おすすめのクリはちみつと美味しい食べ方や特徴

栗は日本人に愛される秋の味覚の1つです。
栗ごはんや焼き栗、栗を使ったお菓子など様々な形で用いられ、多くの人々の舌を楽しませてくれます。
栗の木が庭先に生えているというご家庭も、珍しくは無いのではないでしょうか。
栗の花から採取されたはちみつはクリはちみつとして販売されています。
日本ではあまり一般的ではない珍しいはちみつですが、強い香りとほろ苦さを感じる独特の味わいからイタリアでは人気のあるはちみつです。
今回はそんなクリはちみつのおすすめと美味しい食べ方や特徴をご紹介していきます。
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クリはちみつとは?
クリはブナ科クリ属に属する木の1種です。
高さ17メートル、幹の直径が80センチ以上にもなる落葉性の高木で、日本全域で広く栽培されています。
開花時期は5月から6月頃となっており、1本の木に雄花と雌花が咲く雌雄異花という形態をしています。
雄花は白やクリーム色の小さな花を穂状にたくさん咲かせ、森の中でも目立つ花です。
栗の花は独特の香りがすると言われることが多いですが、この香りも雄花のものです。
雌花は雄花の根元に咲き、受精すると果実を形成します。
この果実が食用として愛されている栗であり、果実が成熟した9月から10月頃になるといがのある殻斗が裂け姿を現します。
クリはちみつは香りや味わいにクセがあるため日本ではあまり普及していませんが、果実は食用として人気があるため全国で栽培されています。
茨城県、熊本県、愛媛県などで生産量が多く、丹波地方や長野県の小布施町は栗の名産地として知られています。
クリはちみつの特徴
クリはちみつは見た目、香り、味のどれもが特徴的で、日本で定番のレンゲ花はちみつやアカシアはちみつと比べると、食べにくさを感じる方も多いはちみつです。
見た目は日本で定番の透き通った黄金色のはちみつよりも色が濃く、茶褐色から黒に近い色をしています。
容器の蓋を開けると栗の花のような独特の香りがし、この香りは強めのものが多いです。
味わいは栗の渋皮と似たような渋みがある一方甘みも強めで、香ばしさも感じられます。
後味はほろ苦さが残り、大人向けと言えるでしょう。
製品による差はありますが、クリはちみつ全体としてはクセの強い製品が多くなっています。
クセのあるはちみつを好む方や、独特の香りやほろ苦い味わいをいかした食べ方をしたりお菓子作りをされる方にはおすすめです。
クリはちみつの効果・効能
健康や美容への効果が注目されているはちみつを構成する主な成分は糖ですが、他にも様々な栄養素などが含まれています。
代表的な構成成分を以下に簡単にまとめておきます。
- 糖
- 有機酸
- 酵素
- ビタミン
- ミネラル
- アミノ酸
- ポリフェノール
クリはちみつははちみつの中でもビタミンと鉄分、カルシウムといったミネラルを豊富に含むとされ、その栄養価の高さから漢方蜜とも呼ばれています。
一般に鉄分を多く含むはちみつは色が濃い傾向があり、クリはちみつにもこの傾向が当てはまるため濃い色をしています。
鉄分は体の中で赤血球を作るのに必要な栄養素であり、不足することで貧血の症状が表れることがあります。
貧血の症状として立ちくらみがよく知られていますが、疲れやすくなったり動悸、息切れや頭痛も貧血が原因で起こるとされています。
クリはちみつ中には鉄分と一緒にビタミン、ミネラルなどの栄養素も含まれているので貧血の改善に効果が期待できます。
女性は男性よりも貧血になりやすいため鉄分を意識的に取る必要があり、クリはちみつには美容に欠かせないビタミンも多く含まれているので、特に健康と美容に気を使う女性におすすめです。
また、日本では昔から栗は漆などに由来する肌のかぶれに効果があると言われてきました。
クリはちみつにも同様の効果があると考えられており、肌に直接塗ることでかぶれを抑える効果が期待できます。
クリはちみつの美味しい食べ方
独特の強い香りとやや渋さも感じられるほろ苦い味わいから、そのままでは食べにくいと感じ敬遠されることも多いはちみつです。
しかし、食べ方を工夫すると他のはちみつには無い味わいがクセになり、好んで食べるという方も少なくありません。
無理にそのまま食べず、好みに合った食べ方を探しましょう。
クリはちみつはクセが強いので、逆にクセの強い食べ物と相性がいいとされています。
チーズの場合はゴルゴンゾーラと合わせるのが定番です。
ナッツとの相性もいいので、ゴルゴンゾーラにクルミを載せ上からクリはちみつをかけたり、トーストしたクルミパンにゴルゴンゾーラとクリはちみつをかけるのもおすすめです。
ナッツと一緒に手軽に楽しみたいなら、ナッツのクリはちみつ漬けを作って常備しておくといいでしょう。
作り方は以下の通りです。
- 瓶を煮沸消毒する
- ナッツを160度のオーブンで10分ほどローストする(オーブンが無い場合はフライパンで乾煎りする)
- 瓶にナッツを入れ、ナッツがひたひたになるまでクリはちみつを注ぐ
瓶に入れた後は味を馴染ませるために1週間程度置いてから使用してください。
チーズにかけるだけでなく、パンケーキやアイスのトッピングとしても使用できるので、クリはちみつそのものよりも使いやすくなります。
フランスやイタリアではクリはちみつの香りをいかし、焼き菓子作りに用いられることも多いです。
焼いても香りが飛びにくいので、香ばしい焼き菓子に仕上げてくれます。
おすすめのクリはちみつ:厳選5種
それではおすすめのクリはちみつ厳選5種をご紹介していきましょう。
選ぶ際のポイントとしては、クセが強いはちみつなので自分の好みと合う食べやすいものを選ぶのが重要です。
野生の栗の木のクリはちみつはクセが強く、栽培されている栗の木のクリはちみつはクセがやや控えめという傾向があります。
選ぶ際は採蜜された環境もチェックするといいでしょう。
なお、1歳未満の乳幼児はボツリヌス菌への耐性が備わっていないため、クリはちみつを含めはちみつは危険なので注意してください。
赤ちゃんがはちみつを食べられる時期と危険性について詳しくはコチラ
ミエリツィア / イタリア産栗の有機ハチミツ
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イタリア中部のトスカーナ州にて採蜜されたクリはちみつです。
オーガニックの栗の木の花を蜜源とし、瓶詰めの際には香りや栄養素を壊さないよう温度管理にも気を配った、安全で栄養価の高い製品となっています。
艶のある濃い褐色をし、強めの香りと渋みのある味わいでほろ苦い大人向けのクリはちみつとなっています。
クセのあるクリはちみつを食べ慣れている方におすすめです。
小林養蜂園 / くりはちみつ
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群馬県利根郡片品村周辺で採蜜されたクリはちみつです。
遠心分離機で採蜜後はろ過をしただけなので、余計な手を加えられていない無添加で純粋な天然はちみつとなっています。
栗の独特の風味と苦味のあるはちみつですが、採取された年の開花状況などの違いにより味わいが異なります。
ミネラルを豊富に含み、群馬の自然の恵みが感じられるクリはちみつです。
その年にしか味わえない国産のクリはちみつを楽しみたい方におすすめです。
森羅万象堂 / 蜂蜜 栗
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熊本県の里山に自生する栗の木から採取されたクリはちみつです。
甘さが控えめで、後味には香ばしさやほろ苦さといったクリはちみつ独特の味わいが感じられます。
定期的に糖度測定と残留農薬の検査が行われており、品質管理にも万全を期されています。
保存料や添加物は使用せず、水あめや果汁も加えられていないので、山栗のクリはちみつ本来の味が楽しめます。
里山のクリはちみつということで、ややクセのある味わいとなっています。
日本で昔よく食べられていたはちみつの味わいに近く、昔ながらのはちみつを好まれる方におすすめです。
ソルミエラト / オーガニック 栗ブロッサム ローハニー
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イタリアのシチリア島にある未開拓の平原に設けられた有機農場で生産されたクリはちみつです。
EUの厳格な基準で有機認定されており、添加物なども使用されていないので安全な製品となっています。
ローハニーと商品名にあるように、加熱処理をしていない生のはちみつです。
ほろ苦い味わいが特徴的なクリはちみつで、乳製品との相性がいいとされています。
チーズに合うクリはちみつをお探しの方におすすめです。
Balim / チェスナッツハニー
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ドイツ産のクリはちみつです。
養蜂先進国のドイツでは「はちみつ純正法」という食品法があり、糖度や加熱処理など様々な事柄に関して厳しい基準が設けられているため、はちみつの品質が高いことで有名です。
苦いコーヒーやクセのあるチーズ、肉料理などと相性がいいとされています。
栗の独特の香りが強く、甘さが控えめのビターな味わいとなっているので、はちみつ特有の甘さがあまり得意ではない方におすすめのクリはちみつです。