ワインのアルコール度数や二日酔いしない飲み方について
ワインのアルコール度数の目安は14度です。
ただワインの種類や商品によってアルコール度数に幅があるため、ボトルに記載されているアルコール度数を確認する必要があります。
ここではワインのアルコール度数や二日酔いや悪酔いしない上手な飲み方を紹介しています。
また、近年増加傾向にある高アルコール度数のワインについても解説しているので参考にしてみてください。
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ワインのアルコール度数は14%
ワインのアルコール度数は、一般的によく飲まれるビールやチューハイよりも高く14%前後となっています。
ワインには赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなど様々な種類がありますが、種類によってアルコール度数に幅があります。
一般的に赤ワインはアルコール度数が10%以上ありますし、白ワインだと数%の場合も。
アルコール度数によってワインの味わいも変わってきますので、ワインを飲む際はアルコール度数を確認するようにしてください。
種類別:お酒のアルコール度数比較表
お酒の種類 | アルコール度数の目安 |
ワイン | 14% |
ビール | 5% |
日本酒 | 15% |
テキーラ | 40% |
焼酎 | 25% |
ウイスキー | 40% |
ラム酒 | 40% |
どのお酒も共通ですが、商品またはお酒の中の種類によってもアルコール度数に幅があります。
ワインの場合は赤ワインが比較的アルコール度数が高いですが、白ワインだと6%程度の商品があることもあります。
また、酒精強化ワインであるポートワインはアルコール度数が20%前後あります。
あくまで目安として理解しておいてください。
アルコール度数はラベルを確認
お酒のラベルにアルコール度数が記載されていますが、「アルコール分」や「アルコール度」と記載されている場合もあります。
また、海外のお酒だと「〇% ALC」とアルファベットで表記されている場合もあるので注意してください。
ワインでつぶれない上手な飲み方
厚生労働省では純アルコール量20gを適量としており、飲む量の目安はワイン1杯から多くても2杯程度となります。
酔いの状態にはアルコールに強いかどうかや体重など、個人差が出てきます。
以下に酔いの状態とワイン摂取量の目安を一覧表にしてありますので、ワインを飲む際の参考にしてください。
酔いの状態 | 酒量のおおよその目安(ワイン1杯:120ml) | 純アルコール摂取量目安 | 酔いの状態 |
爽快期 | ワイン1杯~2杯程度 | 約13g~27g | 気分が爽やかに 皮膚が赤くなる 判断力が若干落ちる |
ほろ酔い期 | ワイン4杯程度 | 約55g | ほろ酔い気分になる 体温が上昇する 脈が速くなる |
酩酊初期 |
ワイン6杯程度 |
約80g | 気が大きくなる 大声になる 立つとふらつく |
酩酊期 | ワイン10杯程度 | 約130g | 千鳥足 呼吸が速い 吐き気や嘔吐 |
泥酔期 | ワイン17杯程度 | 約225g | まともに立てない 意識の混濁 言葉が支離滅裂 |
昏睡期 | ワイン20杯程度 | 約270g | ゆすっても起きない 大小便垂れ流し 呼吸が深くゆっくり 死亡の可能性 |
ほろ酔い期以降はワインを飲む量に注意してください。
酔いを抑えたい場合は、同じ量なら白ワインやスパークリングワインのように、比較的アルコール度数が低めのワインを飲むようにすれば安心です。
酔いがさめるまでにかかる時間について
次の日に仕事がある等、上手にワインを飲むには酔いがさめる時間を把握し、時間を逆算して飲むのがポイントです。
人間の体はアルコールを処理する量が、1時間で体重1kg当たり0.1gとされています。
例えば、体重60kgの人が1時間で処理できるアルコール量は6gということになります。
ワイン1杯だと2時間でアルコールが抜ける計算になります。
自分の体重に置き換えて計算し、どれくらい飲むとどれくらいで酔いがさめるか把握して飲むことをおすすめします。
チェイサー(水)やおつまみと一緒にワインを飲む
悪酔いしたり二日酔いになったりするのを防止するために、ワインと一緒にチェイサーとして水を飲むようにしましょう。
水を飲むことによって血中アルコール濃度を下げることができるので悪酔いを防止することができます。
また、アルコールを摂取すると利尿作用やアルコールの分解に水分が必要なので、脱水症状を防止し二日酔いを防ぐことができます。
胃を保護するという意味でもおつまみを食べながらワインの飲むのもおすすめです。
安心して飲めるおすすめのノンアルコールワインについてはコチラ
ワインのアルコールは糖分から生まれる
ワインの原料はぶどうですが、ワインのアルコールはワインの製造過程でぶどうの糖分を酵母によって発酵させることによって生まれます。
ワイナリーによって製造方法に細かい違いはありますが、簡単に説明すると基本的にはぶどうを搾った果汁に酵母を加え、発酵させることによってワインは完成します。
ワインのアルコール度数はぶどうの糖度の高さと密接に関係しており、ぶどうの糖度が高いほどアルコール度数が高いワインを製造することができます。
白ワインより赤ワインの方がアルコール度数が高い傾向にある
ワインは銘柄によってアルコール度数に違いがあるので、一概に白ワインより赤ワインの方がアルコール度数が高いと言い切ることはできません。
しかし、概ねのアルコール度数の目安は以下の通りです。
- 白ワインは7~14度程度
- 赤ワインが11~14度程度
一般的には白ワインよりも赤ワインの方がアルコール度数が高い傾向にあります。
製造過程の問題もありますが、赤ワインの方が白ワインよりもアルコール度数が高くなる傾向があります。
赤ワインの方がアルコール度数が強いと感じるワケ
実際赤ワインの方が白ワインに比べてアルコール度数が高い商品が多いですが、それ以外には飲む温度が関係しています。
赤ワインの方が白ワインよりも飲む時の適温が高いため、ワインの香りやアルコールが揮発しやすいため、余計にアルコール度数を高く感じます。
また、味わいについても、香りが芳醇だったり味の輪郭がしっかりとしたものが赤ワインには多いのも、アルコール度数が強いと感じる理由に挙げられます。
ワインのアルコール度数にまつわる話
ワインに限ったことではありませんが、近年はアルコールが高めのお酒が増加傾向にあります。
アルコール度数が高いとすぐに酔うことができるのでコスパがいいとして人気があるという側面もありますし、ニューワールドワインが話題になっているのも理由として挙げられます。
ボディとアルコール度数の関係
赤ワインの味わいの表現に「ボディ」というものがあります。
ミディアムボディやフルボディという言葉を聞いたことがあるかと思いますが、フルボディの方が比較的高級でリッチな評価をされる傾向があります。
アルコール度数の高いワインはインパクトが強く重く感じられやすく、例えばワインの最高峰である5大シャトーも厚いボディのワインばかりです。
逆にアルコール度数が低いということは水分の割合が高いので、「水っぽいワイン」や「薄く弱々しいワイン」という印象を持たれる場合もあります。
また消費者サイドも、よりアルコール度数が高い方が安く酔うことができると考えている層がいます。
このようなワイン業界の評価の問題や、消費者の経済状況からも高アルコール度数のワインが増加傾向にある要因になっていると言えます。
ニューワールドワインは比較的高アルコール度数
チリワインやカリフォルニアワインなど、近年日本においても話題になっているニューワールドワイン。
ニューワールドワインは糖度が高いぶどうを使用していることが多く、必然的に造られるワインもアルコール度数が高くなります。
また、ニューワールドワインはオールドワールド(フランスやイタリア)などよりもリーズナブルな価格でワインを購入することができます。
アルコールが高いワインが増加傾向にあるのは、ワインのトレンドも関係しています。