ワインの酸化防止剤(亜硫酸塩)の効果
ワインのラベルに「酸化防止剤(亜硫酸塩)」と記載されているのを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
日本を含め、世界で売られているほとんどのワインには酸化防止剤が含まれています。
何となく体に悪そうと思う方もいるとは思いますが、安心して美味しくワインを飲むために必要であることをご存知ですか?
ここではそんなワインと酸化防止剤について解説していきます。
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ワインの酸化防止剤とは?
ワインの酸化防止剤には亜硫酸塩が使用されている場合がほとんどです。
酸化防止剤をワインに使用することによってワインの酸化を防止することができます。
安いワインだけに使用されているわけではなく、例えばフランスの高級ワインとして非常に有名な「ロマネ・コンティ」にも使用されています。
ロマネ・コンティを造っているDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)はビオディナミ農法という有機農法でブドウを栽培していますが、それでも酸化防止剤を使用しています。
ワインを安心して美味しく飲むために、酸化防止剤は必要なものであることはワインにおいて常識であることを理解しておくことは非常に大事なことです。
ワインに使われる酸化防止剤「亜硫酸塩」とは?
亜硫酸塩とは二酸化硫黄とも呼ばれますが、ワインのラベルに記載される場合は亜硫酸塩という表記がほとんどです。
食品の酸化を防止する効果があるので、ワインに限らずドライフルーツなどにも使用される食品添加物です。
大量に摂取すれば人体に悪影響がありますが、微量であれば問題ないのでワインを飲む際は心配する必要はありません。
しかし、体質的に合わない方もいるので体に異常を感じた場合は医師の相談するようにしてください。
ワインの酸化防止剤の効果
ワインに酸化防止剤を使用するのはワインの酸化を防止するためですが、他にもワインにとって良い効果があります。
単にワインを長持ちさせるために使用しているわけではありませんので、以下で酸化防止剤を使用するメリットを紹介していきます。
ワインの酸化の防止
ワインは空気に触れさせることによって味をまろやかにしたり香りを高めたりすることができます。
しかし、酸素を接触しすぎると酸味が強くなってしまったり、香りも悪くなってしまいます。
亜硫酸塩は酸化しやすい物質なので、臭いの原因になる成分などと結合することによって、ワインを酸化から守ってくれる働きをしてくれます。
ワインの雑菌の繁殖の抑制
酸化防止剤はワイン製造過程の様々な場面で活躍してくれます。
ワインを製造する上で、ブドウに付着している不必要な菌や発酵させる樽やタンクの雑菌の繁殖を抑えてくれます。
不必要な菌がある状態で発酵させてしまうとワインの味や香りに悪影響をもたらします。
ぶどうの成分抽出をサポート
ワインの酸化防止剤として使われる亜硫酸塩ですが、ブドウの果皮や種から成分を抽出しやすくしてくれる役割があります。
ワインを酸化させず作る上で必要というだけでなく、ワインを美味しくするためにも大事な役割を持っています。
ワインの酸化防止剤の人体への影響
酸化防止剤と聞くと健康に害があるイメージを持つ方も少なくないと思います。
ワインの酸化防止剤には亜硫酸塩が使用される場合はほとんどですが、大量に摂取しない限り、健康に害を及ぼさないと判断されています。
日本では食品衛生法で使用量が決められており、使用することを認められている成分となっています。
そもそも亜硫酸塩ですが近代から使用されているわけではなく、古来ローマ時代から使用されています。
また、ヨーロッパでは昔から使用されているものなので、近年まで使用の表示義務がなかったくらいです。
酸化防止剤は人体に悪影響を及ぼすよりも、安心して美味しいワインを飲むために必要なものということになります。
酸化防止剤無添加ワインにも酸化防止剤(亜硫酸塩)が含まれている場合がある
近年の健康志向から、ビオワインやオーガニックワイン、最近では酸化防止剤無添加ワインが人気を集めています。
しかし、そういったワインにも酸化防止剤である亜硫酸塩は含まれていることはあります。
亜硫酸塩を一切使用せずにワインを製造しているメーカーももちろんありますが、人工的に亜硫酸塩を使用しなくても、ワインの発酵中に酵母によって自然に亜硫酸塩は生成されるのです。
酸化防止剤無添加を謳っているワインの中には、ラベルに酸化防止剤が含まれていると記載している場合もあります。
酸化防止剤を含んだワインを飲んでも人体に悪影響はありませんが、どうしても抵抗がある方は注意が必要です。
「酸化防止剤(亜硫酸塩)=害がある」というイメージは誤解
大量に摂取すれば人体に害がある酸化防止剤である亜硫酸塩ですが、ワインには微量しか含まれていないため問題はありません。
逆にワインの酸化を防止し、不必要な雑菌の繁殖を抑え、ワインに必要な成分を抽出してくれる大事なものなのです。
近年健康志向が強まり、無添加やオーガニックなどの人気が高くなっていますが、酸化防止剤が入っているからといって必ずしも害があるわけではありません。
正しい認識を持ってワインを美味しく楽しむようにしてみてください。