獺祭(だっさい)の日本酒の種類と歴史について
日本酒が苦手な方でも知っている有名銘柄である獺祭(だっさい)。
純米大吟醸の飲みやすい日本酒として非常に高い人気を誇っており、一時は品薄でなかなか入手できないプレミアム日本酒となっていました。
獺祭は飲みやすいことで有名ですが、具体的にどんな日本酒なのか知らない方も多いのではないでしょうか。
ここではそんな獺祭の日本酒の種類や特徴、獺祭とはどんな日本酒なのかについて紹介していきます。
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獺祭(だっさい)の日本酒の種類と特徴
獺祭はすべて日本酒の高級ランクである純米大吟醸酒のみを生産しています。(「磨き その先へ」は精米歩合が非公開なので、特定名称としては純米大吟醸酒ではありません。)
また、使用する米は酒造好適米の筆頭である山田錦のみを使用。
獺祭の日本酒にはいくつも種類がありますが、主に精米具合によって種類が分かれています。
他の銘柄では見られない精米具合23%の日本酒もあるので、購入の参考にしてみてください。
獺祭 純米大吟醸50
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:50%
- アルコール度数:16%
- 税込み価格:1539円(720ml)
- 容量:1.8L/720ml/300ml/180ml
獺祭の日本酒の種類の中でも、スタンダートでありコスパに優れているのが「獺祭 純米大吟醸50」です。
酒造好適米である山田錦の精米歩合は50%。
これがスタンダードな商品という獺祭のレベル高さが伺える日本酒です。
コスパに優れているため非常に人気の高い酒類であり、透き通るような柔らかな味わいを楽しめる日本酒となっています。
飲みやすさはもちろん、価格的にも購入しやすいので、獺祭を飲んだことがない方や日本酒初心者の方におすすめできる商品となっています。
獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:39%
- アルコール度数:16%
- 税込み価格:2418円(720ml)
- 容量:1.8L/720ml/300ml/180ml
山田錦の精米歩合は39%、雑味が少なく米の旨味やフルーティーな味わいをバランスよく楽しめるのが「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」です。
酸味や苦味もありますが柔らかいのでまったく飲みづらくなく、獺祭の純米大吟醸の美味しさを存分に楽しむことができます。
基本的に精米歩合が高いと価格は高くなりますが、精米歩合が39%にも関わらずリーズナブルな価格で購入することができるコスパの高さも魅力。
上質な純米大吟醸酒を探している方にぜひおすすめできる日本酒となっています。
獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:23%
- アルコール度数:16%
- 税込み価格:5142円(720ml)
- 容量:1.8L/720ml/300ml/180ml
最高の純米吟醸酒を造るべく、精米歩合23%という他に類を見ない日本酒となっているのが「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」です。
なめらかで柔らかい口当たりと余韻を楽しむことができ、華やかな香りと透き通るような甘さを味わえる逸品となっています。
当時精米歩合は25%とする予定でしたが、急遽23%に変更することに。たった2%磨くのに24時間を費やしたとのエピソードもあります。
評価が非常に高い獺祭の中でも特に上質な日本酒となっているので、ぜひ一度は飲んでいただきたい日本酒です。
獺祭 磨き三割九分 遠心分離
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:39%
- アルコール度数:16%
- 税込み価格:3780円(720ml)
- 容量:1.8L/720ml
もろみから搾る際に、圧力をかけずに絞ることができる遠心分離システムを導入した日本酒が「獺祭 磨き三割九分 遠心分離」です。
遠心分離システムの導入は業界初であり、精米歩合39%の日本酒をさらに高い次元の味わいへと変貌させています。
圧力をかけないことによって雑味のない酒質になっており、ここに通常の搾り方のお酒をブレンドすることによって非常にバランスの良い味わいとなっています。
雑味のない透明感のある味わいに加えて、しっかりと日本酒本来のやわらかさ、ふくよかさを楽しむことがでいる日本酒です。
獺祭 磨き二割三分 遠心分離
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:23%
- アルコール度数:16%
- 税込み価格:8100円(720ml)
- 容量:1.8L/720ml
精米歩合23%というだけで雑味は少ないですが、遠心分離システムによってさらに透き通った酒質になっているのが「獺祭 磨き二割三分 遠心分離」です。
大吟醸酒特有の吟醸香がしっかりと残っており、上質で上品な味わい、それだけでなく米のしっかりとした味わいをバランスよく味わうことができます。
遠心分離システムではない「磨き二割三分」と飲み比べるのも非常におすすめ。
複雑でありながら繊細で飲みやすい獺祭となっているので、いつもの獺祭とは違った味わいを楽しみたい方におすすめです。
獺祭 磨き その先へ
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:非公開
- アルコール度数:非公開
- 税込み価格:32,400円(720ml)
- 容量:720ml
獺祭の日本酒の中の最高峰である「磨き二割三分」よりも、さらに高みを目指して造られたのが「獺祭 磨き その先へ」。
使用している米は山田錦であるものの、他のラインナップと違って精米歩合は非公開。
故に種類としては大吟醸酒ではありませんが、価格からもわかる通り味わいは本物です。
透明感のあるきれいな甘みとしっかりと感じることができる米の旨味、するする喉を通りますが長く旨味の余韻を楽しむことができる逸品です。
数ある獺祭のラインナップの中でも、味わいは間違いなく最高峰。
普段飲みできる価格ではありませんが、何かの記念やお祝い事など、チャンスがあればぜひ飲んでみていただきたい日本酒となっています。
獺祭 おためしセット
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:23%/39%/50%
- アルコール度数:16%
- 税込み価格:2700円
- 容量:180ml×3本
手ごろな価格で3種類の獺祭を飲み比べすることができるお試しセット。
単体で獺祭を飲んでも違いがよくわからないという方もいるかと思いますが、飲み比べればその違いはすぐにわかるでしょう。
スタンダードな「純米大吟醸50」から、最高の純米大吟醸を目指して造られた「磨き二割三分」を楽しむことができます。
一人で飲み比べるもよし、獺祭の利き酒なんてしても面白いかもしれません。
獺祭 純米大吟醸 スパークリング50
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:50%
- アルコール度数:15%
- 税込み価格:1944円(720ml)
- 容量:720ml/360ml
ただでさえ飲みやすい獺祭をさらに美味しく飲みやすく楽しむことができる「獺祭 純米大吟醸 スパークリング50」。
瓶内二次発酵によって炭酸となっているので、きめ細かい泡なのが特徴。
上品でフルーティーな甘さと適度な酸味、炭酸ならではのすっきりした味わいは、日本酒が苦手な方でも美味しく飲むことができます。
お酒が苦手な方はもちろん、いつもの獺祭と違った口当たりを体験したい方は必見の日本酒となっています。
獺祭 磨き三割九分 スパークリング
現在の価格はコチラ |
商品詳細
- 精米歩合:39%
- アルコール度数:14%
- 税込み価格:3348円(720ml)
- 容量:720ml/360ml
精米歩合39%と瓶内二次発酵によるきめ細かい泡。まるで上質なシャンパンを飲んでいるかのような味わいを楽しめるのが「獺祭 磨き三割九分 スパークリング」です。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015」において最高金賞を受賞しています。
繊細で上品なだけでなく、米の旨味や日本酒のキレ、非常にバランスの良い味わいになっている逸品です。
日本酒以外の獺祭を使った商品
獺祭はお酒でだけでなく、獺祭を使用した様々な商品を展開しています。
「獺祭 純米大吟醸50」を染み込ませたケーキ、精米時に出る砕米を使用した煎餅、獺祭の酒粕を使用したカレーなど、獺祭を色々な形で楽しむことができます。
ユニークなだけでなく味わいも本物ですので、ぜひ味わってみてください。
また、獺祭の酒ケーキはアルコールを含んでいるので、妊娠中や授乳中、子供など、アルコールを摂取できない方は注意してください。
獺祭とは?
日本酒を知らない人でも知っている、日本酒好きで知らない人はいない、そんな数ある日本酒の中でもトップレベルの人気と知名度を誇る銘柄が「獺祭(だっさい)」です。
山口県岩国市の旭酒造が造る日本酒の銘柄で、名前の由来は旭酒造のある地名「獺越(おそごえ)」から一文字とっており、獺祭は「獺(カワウソ)が、捕った魚を岸に並べる様子が祭りのように見える」という意味を持っている言葉です。
酒造りのデータ化や精米歩合23%の純米大吟醸酒、遠心分離システムの導入など、日本酒業界の中でも頭ひとつ抜きんでた個性を持っているのが獺祭の最大の特徴と言えるでしょう。
獺祭の日本酒の特徴
獺祭の最大の特徴は、ラインナップが酒造好適米の山田錦のみを使用した純米大吟醸酒であること。
獺祭の最高峰である「磨き その先へ」は精米歩合が非公開なので厳密には純米大吟醸酒ではありませんが、その味わいは本物。
さらに獺祭は非常に飲みやすい日本酒として有名で、日本酒が苦手な方だけでなく、お酒が苦手な方でも飲みやすいクセ、雑味のなさが魅力です。
また、通常は酒造には杜氏と呼ばれる製造最高責任者がいますが、獺祭には杜氏がいないのも特徴。
杜氏の経験などに頼らず、最高の日本酒を造るための技術などをデータ化し機械化、しかし人の手作業が必要な工程は人が行う。
そうして最高の日本酒を安定して造ることができるのも、獺祭の隠れた特徴・魅力と言えるでしょう。
獺祭の日本酒の歴史
獺祭を造る旭酒造の現社長である桜井一宏氏が継いだのが1984年。
それまでは地元の小規模な酒蔵で、普通酒である「旭富士」を製造していましたが、焼酎ブームも相まって市場は縮小。
そこで「味わう酒」を造る為に純米大吟醸に特化して酒造を行うことに。
杜氏がいない中、悪戦苦闘するも米の吸水量や発酵状態を社員がデータ化することにより、杜氏なしでも高品質な純米大吟醸酒を製造することに成功します。
日本酒の中でも最高基準である精米歩合23%の日本酒や、もろみから搾る際に遠心分離システムを導入するなど、日本酒業界として革新的な手法で日本酒を製造することでも有名になっていきます。
近年、獺祭のあまりの人気に品薄状態になり、定価の何倍もの価格で販売される獺祭でしたが、2017年12月10日の読売新聞朝刊にて「お願いです。高く買わないでください。」という広告を大々的に出したのはあまりにも有名です。
2018年には蔵の一部が豪雨によって浸水してしまい、獺祭の品質が担保できなくなった状況では、様々な獺祭の種類が入った「獺祭 島耕作」を販売し、一部を義援金に充てるといったエピソードもあります。
将来的にアメリカなどへの本格的な海外進出も見据えており、日本だけでなく世界でも獺祭を味わってもらえるような方針も打ち出しています。