スパークリングワインの上手な開け方と注意点
自宅で簡単に楽しめるスパークリングワインですが、開ける時に苦労したことはありませんか?
スパークリングワインはワインとは違ったコツが必要なので、理解しておけば簡単・安全にコルクを抜くことができます。
ここではスパークリングワインの開け方のポイントをわかりやすく紹介しています。
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スパークリングワインの開け方
スパークリングワインの開け方には、普通のワインとは違ったコツがあります。
スパークリングワインを開ける時に理解しておいた方がいいポイントを紹介していきます。
- 開ける前にスパークリングワインをよく冷やす
- 噴き出し防止にタオルやナプキンを使う
- 親指でボトルの口を押さえながら口金を外す
- ボトルを斜めにしてコルクをひねる
開ける前にスパークリングワインをよく冷やす
スパークリングワインは、基本的によく冷やしてから飲みます。
スパークリングワインのように甘さがある発泡性の飲み物は、よく冷やして飲んだ方が爽快な味を楽しめます。
5度〜8度くらいが飲み頃ですが、複雑な味わいを楽しみたい場合はもう少し高めの温度でも構いません。
常温から冷やす場合は以下の通り。
- 氷水なら20分〜30分
- 家庭用の冷蔵庫なら4時間〜5時間
噴き出し防止にタオルやナプキンを使う
まず栓を覆っているラベルを外しますが、ラベルを外した後に口金をすぐに外さないようにしてください。
口金の上から中身の噴き出しに備えてタオルやナプキンをかけ、栓が抜けないようにしっかりと握りましょう。
親指でボトルの口を押さえながら口金を外す
片手で瓶の首を握り、同じ手の親指で上からコルクと口金を押さえます。
そうしながら、逆の手で口金の持ち手をひねりワイヤーを緩めていきます。
できれば瓶は台の上に置き、持ち上げて開ける場合には瓶を脇に挟んだり、底面を太腿やお腹に当ててしっかり支えましょう。
ボトルを斜めにしてコルクをひねる
ナプキンの上からワイヤーとコルクを一緒に掴み、少しひねると内圧に押されて自然に栓が抜けてきます。
栓が飛び出さないように手で制御しながら、徐々にコルクを開けていきます。
この時瓶を傾けるようにすると、中の液体と空気が触れる面積が増えて泡が噴き出しにくくなります。
最後に少しコルクを傾けるようにして隙間からガスを逃すと、大きな音をさせずに開けることができます。
スパークリングワインの開け方の注意点
スパークリングワインを開ける時の注意点について、いくつかご紹介していきます。
- なるべく音を出さないのがマナー
- 開ける前に瓶を揺らさない
- 口金は開ける直前に外す
なるべく音を出さないのがマナー
スパークリングワインを開ける時、最後にガスを逃すのに失敗すると「ポン」と大きな音が鳴ります。
結婚式などお祝いの席では、景気よく音を立てて開けることもありますが、一般的な食事の席では音をなるべく立てずに開けるのがマナーです。
勢いよく開けると音が鳴りやすいので、ゆっくりと開けて最後にコルクの隙間からガスを逃すのを忘れないようにしましょう。
開ける前に瓶を揺らさない
スパークリングワインは発泡性の飲み物なので、当然ですが瓶を振ってしまうと開けた時に泡が噴き出します。
スポーツの祝勝会など、派手なパフォーマンスとして行う時はわざと瓶を降ってから開けて派手に泡を噴き出させることもありますが、普通に開ける場合は瓶に衝撃を与えないよう注意しましょう。
もし誤って衝撃を与えてしまった場合は、20分〜30分ほど静かに置いておくと中の炭酸が落ち着いて開けられるようになります。
口金は開ける直前に外す
スパークリングワインは、スティルワインとは違い、キノコ型の大きなコルクとそれを止める口金で栓がしてあります。
スパークリングワインのコルクは内部の炭酸ガスの圧を常に受けているため、スティルワインと同じようなまっすぐなコルクでは保存している間に栓が抜けてしまうためです。
そのため、スパークリングワインを開けたい時間よりも前に口金を外してしまうと、瓶の内圧で不意にコルクが抜けてしまうことがあります。
外れたコルクが人に当たったり中身が溢れたりする事故に繋がりかねないので、口金は必ず開ける直前に緩めるようにしましょう。
スパークリングワインがプラスチックコルクだった場合の開け方
プラスチックコルクは天然コルクより密度が高いため、瓶にしっかりとはまっていることが多く、開け方にコツが必要です。
天然コルクの場合の開け方のように、片手では簡単に捻って開けられない場合には、コルクと瓶を片方ずつの手で持って逆方向に捻ります。
イメージとしては雑巾を絞るような感じで、少しでも栓が動けばその隙間から空気が入って開けやすくなります。
無理矢理開けようとしたりワインオープナーを使ったりしない
開かないからといって無理に開けようとしたり、スパークリングワインには本来使わないワインオープナーなどの器具を使ってはいけません。
無理に開けようとすると、栓が思わぬ方向に飛んでいったり、最悪の場合は破瓶してしまうことがあるため注意しましょう。
スパークリングワインの注ぎ方
スパークリングワインの注ぎ方は、スティルワインとは異なります。
詳しい方法について以下の項目で解説していきます。
グラスの6割を目安に2回に分けて注ぐ
スパークリングワインは、ご存知の通り泡が出る飲み物です。
そのため、1回注いだだけでは泡が実際の量より高く立ち上り、量を見極めることができません。
スパークリングワインを注ぐ時は、まず1回目にグラスの8分目を目指して注ぎます。
すると遅れて泡が立ち上り、泡が落ち着くのを待つと実際の量はグラスの2割〜3割だったことがわかるはずです。
1回目の泡が落ち着いたら、2回目はなるべく泡を立てないようにしてグラスの6割を目安に注ぎます。
ちなみに、スパークリング用のフルートグラスの場合の量は6割ですが、スティルワインとも兼用するような一般的なワイングラスの場合は3割が目安となります。
スパークリングワインを注いでもらう時の注意点
スパークリングワインに限らず、ワインを注いでもらう時はグラスをテーブルに置いたままにします。
ビールを注いでもらう時のように、グラスを持ち上げるのはマナー違反です。
ワインを注いでもらう時にはグラスは持ち上げず、脚を持ってテーブルの上を滑らせるようにして注ぎ手の注ぎやすい場所に移動させましょう。
レストランなどでは従業員を呼ぶ
少しかしこまったレストランなどでワインを飲む時には、テーブルにボトルがあったとしても必ず従業員の方を呼んで注いでもらいます。
基本的には従業員側から気づいて注ぎにきてくれますが、忙しそうで気づいてもらえない時などは、グラスを持ち上げず脚に手を添えてアイコンタクトで呼びます。
この時、グラスを持ち上げたり、声を出して呼ぶ、手を叩いたり指を鳴らす、グラスを指してハンドサインでお代わりを頼むなどは全てマナー違反なので注意しましょう。