日本ワインコンクールと部門最高賞の日本ワインについて
国産ブドウのみを使用した日本ワインを品評する日本ワインコンクール。
成長著しい日本ワインのそれぞれの産地のイメージや個性、地位を高めるため毎年開催されています。
ここでは日本ワインコンクールがどのようなものなのかを紹介しつつ、おすすめできる部門最高賞を受賞した日本ワインを紹介していきます。
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日本ワインコンクールについて
日本ワインコンクールとは、それぞれの産地のイメージと日本ワインの個性や地位を高めるために毎年開催されるコンクールです。
国税庁主催で、2003年に「国産ワインコンクール」として第一回が開催され、418本のワインがエントリー、うち184本がいずれかの賞に入賞・入選しました。
出品資格は「日本ワイン」の基準通り国産のブドウを100%原料とし、香料や着色料を添加していないスティルワインとスパークリングワインです。
2015年に現在の「日本ワインコンクール」に名称が変わっています。
審査方法と各賞
国税庁やワインの専門家、ワイン産地組合の代表者、有識者など、国内外の審査員25名ほどがテイスティングで審査し、出品されたワインを20点満点で採点します。
その点数により、出品ワインは以下のランクに振り分けられます。
- 金賞:17.0点以上を標準とする、各部門エントリー数の3~5%相当のワイン
- 銀賞:15.5点以上17.0未満を標準とする、各部門エントリー数の10~15%相当のワイン
- 銅賞:14.0点以上15.5未満を標準とする
- 奨励賞:13.0点以上14.0未満を標準とする
また、ブドウの品種やワインの種類ごとに振り分けられた各部門の最高点数のワインに「部門最高賞」、750mlあたり2,000円以下のワインで、銀賞以上を受賞した最高得点のワインに「コストパフォーマンス賞」が与えられます。
受賞したワインはラベルや広報資料に受賞歴を記載することができ、マスコミや消費者に広くアピールすることができます。
2008年からは外務省の協力を得て、在外公館の公式行事などに受賞ワインが使われるようになりました。
日本ワインコンクール・部門最高賞ワイン【2018】
日本ワインコンクールではブドウの品種やワインの種類によっていくつか部門が分かれています。
ここでは定番の欧州品種のブドウと日本固有品種である甲州、一味違った味わいを楽しめるスパークリングワインの各部門の部門最高賞のワインを紹介していきます。
欧州系品種・赤部門:シャトー・メルシャン 椀子オムニス 2015
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メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンを使用したフルボディの赤の日本ワインです。
ベリー系や赤系果実、チョコレートやバニラの樽の香りを楽しむことができます。
しっかりとしたタンニンと芳醇な果実感があり、程よい酸味によるフレッシュな味わいが特徴となっている部門最高賞を受賞した赤ワインです。
欧州系品種・白部門:安心院ワイン シャルドネ リザーブ 2016
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安心院産のシャルドネのみを使用した白の日本ワインです。
トロピカルフルーツのようなジューシーな香りと樽によるバニラのような甘い香りを持っているのが特徴。
果実感が豊富ですが酸味は柔らかく、口当たりの良さが魅力です。
アルコール度数がやや高めなのでボリュームがあり、ほんのりとした苦味の余韻を味わうことができる部門最高賞を受賞した白ワインです。
甲州部門:グランポレール山梨甲州樽発酵2017
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世界に認められた日本固有のブドウ品種である甲州を使用した白の日本ワインです。
甲州由来の華やかな香りと樽の香りを持っているのが特徴。
辛口ですししっかりとした酸味があるものの、後味にほんのりとした甘さを感じることができるバランスの取れた白ワインとなっています。
スパークリングワイン部門:フジクレール 甲州スパークリング 2017
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日本固有ブドウ品種である甲州のみを使用したスパークリングタイプの日本ワインです。
瓶内二次発酵なのでシャンパンのようなきめ細かく上品な泡立ちを楽しむことができます。
雑味はなく柑橘系の香りと適度な酸味を味わうことができ、旨味の余韻を持っているのが特徴。
コスパにも優れた優れたスパークリングタイプの日本ワインとなっています。