンパンです。
ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブラン・ド・ブラン
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爽やかな洋ナシの香りと熟したフルーツ、蜂蜜の芳醇な香りを楽しめる、シャルドネのみを使用したブラン・ド・ブランです。
柔らかく爽やかな果実感と、見た目からは想像できない蜂蜜やナッツのニュアンスを楽しむことができる至高の1本。
ブラン・ド・ブラン好きにぜひ飲んでいただきたいおすすめのシャンパンとなっています。
ランソン・エクストラ・エイジ・ブリュット
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ランソンが創業250年の記念にリリースしたシャンパンが「ランソン・エクストラ・エイジ・ブリュット」です。
グラン・クリュとプルミエ・クリュのピノ・ノワールとシャルドネを使用しており、ランソンのノンヴィンテージシャンパンの最高峰に位置付けられます。
口当たりに厚みがあり、ふくよかで複雑な味わいが特徴となっており、新鮮で繊細なシャルドネの味わいも感じることができるシャンパンです。
プレミアムシャンパンではありますが比較的購入しやすい価格も魅力となっています。
ランソン・エクストラ・エイジ・ブラン・ド・ブラン
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上記の「エクストラ・エイジ・ブリュット」と同じく、創業250年の記念にリリースされたブラン・ド・ブランのプレミアムシャンパンです。
洋ナシや白桃のような爽やかな香りと、シャルドネらしい爽やかなミネラル感のある余韻を楽しむことができます。
最低5年以上の熟成を経ているので、爽やかな味わいの中に熟成感も感じることができる1本です。
ランソン・グリーンラベル・ブリュット・オーガニック
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有機農法のひとつであるビオディナミ農法で栽培されたぶどうを使用したオーガニックシャンパンです。
フランス農業省によるABラベルを取得しており、年間の生産量が少なく高い希少性が特徴。
ピノ・ノワールをメインとした力強い味わいと、マロラクティック発酵を行わない3年以上の熟成によって、芳醇なミネラル感を楽しむことができるオーガニックシャンパンとなっています。
クロ・ランソン
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ランソンの敷地内で、シャルドネの最適な環境である1haだけの畑で栽培したシャルドネのみを使用したプレステージシャンパンが「クロ・ランソン」です。
近年あまり使用されないオーク樽で1次発酵させ、瓶内二次発酵を9年行うことによって、複雑で芳醇な旨味ときめ細かいクリーミーな泡立ちを実現しています。
ランソンの特徴である爽やかな酸味も味わいことができ、繊細で上品な味わいを楽しむことができる贅沢なシャンパンとなっています。
ランソンとは?
フランス・シャンパーニュ地方の中心地ランスで1760年に創業されたシャンパンメゾン「ランソン」。
創業250年以上の歴史を誇る老舗であり、リュイナール、モエ・エ・シャンドンに次いで世界で3番目に歴史の古いシャンパンメゾンです。
ランソンはボトルネックの赤い十字架のデザインが特徴的であり、これは創業者であるフランソワ・ドゥラモットの息子であり、2代目のニコラ・ルイがマルタ騎士団の騎士であったことからエンブレムとして使われています。
1860年にヴィクトリア女王から英国王室御用達の栄誉に授かり、以来150年以上に渡って王室からも愛され続けているシャンパンです。
ロゼシャンパンを早い段階で作り出したシャンパンメゾンの1つでもり、ウインブルドンやパリ・ダカールラリーのスポンサーとしても知られています。
ランソンの歴史
ランソンの歴史は古く、創業は1760年に遡ります。
シャンパーニュ地方の中心都市ランスで、判事をしていた「フランソワ・ドゥラモット」によって創業されたシャンパンメゾンがランソンです。
1798年に長男であるニコラ・ルイが事業を引き継ぎました。
彼はマルタ騎士団という十字軍時代にキリスト教の巡礼地を保護する目的で設立された騎士団の騎士でした。
これに由来して、マルタ十字のレッドクロスをモチーフにしたブランドエンブレムが誕生しました。
1823年にジャン・バプティスト・ランソンとパートナーシップを組んだことにより、1837年から社名をランソンに変更しています。
1860年のヴィクトリア女王の時代から英国王室御用達の栄誉を授り、現在も150年以上に渡って英国王室に愛されています。
ランソンはウインブルドンのオフィシャルシャンパンとしても有名であり、30年以上に渡ってテニス界の最高の舞台でシャンパンを提供し続けています。
2006年からはボワゼル・シャノワール・シャンパングループ(BCC)の一員となっています。
ランソンのシャンパンの特徴
酸味が残ったまろやかな味わいがランソンのシャンパンの特徴です。
これはランソンのシャンパンは果実のフレッシュさを残すためにゆっくりと醸造する製法によるものです。
シャンパンは法定熟成期間が15か月以上と定められていますが、ランソンはノンヴィンテージのシャンパンでも3年の熟成期間を定めています。
さらにヴィンテージシャンパンは熟成期間が長く、最低5年以上の熟成期間を設けています。
このように高い品質のシャンパンを作り出す為の努力を惜しまない姿勢がランソンのシャンパンの魅力です。
また、ランソンは最古のシャンパーニュメゾンの1つであり、英国王室御用達にも選ばれている名門です。
現在ではイギリスだけではなく、スウェーデンやスペインの王室御用達にも選ばれており、世界的にも高い評価を受けているシャンパンのトップブランドです。
マロラクティック発酵を行わないランソンのシャンパン
その姿勢が顕著に表れているのが製法です。
ランソンは、シャンパーニュ地方で広く行われているマロラクティック発酵を行っていません。
マロラクティック発酵とは1970年頃から広まった発酵方法で、乳酸菌によってブドウの果汁に含まれるリンゴ酸を乳酸と炭酸ガスに変化させる方法です。
現在ではほとんどのシャンパーニュメゾンで採用されている発酵方法ですが、ランソンでは伝統的な製法を続けています。
そのため、ブドウ本来の味わいを残したフレッシュで深い味わいのシャンパンとなり、長期熟成が可能となります。