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チリワインの歴史について

チリワインの歴史

チリワインはニューワールドワインと呼ばれていますが、意外と歴史が長いのをご存知ですか?

チリはぶどうに適した環境なので品質の高いワインを製造しており、価格も安いのでコスパに優れた点が人気の理由のひとつとなっています。

そんなチリワインの歴史を知れば、いつもとは違った楽しみ方ができるでしょう。

ここではそんなチリワインの歴史について紹介しています。

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チリワインの特徴 

チリワインの特徴 

チリワインといえば、チリで育てたカベルネ・ソーヴィニヨン(通称:チリカベ)を用いた赤ワインが有名です。

理想的な気候で育てられたカベルネ・ソーヴィニヨンは皮が厚く、それを使って作られたチリワインは色が濃く、ジャムのような濃厚な味わいが特徴です。

昼夜の気温差が激しいチリで作られたチリのブドウはよく熟しているため、フルーティーで果実味の強いワインが多くなっています。

フランスなどヨーロッパ産のワインに比べると、良くも悪くもぶどうの品種の個性が出やすいということもチリワインの特徴です。

繊細な味の違いを感じにくい初心者にもわかりやすく、飲みやすいため、気軽に楽しめるワインと言えます。

日本のワイン輸入量第1位はチリ 

2015年まではフランスワインが輸入量1位でしたが、現在、日本で最も輸入量が多いワインはチリワインです。

チリワインは安価なので、2016年時点で金額的にはフランスワインの1/4ほどでしたが、量で見るとフランスワインは6,200万リットル、チリワインは8,400万リットルと大差をつけています。

チリワインの輸入量が急増したのは、2007年に日本とチリ間で発行されたEPA(経済連携協定)がきっかけです。

このEPAで、ワインの関税は2007年を起点に12年間をかけて段階的に撤廃されることとなり、現在も税率が年々下がっています。

ちなみに、日本とEUは2017年にEPAに大枠合意していて、欧州産ワインの関税は2019年を目処に撤廃される予定です。

実現されれば、今後はスペインワインなど欧州のワインもリーズナブルになり、日本人にとってより身近なものとなると思われます。

チリワインはコスパに優れている 

チリワインといえば「安い」というイメージを最初に思い浮かべる人も多いと思います。

チリワインが安い理由は、まず、チリは人件費をはじめとした物価が日本や欧州よりも安いためです。

また、チリのワイナリーは規模が大きいものが多く、効率的に生産コストを下げられることもチリワインのコスパがいい理由となっています。

さらに、チリの気候はブドウの栽培に適しているため、質のいいぶどうを多く収穫でき、値段以上にしっかりと飲みごたえのあるワインを生産しています。

チリはブドウにとって大敵の害虫フィロキセラが発生しない土壌で、乾燥した地中海性の気候のため、防腐剤やカビ対策、害虫対策が必要ないオーガニックワインの産地でもあります。

チリワインは安いだけではなく、値段以上の味とクオリティを持ったコスパのいいワインなのです。

チリワインの始まり

チリワインの始まり

チリでワインの生産が始まったのは、16世紀ごろと言われています。

紀元前からワイン作りが始まった欧州に比べれば歴史は新しいですが、それでも400年以上の歴史を持って発展してきました。

チリにワインがもたらされてから、現在のように著名な産地となるまでの歴史をまとめました。

16世紀-スペイン人宣教師によりチリにワインが持ち込まれる

チリにワイン作りの技術を持ち込んだのは、スペイン人の宣教師だと言われています。

16世紀の大航海時代には、ヨーロッパの国々が次々と新大陸に船を渡らせ、大陸征服を競っていました。

現在のチリ、当時インカ帝国が支配していた地域に初めて足を踏み入れたヨーロッパ人はポルトガル人の探検家マゼランです。

その後1532年に、スペイン人の征服者であるフランシスコ・ピサロらがインカ帝国の皇帝アタワルパを処刑し、インカ帝国を事実上崩壊させてこの地域をスペイン人が統治し始めます。

この征服者たちと共にスペインに移住したキリスト教の宣教師が、ワインの製法をチリに持ち込みました。

当時、ヨーロッパではワインの製造はキリスト教の教会や修道士によって取り仕切られていました。

ワインはキリストの血と見なされていてミサにも使われていたので、嗜好品としてというより宗教的な用具として必需品だったのです。

当時はまだ船での輸出に時間がかかり、ワインの保存技術も未熟だったため、スペイン本国から取り寄せるより、チリでぶどうを栽培してワインを作る方が手軽な手段でした。

こうしてチリでぶどうの栽培が始まり、ワインが作られるようになったのです。

19世紀-フィロキセラ害により注目されたチリワイン

19世紀、フランスを中心としたヨーロッパでは、害虫フィロキセラによる被害が広がっていました。

一説では、フランス万博開催に向けて世界中から様々な品物がフランスに集まり、その中にフィロキセラが混入していたのではないかと考えられています。

チリには、シルベストレ・オチャガビーアという人物がワイン作りのために様々なヨーロッパ品種のブドウを持ち込んだことで知られています。

しかし、これはヨーロッパでフィロキセラの害が広がる前のことでした。

地続きの欧州内とは違い、海を越えたチリにはフィロキセラが飛来することもなかったので、チリにはフィロキセラに冒されていないヨーロッパ品種のブドウがあったということです。

ヨーロッパでは、フィロキセラに対して虫害に強いアメリカの品種にヨーロッパ品種を接ぎ木するという方法で対策がされました。

つまり、接ぎ木されていない自根で育つヨーロッパ品種のブドウは、チリに残ったもののみとなったのです。

ヨーロッパではフィロキセラのために全滅した、樹齢100年以上のブドウもチリには現存しています。

こうして19世紀ごろから、フィロキセラの被害にあわず、自根のブドウの苗を存続させているということでチリのワインが注目されるようになったのです。

1887年にはチリワインがヨーロッパへ初めて輸出され、フランスで開かれた博覧会で人気を集めました。

20世紀-チリワインの停滞期

1900年代初頭まで、チリワインの品質と注目度は順調に向上していました。

しかし、酒税の増額や、1938年に施行された新アルコール法によりフランスからチリを含む新世界へのブドウの新植が禁止されたことで、チリワインの製造が落ち込み始めます。

また、第二次大戦中には他国から農業機械や醸造機械の輸入が禁止されたことで、チリのワイン製造技術の発展が停滞することとなります。

結果的に、多くのワイナリーが廃業や売却を余儀なくされ、チリでのワイン文化の存続自体が危機を迎えました。

しかしその後、1974年に新アルコール法が撤廃されたことで、ブドウ苗の輸入が自由化されて再びチリではワインの生産が活発になります。

この急激な自由化で、チリワインの価格は急落してしまいますが、これがかえってチリのワイン産業を近代化させることに繋がります。

チリ国内の大手ワイナリーは商業的な利益を得るため株式会社化したり、財閥に組み込まれる形で経営を再建させ始めました。

また海外資本の企業も、チリワインの安さと品質の良さを知ってチリワインの製造に参入し始めます。

海外資本と地元の中小ワイナリーとの共同事業として、個性的なワインを生み出すブティック・ワイナリーが創設されるなど、チリのワイン産業や発達を遂げていきました。

こうした危機を経て、ビジネスとして発展したチリでのワイン製造が、現在の安くて品質の良いチリワインの供給に繋がっているのです。

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近年のチリワインについて 

近年のチリワインについて 

現在、チリはワインの生産量世界第7位です。

ワイン産業が比較的新しい国で作られたワインを指す「ニューワールドワイン」として代表的な存在で、世界90カ国以上に輸出されて愛されています。

長い間、ヨーロッパではワインは流通価格とクオリティがそのまま比例するものとして扱われてきました。

そんな中、土壌の有利さと商業的なコストダウンにより、安くても品質の優れているチリワインはワイン愛好家に衝撃を与えました。

近年は安価なテーブルワインだけではなく、国際的なコンテストで入賞するようなプレミアムワインも登場し、有機農法をはじめとした新たな製法が年々進化しています。

チリワインの格付け

チリワインの格付けは、DO法(原産地呼称)によって行われています。

現在、このDOとしてコキンボ、アコンカグア、セントラルバレー、サウスの4地域が認定されています。

DO以下の格付けとしては、ブドウの品種指定がある国内産ワインと、品種、品質、収穫年全て記載のないテーブルワインがあります。

チリワインに使われるブドウ品種

チリワインは、スペインなどヨーロッパから渡来したという経緯もあり、ヨーロッパ系の品種がよく使われています。

チリワインによく使われるブドウの品種は以下の通りです。

カベルネ・ソーヴィニヨン

チリ産のカベルネ・ソーヴィニヨンは、通称チリカベとも呼ばれるチリワインの代表的な品種です。フランスのボルドーでも多く栽培されています。

ボディのしっかりとしたパワフルなワインを生み出す黒ブドウで、チリ国内での生産量第1位の品種でもあります。

「モンテスアルファ」「エラスリス・エステート」などに使われている品種です。

メルロー

メルローも、カベルネ・ソーヴィニヨンと同じくフランス・ボルドー系の黒ブドウです。

滑らかで濃厚な味わいが特徴で、高級銘柄から安価なテーブルワインまで広く使われています。

カルメネーレ

カルメネーレは、元はフランスが原産ですが、現在はチリの独自品種として注目されています。

エキゾチックな香りが特徴的な黒ブドウで、独特の個性的なワインが作られます。

ソーヴィニヨン・ブラン

ソーヴィニヨン・ブランは、主にフランスのボルドー地方で栽培されています。チリ国内で生産量第1位の白ブドウです。

チリはフランスより気候が温暖なので、ボルドー地方より酸味がある、フルーティーな白ワインが作られます。

シャルドネ

シャルドネは、主にフランスのブルゴーニュ地方で作られている品種です。

気候の違いから、チリではよりトロピカルフルーツのような華やかなニュアンスの白ワインが作られます。

おすすめのチリワインについて詳しくはコチラ

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