純粋はちみつとは?本物の見分け方・選び方
純粋はちみつと聞くと「何も手を加えていない天然のはちみつなんだ。」と思ってしまう方は多いと思います。
しかし純粋はちみつは加熱処理していても純粋はちみつと名乗れてしまうので、はちみつ本来の健康・美容効果を得たい方にとっては非常にわかりづらい表記なのです。
そんな方のためにここでは本物の純粋はちみつである生はちみつの見分け方や注意点を紹介しています。
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純粋はちみつとは?
純粋はちみつとは人工的に手を加えていないはちみつのことを指します。
はちみつの中にはミツバチが採蜜し水分を飛ばした生はちみつに、人工的に糖を加えたものが非常に多いです。
しかし、純粋蜂蜜にはそういった糖が加えられておらず、添加物も含まれていません。
ただ、純粋はちみつの中には加熱処理されている商品が多く、はちみつは加熱処理すると栄養素が壊れてしまいます。
そういった理由から、商品に純粋はちみつと表示されていても、加熱処理している商品とそうでない商品があるため、はちみつが持つ効果を得られない可能性があります。
公正取引委員会の純粋はちみつの定義について
公正取引委員会では「精製蜂蜜(はちみつ)を使用せず、かつ、添加物を一切加えない物」なら純粋はちみつと名乗っていいことになっています。
つまり加熱処理していても純粋はちみつと名乗れます。
簡単に言うと成分をいじらなければいい、ということです。
スーパーなどに陳列されている純粋はちみつは加熱処理されているものが非常に多いため、健康や美容を目的にはちみつを購入する場合は注意が必要です。
加熱処理するとはちみつ本来の栄養素が壊れてしまい、はちみつが持つ殺菌・抗菌作用などを得られなくなってしまうからです。
「純粋はちみつ」という表記では、消費者が本当の純粋はちみつかわからずに買ってしまうリスクがあることを覚えておきましょう。
本物の純粋はちみつ:生はちみつについて
生はちみつは天然はちみつとも呼ばれます。
ミツバチが採蜜したハチミツを不純物を取り除くために濾過だけしており、成分をいじらず加熱処理もしていないはちみつです。
はちみつ本来の栄養素をそのまま摂取できるので、様々な健康・美容効果を期待することができます。
加工によるはちみつの種類
はちみつは加工の有無やどんな加工をしているかによって3種類に分けることができます。
純粋蜂蜜
水飴などの他の糖を加えていないのが純粋はちみつです。
ただ加熱処理していても純粋はちみつを名乗れてしまうので、栄養価が高いはちみつかどうか判断しづらくなっています。
精製はちみつ
はちみつを人工的に加熱することによって水分を飛ばして糖度を高めたはちみつです。
加熱処理しているので栄養素が壊れており、はちみつ本来の効果を期待できないデメリットがあります。
加糖はちみつ
はちみつに人工的に水飴やブドウ糖を混ぜたものが加糖はちみつです。
はちみつの含有量の重さが60%以上であれば「はちみつ類」として販売することができます。
スーパーなどで見かけるはちみつは加糖はちみつであることが多いです。
本物の純粋はちみつ:生はちみつの見分け方
水飴などの混ぜ物がなく加熱処理していない本物の純粋はちみつである生はちみつ。
純粋はちみつには加熱処理されている商品もあるため、見分け方を紹介します。
味や香りでも見分けることができますが、これらは購入しないとわからないので、それ以外の見分け方を解説します。
商品のラベルをチェックする
商品のラベル、成分表示を確認して「はちみつ」以外の原料が使われていないかチェックしましょう。
本物の純粋はちみつの場合、原料の記載がはちみつのみになっています。
また、ラベルに加熱処理されているかどうか記載がある場合もあるので、成分表示だけでなくラベルもしっかりチェックするようにしてください。
透明すぎるはちみつは注意
何も加工されていないはちみつの場合、花粉などが含まれているので透き通っておらず濁りがあります。
はちみつの種類によっては透き通っている場合もありますが、しっかり確認すると濁りがあるのがわかります。
本物の純粋はちみつである生はちみつの場合、基本的に透き通っておらず濁りがあることを覚えておきましょう。
安価すぎるはちみつに注意
1番わかりやすいのは価格かもしれません。
本物の純粋はちみつである生はちみつは生産する量が多くなく手間がかかっているため、一般的なはちみつに比べて価格が目に見えて高いです。
純粋はちみつと記載があっても安価な場合は加熱処理されている純粋はちみつである可能性が非常に高いです。
本物の純粋はちみつ:生はちみつの見分け方の注意点
本物の純粋はちみつである生はちみつを見分ける時は注意しなければいけない点があります。
安心して購入しても違う場合もあるので、以下のポイントを参考にしてください。
公正取引マーク
公正取引マークがあると一見安心できそうですが、公正取引委員会の純粋はちみつの定義だと加熱処理しているはちみつも純粋はちみつと名乗れます。
添加物が加えられてない点については安心できますが、はちみつ本来の成分を摂取したい人は公正取引マークがあっても注意する必要があります。
結晶化しているかどうか
はちみつが白く結晶化していれば安心とされる場合もありますが、結晶化しているからと言って本物の純粋はちみつである生はちみつであるとか限りません。
結晶化はブドウ糖によって起こるため、ブドウ糖が加えられているはちみつは結晶化します。
ただ、水飴や砂糖が加えられている場合は結晶化しないので、結晶化するかどうかで判断するのは100%間違いというわけではありません。
水飴や砂糖が結晶化しないのは、ブドウ糖ではなくショ糖だからです。
結局のところ、結晶化しているはちみつでもどちらか判断するのは難しいことを理解しておきましょう。
国産だとしても安心できない
国産と聞くと安心してしまう方も多いと思いますが、国産であっても加熱処理している純粋はちみつは非常に多いです。
もちろん品質という意味では安心できる部分はありますが、まったく加工していない天然のはちみつとは限りませんので注意する必要があります。