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リーデル11代目当主が教えるシャンパングラスの選び方

シャンパングラスの選び方

シャンパンは注ぐグラスで味や香りが変わる!というのはよく聞く話。一般的にシャンパンといえばフルートグラスですが、今や日本酒もお猪口よりワイングラスで飲むほうが美味しいという人も多く、古くから考えられてきた「シャンパン=フルートグラス」という定石に疑問投げかけているのが、グラスの名門ブランド「リーデル(RIEDEL)」です。

そんな、リーデルの11代目当主であるマキシミリアン・リーデル氏が「シャンパングラスをどう選ぶのか」について、リーデル青山本店で行ったセミナーに参加し、シャンパングラス選び方に関するお話を聞いて参りましたので、紹介したいと思います。

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リーデルとは?

リーデル 青山本店

そもそも、リーデル(RIEDEL)というブランドはご存知でしょうか?シャンパンを飲むときのグラス選びにこだわりたいという人であれば知っている人も多いでしょうが、リーデルというのは260年以上の歴史を誇るワイングラスの名門ブランドです。

オーストラリアのくクフシュタインにあるブランドで、世界で最初に「それぞれのワインにそれぞれのグラスを」という概念を取り入れたのがリーデルだと言われています。簡単に言うならば、ピノ・ノワール種の赤ワインを最大限楽しむ為のグラスや、ブルゴーニュワインを最大限楽しむ為のグラスを開発した最初のブランドという事です。

第11代目当主マキシミリアン・リーデルとは?

11代目 マキシミリアン ・リーデル

今回のセミナーで演者を務めたリーデルの11代目当主であるマキシミリアン・リーデルは、リーデル社を統括している人物。

リーデルのグラスで非常に有名な「リーデル"O"シリーズ(リーデル・オー)」をデザインした事でも知られ、ステムのないリーデル・オーのデザインはワイングラスを日々の生活でもっと気軽に使えるようになった事が高く評価されており、ワイングラス界においては知らない人がいないほどの存在です。

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そもそもグラスで味は変わるのか?

リーデル セミナー

よく、ワイン通な方々は「ワインはグラスで味が変わる!」とおっしゃります。どんな高級ワインでも、その辺にあるマグカップに入れて飲めば安物のワインと変わらないくらいの味や香りになってしまうとまで言う人もいます。という事はもちろん、シャンパンもグラスを変えればそれだけ味や香りに変化が起きるということ。

今回のセミナーでは、シャンパンのテイスティング前のエクササイズとして、リーデルの当主自らピノ・ノワール種を使った赤のスティルワイン(ポール・ホブス)を各テーブルに注いで回り、グラスによってどのような変化が起きるのかを体験させていただきました。

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使用したグラスの種類

シャンパングラスの種類

今回のテイスティングに使用したグラスは以下の4種類

  1. リーデル・ヴェリタスの6449/9(ソーサー型)
  2. ヴィノムの6416/8(フルート型)
  3. リーデル・ヴェリタスの6449/28(キャンティ系)
  4. リーデル・ヴェリタスの6449/67(ブルゴーニュ系)

上記4種類のうち2番と3番と4番のグラスに、ピノ・ノワールの赤ワインがそれぞれ注がれ、実際に「グラスによってワインの味や香りが変わるのか」についての紹介と解説が行われました。

①6449/9 ②6416/8
③6449/28 ④6449/67

>>シャンパングラスの種類について詳しくはコチラ

グラスによる味や風味の違い

グラスによる味の違い

まずは、最も大ぶりな4番のリーデル・ヴェリタス6449/67に注がれた赤ワイン。グラスの中でワインをくるくると回すスワリングを行い、グラスの中に鼻を入れて深呼吸するように吸い込むと、上質な赤ワインらしい複雑なアロマがボワッと立ち上がり、味自体も非常にボディ感を強く感じる贅沢な風味。

そして、次に3番の少々小ぶりなリーデル・ヴェリタス6449/28に注がれた赤ワイン。先ほどの4番と比べるとやや輪郭のクッキリとしたグリーンな香り。マキシミリアン・リーデル氏曰く、このグラスに注ぐとポール・ホブスのピノノワールに含まれるセカンダリーアロマが際立ってしまうことでこのような風味になるようです。

さらに、シャンパングラスの代名詞と言っても過言ではないフルート型の2番、ヴィノム6416/8に注がれた赤ワイン。ビジュアル的にはなんだか「新しい赤ワインの飲み方」を連想させるこの雰囲気ですが、鼻を近づけてみると「ぼんやり」とした弱い香り。味の方も他のグラスと比べて非常にドライで飲みにくく感じます。

赤ワインのテイスティングで「明らかにグラスで味は変化する」ということを痛感しました。ここから始まるシャンパンのグラス選びについても、非常に期待が高まります。

なぜシャンパンといえばフルートグラス?

シャンパン フルートグラス

味や風味については、フルート型の細身なグラスを使用するよりも、俗にワイングラスと言われる大ぶりなボウルを持ったグラスを選ぶ方がより美味しく楽しめるということがわかりました。

もちろん、今回のセミナーの裏テーマと言っても過言ではないのが「シャンパン=フルートグラス」という固定概念に対する疑問の投げかけ。フルートグラスで飲むよりも、ワイングラスで飲んだ方が美味しく楽しめるというのは、セミナーを受けていない人でも、勘の良い人であれば気がついていたと思います。

そんな我々に、マキシミリアン・リーデル氏は「なぜ今も、シャンパンは当たり前にフルート型グラスに注がれるのか」という自分なりの考えを話してくださいましたのでご紹介します。

氏曰く、まず「縦に長いグラスの方が泡立ちを楽しめる」という事。現に、フルート型グラスのボウルの底にはレーザーで細かい傷が付けられており、他のグラスよりも長時間繊細な泡が立ち上がるように作られていて、見た目を楽しむのであればフルート型グラスに勝る物は無いといっても過言ではありせん。

他には、同じ容量のシャンパンでもフルート型グラスに注いだ方が多く見えるため、高級なシャンパンをより多く見せて満足感を得るという事や、「シャンパン=お金持ち」というステータスシンボルとして「シャンパン=フルート型グラス」という固定概念がレストランなどのお店側にある事だそうです。

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リーデル流!シャンパングラスの選び方

シャンパングラスの種類と選び方

では、ここからは実際に4種類のグラスを使い、一般的な白のシャンパンとロゼのシャンパンがどのように変化するのかというセミナーの内容を参考に、リーデル流シャンパングラスの選び方としてご紹介させていただきます。

結論から言ってしまうと「シャンパン=フルート型」という固定概念は間違っており、味や香り立ちを優先するのであれば、ワイングラスのような香りを溜め込む大柄なボウルを持ったグラスを選ぶべきという事。特にロゼシャンパンは大柄なワイングラスを、白のシャンパンであれば中型のワイングラスを選ぶのが良いという事です。

これにより、味や余韻が変化するのはもちろん、香りの質感や、泡の感じ方まで変化するのです。

アンリオ モエ

今回のセミナーで使用したシャンパンはアンリオのブリュット・スーヴェラン、ロゼシャンパンはモエ・エ・シャンドンのロゼ・アンペリアルでした。

アンリオ
ブリュット・スーヴェラン
モエ・エ・シャンドン
ロゼ・アンペリアル

そんな2つのシャンパンが、グラスが違うだけでどんな変化をするのかについて紹介していきますので、シャンパングラスの選び方の参考にしてください。

グラスの形で違うシャンパンの味と香り

シャンパンの味と香り

先ほどの赤ワインでも使用した以下の4種類のグラス

  1. リーデル・ヴェリタスの6449/9(ソーサー型)
  2. ヴィノムの6416/8(フルート型)
  3. リーデル・ヴェリタスの6449/28(キャンティ系)
  4. リーデル・ヴェリタスの6449/67(ブルゴーニュ系)

これら4種類のグラスに同じシャンパンを注ぎ飲み比べると、驚くほどにシャンパンの良さを引き出すグラスと打ち消してしまうグラスがある事に気がつきます。それぞれのグラスで飲むとどのような変化が起きるのかご紹介していきます。

リーデル・ヴェリタスの6449/9(ソーサー型)で飲むシャンパン
現在の価格はコチラ

シャンパンタワーなどでおなじみのソーサー型。マリー・アントワネットも愛したグラスだと言われていますが、その理由は「味のないパンやクッキーを、ドゥミ・セックなどの甘いシャンパンを浸すのにちょうど良かったから」なんて説もあるそうです。純粋にシャンパンの味を楽しむ理由ではないのですね。

シャンパンを入れたソーサー型グラスを手に取ると分かりますが、そもそもグラスの中でシャンパンを回すスワリングが満足にできません。シャンパンから発生した香りもすぐに外へ出てしまうため、ぼんやりとした香り立ちです。

また、ソーサー型のグラスを見ればわかるのですが、お椀にステムをつけたような形状ですので、シャンパンを飲もうとすれば味噌汁をすするように「ズズッ」と音を立てるような飲み方になりやすく、口の中が泡だらけで刺激も強くなりがちです。

一般的に「シャンパングラスといえばフルート型かソーサー型」なんて言われていますが、シャンパンを楽しむグラスの選択肢にソーサー型は少々問題ありといったところです。

ヴィノムの6416/8(フルート型)で飲むシャンパン
現在の価格はコチラ

シャンパンといえばフルート型。フルート型のグラスの8分目程度まで注がれたシャンパンを見ていると、グラスの底から立ち上がるきめ細やかな泡をいつまででも眺めていたい、そんな気持ちにさせてくれます。

しかし、8分目まで注がれているシャンパンをグラスの中で回すスワリングなんて事はできません。となると、必然的にグラスの3割程度までしか注ぐことができず、泡も楽しめなくなってしまいます。

また、3割程度に注いだシャンパンをスワリングしてみても香りはロストしてしまっており、ソーサー型グラスに注いだシャンパン以上に香りが楽しめません。味の方も炭酸の具合が口の中で激しくバチバチしており、風味もドライです。ただ、フルート型のシャンパンを飲みなれているため、「この味こそシャンパンの味」と感じてしまいました。

これは一般的な白のシャンパンでも、ロゼのシャンパンでも言えることです。

リーデル・ヴェリタスの6449/28(キャンティ系)で飲むシャンパン
現在の価格はコチラ

さて、ここからが「シャンパン=フルート」という固定概念に一石を投じる「リーデル流シャンパングラス選び」の本題といっても良いでしょう。

「シャンパーニュ・ワイン・グラス」と名打ったリーデル・ヴェリタスの6449/28。キャンティ系グラスとして書いていますが、リーデル曰く「フルート型のグラスを卵型ボウルにしたグラス」とのことで、サイズ感はキャンティグラス系のサイズですが、シャンパンを美味しく飲むためのグラスである意気込みが感じられます。

一般的な白のシャンパンを飲み比べてみると、香り立ちのバランスの良さは抜群です。フルーティーなアロマ、バニラを思わせる香りのコク、それぞれの層が感じ取れ、たった一杯のシャンパンの香りを嗅ぐだけで、複雑な赤ワインのように満足感を与えてくれます

飲みごたえもよく、鼻に抜ける太陽のような香りと泡の舌触り、テイスティングセミナーの最中であることを忘れて、思わず何度も飲んでしまうほどでした。

しかし、ロゼのシャンパンにおいては、大柄なグラスで飲むよりもシャンパン特有のイースト香が強く、アルコールのピリッとした香りが印象に残ります。スカッとした飲みごたえは魅力的でしたが、ロゼ特有の華やかさや長い余韻は感じられません

リーデル・ヴェリタスの6449/67(ブルゴーニュ系)で飲むシャンパン
現在の価格はコチラ

ピノ・ノワール種の赤ワインを圧倒的な美味しさで飲ませてくれたリーデル・ヴェリタスの6449/67。ブルゴーニュ系ワイングラスを思わせる大柄でくびれた飲み口ですが、あくまでリーデルとしては「ピノ・ノワール用のグラス」とのこと。通りでピノ・ノワールがあれほどまでに美味しく感じたわけです。

となると、自ずと興味が出てくるのは「ロゼ・シャンパン」との相性

スワリングしたグラスに鼻を入れて深呼吸すれば、まるで果樹園を吹き抜けてきたかのような香りがブワッと押し寄せ、ブーケの中に顔を埋めている様な華やかさを感じます。

そして口に含めば、他のグラスと比べて明らかに優しい泡立ち。そのおかげで、ロゼシャンパン特有の深い余韻が長く続き、甘みも他のグラスより心なしか強く感じられます。フルート型グラスと飲み比べるとその差は歴然、この味を知ってしまうとレストランでフルートグラスにロゼシャンパンを注がれたら気分を害してしまいそうなほどです。

特に、今回テイスティングに使用したロゼ・シャンパンはピノ・ノワールにピノ・ムニエ、そして少量のシャルドネがブレンドされたピノ・ノワール主体のシャンパンですから、このグラスが適しているというのも頷けます。

しかし、白のシャンパンをこのグラスに注ぐと、バニラ系のコクやボディ感をもった香りばかりが強くなってしまい、フルーティーで爽やかな香りは影を潜めてしまいます。やはり、シャンパンに合わせて最適なグラス選びが重要となるってことを痛感させられます。

グラスによるシャンパンのマリアージュの変化

リンツ チョコレート

今回のセミナーでは、シャンパンやワインを楽しむ時の重要なポイントでもある「マリアージュ」についても、ロゼシャンパンとチョコレートを使ってご教授していただきました。

マリアージュ(結婚)というのはつまり、料理やツマミとワインやシャンパンの相性のこと。なんと、マリアージュによって生み出される印象もグラス選びで大きく変化するのです。

チョコレートをシャンパンとマリアージュさせるポイントとしては以下の3点

  1. まずは、舌の上でしっかり溶かす。
  2. 次に、チョコレートの味とシャンパンの香りで合わせる。
  3. 最後に、チョコレートの味とシャンパンの味で合わせる。

さて、グラスを変えながらこの組み合わせを行うとどうなるのでしょうか。

今回、このグラス選びで使用したシャンパンは「モエ・エ・シャンドンのロゼ・アンペリアル」、チョコレートは恐らく「リンツのエクセレンス・オレンジアーモンド」。

リンツ
オレンジアーモンド
モエ・エ・シャンドン
ロゼ・アンペリアル

チョコレート単体では、ビターオレンジ系のほろ苦く爽やかな香りですが、これを含んだままリーデル・ヴェリタスの6449/67(最もロゼが美味しかったグラス)のシャンパンの香りを嗅ぐと、まるでオレンジの花で作ったブーケのような芳しくも可憐で清楚な印象が感じられます。

チョコレートを口に含めば一口飲めばまるでオレンジ園にいるような、地面の土、オレンジの幹、オレンジの実、オレンジの花、その全てが感じられるような豊かな香りが広がります。

さて、お次は同様のマリアージュを、ロゼを飲むにはちょっと酸味や泡が強く感じられたリーデル・ヴェリタスの6449/28を使って合わせてみます。すると驚くことにオレンジピールのような香りと味わいが広がるのです。マーマレードとまではいきませんが、シャンパンの酸味と、チョコの甘みのバランスがドライフルーツ状態のオレンジピールを連想させるのです。

このように、マリアージュにも大きく影響を与えることがハッキリと感じられました。

>>シャンパンに合う「つまみ」について

リーデル11代目当主おすすめのシャンパングラスとは?

リーデル流シャンパングラス選び

さて、ここまでの話を理解できた人であれば、おのずとご自身が飲まれるシャンパンに対して、ベストなグラスの選び方が理解できてきていると思いますが、あえて今回のセミナーのまとめとして「リーデル11代目当主が教えるシャンパングラスの選び方」で学んだおすすめのシャンパングラスについて紹介していきます。

白のシャンパンにはリーデル・ヴェリタスの6449/28

現在の価格はコチラ

白のシャンパンを楽しむのであれば、ベストな選択肢はこのグラスです。シャンパンの持つ芳醇で華やかな香りを引き出し、果実味のくっきりとした輪郭を感じさせる卵型のボウルは、フルート型グラスに注いだシャンパンでは感じ取れない繊細な香りまでしっかりと飲み手に伝えてくれます。

セミナーで使用したアンリオのブリュット・スーヴェランに含まれる、黄色い果実やバニラのようなニュアンス、それらすべての香りの層をしっかりと感じ取れ、シャンパンを口に含めばファーストアタックで泡の質感をしっかりと認識でき、辛口のシャンパンにもかかわらずスムースな口当たりに感じさせます。

普段から白のシャンパンを楽しむことが多い人には、このタイプのグラスがおすすめと言えるでしょう。

>>シャンパンのおすすめランキングはコチラ

ロゼのシャンパンにはリーデル・ヴェリタスの6449/67

現在の価格はコチラ

ロゼのシャンパン、特にピノ・ノワール種を使用したロゼシャンパンを楽しむのであれば、ベストな選択はこのグラスです。「ニューワールド・ピノ・ノワール/ネッビオーロ/ロゼ・シャンパーニュ」と名付けられたこのグラスは、その名の通りモエ・エ・シャンドンのロゼ・アンペリアルなどピノ・ノワール種を使用したロゼシャンパンにベストマッチ

マキシミリアン・リーデル氏曰く、ドン・ペリニヨンの醸造最高責任者であるリシャール・ジェフロワ氏も、ドン・ペリニヨンのロゼシャンパンにはこのグラスが最も適していると共感を示した事も話しておられました。

>>ロゼシャンパンの魅力とおすすめ商品はコチラ

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