おすすめのトチはちみつと美味しい食べ方や特徴
はちみつと言えば花畑に咲いている花の蜜を蜂が採取している光景が思い浮かびますが、花が咲くのは草花だけではありません。木にも綺麗な花を咲かせるものがあり、蜂が蜜を求めて訪れる木も存在します。
代表的なものが栃木県の県木に制定されている「トチノキ」です。トチノキのはちみつは東北を中心に生産されており、トチはちみつとして販売されています。お菓子作りや料理の味付けにも使えるクセのないさっぱりとした味わいが人気のはちみつです。
今回はそんなトチはちみつのおすすめと美味しい食べ方や特徴をご紹介していきます。
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トチはちみつとは?
トチはちみつの蜜源となるトチノキはトチノキ属の落葉広葉樹です。漢字では「栃」や「栃の木」とも表記されます。東日本を中心に生育しており、特に東北地方に多く自生しています。
日本のトチノキの近縁種である「セイヨウトチノキ」はフランス語では「マロニエ」と呼ばれており、日本でもこのマロニエという名で広く知られています。セイヨウトチノキの花から採蜜されたはちみつもトチはちみつ、もしくはマロニエはちみつとして販売されています。
開花時期は5月から6月頃となっており、上向きに穂状の花を咲かせます。白から薄い紅色の花ひとつひとつは小さく可憐ですが、花穂全体で見ると森の中でも目立つにぎやかな花です。
トチノキの花粉は赤い色をしており、この花粉の色がはちみつに混ざり赤みを帯びたトチはちみつとなることもあります。
トチノキの大木からは1本で24キログラムものはちみつが採取できると言われていますが、近年ではトチノキの伐採が進みトチはちみつの生産量は昔に比べるとやや低下してきています。
トチはちみつの特徴
トチはちみつの最も特徴的な部分は香りです。トチの花独特の華やかな香りがトチはちみつにも残っており、この香りが癖になるという方もみえるほどです。
香りは独特ですがふくよかな甘みでコクがあり、クセのない味わいとすっきりとした後味で食べやすいはちみつとなっています。
はちみつには低温下では結晶化してしまう性質がありますが、トチはちみつは結晶化しにくいというのも特徴です。これははちみつの主な成分である糖の性質によるもので、ブドウ糖の含有量が多いはちみつほど結晶化しやすく、果糖の含有量が多いほど結晶化がしにくいとされています。
トチはちみつは果糖の含有量が多いため低温下でも結晶化しにくく、冬でも扱いやすいはちみつとなっています。1年を通して使いやすいはちみつで香りの華やかなものをお探しの方には、トチはちみつがおすすめです。
トチはちみつの効果・効能
ビタミン、ミネラルなど様々な栄養素が含まれ栄養価の高いトチはちみつは、日々の生活に取り入れることで美肌効果が期待できます。美肌効果の期待できる主な成分と効果を簡単にまとめますと、以下のようになります。
- ビタミンB2、B6:皮膚や粘膜の健康維持
- ビタミンC:コラーゲンの合成、抗酸化作用
- 亜鉛:新陳代謝を促し皮膚の生まれ変わりを促進
- ポリフェノール:抗酸化作用
主なものだけでも上記のような効果の期待できる成分が含まれており、ニキビやシミ、シワなどを予防し美しい健康な肌へと導いてくれます。皮膚が正常に生まれ変わることでくすんだ古い角質が落とされ、肌がワントーン明るく見える効果も期待できます。
トチはちみつは栄養価が高いので疲労回復にも効果があるとされており、日々の生活で疲れがたまり肌に元気がないと感じている方におすすめです。
トチはちみつの美味しい食べ方
クセのない味わいのトチはちみつはそのままでも食べやすい、美味しいはちみつです。しかしどんなに美味しいものでもそのまま食べていると飽きてしまうこともありますから、そういうときは少し食べ方を変えてみてはいかがでしょう。
- ヨーグルトにかける
- トーストに塗る
- ホットケーキや焼き菓子など、スイーツにかける
- コーヒー、紅茶などの飲み物にいれる
- 煮物や照り焼きなど、料理の隠し味にする
上記の食べ方は特別な準備も不要なので、すぐに実践できる手軽さも人気となっています。もう少し手の込んだ食べ方を試したい方には果物のはちみつ漬けもおすすめです。作り方は以下の通りになります。
- 空き瓶を煮沸消毒する
- 瓶の中に皮を剥きカットした果物をいれる
- 果物に被るくらいの量のはちみつを入れる
- 冷蔵庫で1日置く
はちみつ漬けで代表的なレモンのように、酸味がありそのままでは食べづらい果物もはちみつ漬けにすると食べやすくなるのでおすすめです。リンゴ、キウイ、パインなども相性がいいですし、好きな旬の果物を選んで試してみてください。
トチはちみつの特有の華やかな香りは肉の臭み消しにも効果が期待できるので、はちみつを使い肉料理の下ごしらえをする方にもトチはちみつはおすすめです。
おすすめのトチはちみつ:厳選5種
それではおすすめのトチはちみつ厳選5種をご紹介していきましょう。
トチはちみつを選ぶ際のポイントとしては、国産品かどうかをチェックしてください。輸入品ですと生産や輸送の過程で品質の劣化が起こることがあるため、国産品のほうがより品質が安定しているとされています。
なお、1歳未満の乳幼児はボツリヌス菌への耐性が備わっていないため、トチはちみつに限らずはちみつを与えないよう小さなお子さんのいる家庭では注意してください。
>>赤ちゃんがはちみつを食べられる時期と危険性について詳しくはコチラ
小林養蜂園 / とちはちみつ
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群馬県の小林養蜂園のトチはちみつです。群馬県北部にある標高の高い山で生育するトチノキを蜜源とした国産品となっています。遠心分離機を使用し採蜜した後にろ過をし瓶詰めをした、非加熱かつ無添加の純粋で安全なトチはちみつです。
濃厚でコクのある味わいで、生産地が明確となっているため安心していただけることから、良質で安全なトチはちみつを求める方におすすめの製品です。
小松養蜂場 / あきたのはちみつ 栃
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秋田県の小松養蜂場のトチはちみつです。秋田県由利本荘市で5月の下旬から6月の上旬に採蜜されています。鉄分やミネラルを豊富に含む綺麗な淡い黄金色をしたトチはちみつで、華やかさの中に上品さも感じられる香りとなっています。
コクのある味わいですが甘みはまろやかで、さっぱりとした後味を好む方におすすめのトチはちみつです。
花九曜印 / とち蜜
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長野県の株式会社原田商店のオリジナルブランド「花九曜印」のトチはちみつです。岐阜県と長野県で採蜜されたはちみつを使用した、純国産品となっています。
香りをいかすために余分な調整は行われていないので製品ごとに色合いや風味に差が出る場合がありますが、トチはちみつ特有の香りが好きな方にはおすすめの味わい豊かな商品です。
ハニー松本 / 栃の木の蜜
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福島県会津若松市のハニー松本で生産されたトチはちみつです。会津の自然の中で採蜜されたはちみつを使用した、無加工の天然はちみつとなっています。
こちらでは自主的に放射性物質の検査が行われており放射性物質が検出された場合は販売されないため、安心して食べられる安全なトチはちみつが販売されています。
ミネラルを多く含み自然の栄養豊かな製品となっています。クセの少ないマイルドな味わいのトチはちみつを求める方におすすめです。
山形養蜂場 / 栃の木蜜
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名前の通り山形県にある山形養蜂場のトチはちみつです。自然豊かな山形の山奥で生育するトチノキを蜜源とし採蜜されています。トチノキの安らぐ香りとコクのある旨みを兼ね備えており、そのままでも食べやすいトチはちみつとなっています。
やや赤みを帯びた艶やかなトチはちみつで、ヨーグルトやパンにかけると味はもちろん見た目にも華やかさを与えてくれます。大容量での販売もされているので、日常的にトチはちみつを食べている家庭など消費量の多い方におすすめです。