ポメリーのシャンパンの種類や歴史
ポメリーは世界初の辛口シャンパンを製造したメゾンってご存知ですか?
200年近い歴史を誇る老舗シャンパンメゾンですが、ここまでメゾンを成長させたのはマダム・ポメリーによるものです。
ここではポメリーのシャンパンの種類はもちろん、ポメリーの歴史について紹介しています。
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ポメリー(Pommery)のシャンパンの種類
辛口シャンパンの先駆けであるポメリーには、様々なシャンパンの種類があります。
辛口シャンパンが中心ですが、甘口シャンパンもあるので自分の好みのシャンパンを探してみてください。
ポメリー ブリュット・ロワイヤル
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ポメリーを代表するスタンダードな辛口シャンパンが「ブリュット・ロワイヤル」です。
シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエを同じ比率でブレンドしており、それぞれのぶどうが持つ個性を活かしつつバランスの良い味わいになっています。
しっかりした果実感には柔らかさもあり、爽やかな酸味をバランスよく楽しむことができます。
ポメリーならではの辛口シャンパンを体験したい方に、まずは飲んでいただきたい基本の1本です。
ポメリー ブリュット・ロゼ
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同じ比率でブレンドしたシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエに、ピノ・ノワールの赤ワインをブレンドしているロゼシャンパンが「ブリュット・ロゼ」です。
芳醇な果実感とすっきりした後味が特徴、フルーティーでスパイシーな複雑な香りを楽しむことができるのも特徴です。
もちろんこのシャンパンも辛口、魚介類や鶏肉、フルーツなど、様々な料理を合わせやすいロゼシャンパンとなっています。
ポメリー ロワイヤル・ブルースカイ
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辛口シャンパンが象徴的なポメリーですが、「ロワイヤル・ブルースカイ」は甘口のシャンパンとなっています。
そのまま飲めばデザートワインとして楽しめますし、氷を入れて爽やかな甘さのシャンパンとして楽しむことができます。
上品のフルーツの甘さと蜂蜜や焼き菓子のようなコクを持っているのも特徴。
いつもと違ったポメリーのシャンパンを楽しみたい方や、辛口シャンパンが苦手な方におすすめです。
ポメリー ポップ / ピンク・ポップ
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シャンパングラスで飲むのではなく、ボトルから直接飲んだりストローを使って飲むためにデザインされているシャンパンです。
パーティーやキャンプ、お出かけなどで気軽に飲むことができるシャンパンですが、味わいはもちろん本格的。
力強くフレッシュな味わいですがまろやかな口当たりなので飲みやすく、手軽な料理との相性も抜群のシャンパンです。
赤系フルーツの味わいを持ったピンク色のロゼタイプもあり、華やかな雰囲気を演出してくれます。
ポメリー キュヴェ・ルイーズ
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シャルドネをメインにピノ・ノワールをブレンドしたヴィンテージシャンパンです。
ぶどうの出来が良い年のみ、グラン・クリュから厳選されたぶどうを使用し、ポメリーのシャンパンの最高峰となっています。
柑橘とミネラルのすっきりした味わいと、熟成を感じるバターのようなまろやかな香りが特徴です。
ポメリー キュヴェ・ルイーズ・ロゼ
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上述のルーズの特徴に加え、苺や桃、リンゴ等のフレッシュな香りを持っています。
ロゼらしい芳醇な味わいには繊細さも感じられ、上品な余韻を楽しむことができます。
肉料理や魚料理、フルーツなど、様々な料理と一緒に美味しく飲むことができるロゼシャンパンとなっています。
ポメリー キュヴェ・ルイーズ・ナチュール
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糖度が高い熟したぶどうを使用することにより、ドザージュなしの自然な味わいを楽しむことができるのが「キュヴェ・ルイーズ・ナチュール」です。
フレッシュなミネラル感が特徴となっており、まさに純粋なぶどうの味を楽しむことができる1本です。
魚介類や京野菜との相性も抜群。ポメリーファンならぜひ飲んでいただきたいシャンパンとなっています。
ポメリーとは?
1836年に設立された老舗シャンパーニュメゾン「ポメリー」。
現在では主流となっている、ブリュットと呼ばれる辛口シャンパンを世界で初めて製造したパイオニアです。
微食文化やアート文化とのつながりも深いシャンパンメゾンとしても有名です。
フランス北部のシャンパーニュ地方の中心都市ランスで、200年近い歴史を誇るポメリー。
世界的に有名なシャンパンであり、ポメリーのカーヴと呼ばれる貯蔵室はかつてローマ人が使った石切り場の跡地が再利用されており、ガイドツアーが用意されている観光名所としても有名です。
ポメリーの歴史
ポメリーは1836年にナルシス・グレノが設立したシャンパンメゾンです。
1856年にルイ・アレクサンドル・ポメリーが経営に参加し、社名をポメリー・エ・グレノと変更します。
この2年後にルイ・アレクサンドル・ポメリーが逝去し、未亡人となったポメリー夫人が経営を引き継ぎました。
ポメリー夫人は非常に優秀な経営者であり、経営を引き継いだ後、すぐにイギリスへの輸出に目を付け、ロンドンに支店を出します。
そこでイギリス人の嗜好を読み解き、世界初の辛口のシャンパン「ブリュット・ナチュール」を発売しました。
ブリュット・ナチュールとは「自然のまま」という意味であり、糖分を抑えた辛口の自然な味わいであることをアピールしたネーミングでした。
当時のシャンパンは甘口が一般的でありデザートとして楽しまれていましたが、ブリュット・ナチュールは辛口の味わいで食前酒や食中酒として人気に火が付き、爆発的なヒットとなりました。
ブリュット・ナチュールのヒットによって、イギリスでのシャンパンの消費量は3倍にもなったと言われています。
このヒットによってポメリーはシャンパンメゾンとして世界的な知名度を手に入れました。
近年では、ポメリーはM&Aによって様々な資本を渡り歩いています。
2002年にヨーグルトで有名な「ダノン」に買収されましたが、その2年後にはモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)の傘下に入りました。
しかし、馬が合わずモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)が手放す形となり、ベルギー系のヴランケンに再度買収され、現在ではヴランケン・ポメリー社としてシャンパンを製造販売しています。
ポメリーのシャンパンの特徴
ポメリーは世界初の辛口シャンパンを作った、革新的なシャンパンメゾンとして有名です。
この試みは当時の「シャンパンは甘い物」という常識を覆すものであり、現在のシャンパンの主流となっている辛口シャンパンを誕生させた歴史的な偉業と言われています。
このことからポメリーは革新的な面が取り上げられがちですが、非常に繊細なシャンパンを作るメゾンとしても知られています。
ポメリーの躍進を支えたポメリー婦人は「シャンパーニュ造りは芸術」という言葉を残しており、エミール・ガレの制作した巨大な木樽などいたるところに芸術を意識したシャンパン作りを今なお続けています。
世界初の辛口シャンパン
ポメリーのシャンパンの特徴は何と言っても辛口のシャンパンです。
世界で初めて辛口シャンパンを作ったメゾンであり、辛口シャンパンのパイオニアです。
辛口シャンパンが生まれたのは、19世紀の後半です。
ルイの逝去によって未亡人となったポメリー夫人が経営を引き継ぎ、当時はシャンパンの輸出先と言えばロシアでしたが、イギリスへの輸出に目を付けます。
そこで詳細なマーケティングを行い、イギリス人には辛口の方が受け入れられると考えました。
そこで生まれたのが世界初の辛口シャンパン「ブリュット・ナチュール」です。
この辛口シャンパンはイギリスで爆発的なヒットとなり、イギリスのシャンパン消費量を3倍に引き上げました。
現在ではシャンパンの主流となった辛口シャンパンを生み出したポメリーは先見の明に優れており、消費者のニーズに敏感なメゾンです。
現在も伝統的な製法は守りながらも季節限定のシャンパンなど、他のメゾンとは異なる視点のシャンパンを送り出し続けており世界中で愛されています。