日本酒グラスの選び方とおすすめ5選
日本酒には多くの種類、銘柄があり、多様な味を楽しむことができるお酒ですが、日本酒の楽しさは何もお酒自体の味だけではありません。
どんな日本酒グラス・酒器を使うのかというのも日本酒の大きな楽しみの一つです。
日本酒を飲む時のグラスや酒器によって、同じ日本酒でも違った味わいを与えてくれます。
ここではそんな日本酒グラスの選び方とおすすめの商品を紹介していきます。
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日本酒のグラス・酒器選びの基本
まず前提ですが、「この日本酒にはこのグラスで」というような、どんなグラスで日本酒を飲むかに決まりはありません。
日本酒っぽい雰囲気を楽しみたいなら定番の徳利・お猪口セットでもいいですし、気軽に飲める一般的なコップでも飲んでも問題ありません。
ただ、日本酒の味や香りを楽しむことに重点を置いた場合は、それを目的とした日本酒のグラスを味や香りの好みで選ぶ必要があります。
日本酒グラスの素材や形状によって、まったく違った味や香りとなるので、以下で日本酒グラスの選び方を紹介していきます。
日本酒を飲む時のグラスの選び方
日本酒を美味しく飲むためのグラスを選ぶポイントは以下の3つになります。
- 日本酒グラスの素材
- 日本酒グラスの形状
- 日本酒グラスの容量
日本酒グラスの選び方のポイントをそれぞれ解説していきます。
日本酒グラスの素材
日本酒を飲む時のグラスの素材は、日本酒の味や香りに大きく影響します。
見た目の雰囲気も大事ですが、日本酒の味や香りを重視したい方は以下の素材による特徴を理解しておくことをおすすめします。
「陶器・磁器」の日本酒グラス
陶器・磁器で日本酒を飲むと、口当たりが穏やか・柔らかくなるのが特徴です。
陶器の方が磁器に比べて日本酒の甘味をより感じやすくなります。
陶器の方が磁器よりも口当たりが丸くなりますが、磁器も比較的まろやかな口当たりになりますが、淡麗系日本酒から芳醇系日本酒まで幅広く美味しく飲めるバランスの良さを持っています。
「ガラス」の日本酒グラス
ガラスの日本酒グラスは日本酒の味や香りに影響しない素材なので、日本酒の味わいをそのまま味わうことができる特徴があります。
ただ、グラスの縁が厚いものや「うすはり」といった縁が薄いものがあります。
縁が厚いグラスの場合は穏やかで柔らかい口当たりに、縁が薄いグラスの場合はシャープで繊細な口当たりになります。
良い意味でも悪い意味でも日本酒そのものの味わいになるので、自分が苦手な酒質の日本酒を飲む場合、ガラス製の日本酒グラスは注意が必要です。
「木」の日本酒グラス
木の日本酒グラスの場合、木の香りがある程度日本酒に移るので、人によっては日本酒のクセがまろやかに感じることによって飲みやすくなることがあります。
はっきりした味わいが好みの方にはあまり向きませんが、日本酒の口当たりや風味を穏やかにしたい方におすすめなのが木の日本酒グラスの特徴です。
「錫」の日本酒グラス
日本酒グラスに使われる金属の中で代表的な素材が「錫(すず)」です。
錫が持っているイオン効果によって雑味が抑えられ、日本酒の味わいをまろやかにすることができます。
ただ、非常に柔らかい素材なので、傷などが付きやすいため洗う時はタワシなどでごしごし洗わないように注意が必要です。
日本酒グラスの形状
日本酒グラスには飲む部分の縁が広がっているものと、広がっていない又は狭くなっているものがあります。
縁が広がっている日本酒グラスの場合は、日本酒の香りをしっかりと楽しむことができるのが特徴です。
広がっていない又は狭くなっている日本酒グラスの場合は、香りを抑え日本酒の味をしっかりと感じることができます。
香りを重視するかどうかによって、日本酒グラスの縁が広がっているかどうか確認するようにしてください。
日本酒グラスの容量
日本酒グラスがどれくらい入るのかは、日本酒の味わいに大きく関係してきます。
お猪口のような一口で飲めてしまう容量は別として、「ぐい飲み」やグラスなど、一息で飲めない容量の場合は温度が変わることによって味が変化する可能性があります。
キンキンに冷やしていたとしても、容量が大きめのグラスの場合だと、「時間経過」や「グラスを持った時の手の温度」によって日本酒の温度が多少なりとも上がります。
日本酒は温度によって味や香りが大きく変わるお酒なので、注いだばかりの時と15分放置した時の味や香りには差が出てきます。
同じ一杯でも味や香りの変化を楽しめるというメリットはありますが、好みの温度で常に飲みたい場合はデメリットにもなります。
容量が小さくてもまったく温度が変わらないわけではありませんが、好みの味や香りで常に飲みたい場合は容量が小さい日本酒グラスにするようにしてください。
日本酒の種類による日本酒グラスの選び方
以下で日本酒の種類と相性のよい日本酒グラスの形について紹介していきます。
もちろん「このグラスでなければいけないわけでない」ので、日本酒グラスを選ぶ時の参考にしてみてください。
吟醸酒系の日本酒と相性の良い器
その香りが最大の特徴とも言うべき吟醸酒系の日本酒と相性の良い器と言えば、もちろん香りをしっかりと楽しむことができる大吟醸グラスがおすすめです。
酒臭さを抑えて日本酒が持つ本来の香りを存分に楽しむことができます。
本醸造酒系の日本酒と相性の良い器
スッキリとした味わいが特徴、淡麗辛口の日本酒と言える本醸造酒系には、いわゆるお猪口といわれる小さな酒器がおすすめです。
温度が変わらないうちにクイッと飲めるサイズの酒器がもっともおすすめです。
純米酒系の日本酒と相性の良い器
原料となっているお米の味をしっかりと引き出してこその純米酒系の日本酒には、膨らみをもたせたタイプの酒器がおすすめです。
香りを包み込みながらしっかりとした味わいを楽しむことが出来るでしょう。
日本酒は常識に囚われないグラス選びも大事
日本酒というと徳利やお猪口、ぐい呑み、升、ちろりなど様々な酒器があります。
しかし、近年ではそういった常識とは違った、専用グラスやワイングラスで飲む方が増えてきているので以下で紹介していきます。
日本酒の大吟醸酒用の「大吟醸グラス」もチェック
芳醇でフルーティーな香りである吟醸香が特徴の日本酒の大吟醸酒。
大吟醸酒というと一般的な日本酒よりも価格は高めですが、香りを楽しめる美味しい日本酒です。
そんな日本酒の大吟醸のためのグラス、大吟醸グラスという日本酒グラスがあります。
大吟醸酒の特徴である芳醇な吟醸香をしっかりと楽しむことができる日本酒グラスなので、普段日本酒の大吟醸酒を飲む機会が多い方はぜひチェックしておきましょう。
日本酒をワイングラスで楽しむ
近年、日本酒が海外でも注目されるようになっており、ワイングラスで日本酒を飲むというスタイルが話題になり始めました。
当初は伝統的な日本のお酒として知られる日本酒をワイングラスで飲むことに抵抗を感じる方も多かったようですが、実際にその相性の良さを絶賛する声も聞かれています。
日本酒など日本文化を広める活動に尽力している元サッカー日本代表の中田英寿氏も「日本酒はワインと同じ醸造酒だからワイングラスに注ぐと香りが立つ」と、日本酒をワイングラスで飲んだ方がよい理由について述べていました。
日本酒の中でも特に吟醸酒系は香りを楽しむ日本酒なので、ワイングラスとの相性は抜群に良いと言えるでしょう。
香りを楽しみたいなら赤ワインで使われる膨らみのあるワイングラスや、すっきり飲みたいならシャンパンで使われるフルートグラスでもいいでしょう。
お猪口やぐい吞みで日本酒を飲むという固定観念を捨て、ぜひ一度ワイングラスで日本酒を飲んでみてください。
おすすめの日本酒グラス・酒器
上述してきた日本酒グラスの選び方を踏まえて、ここではおすすめの日本酒グラスを紹介していきます。
色々な素材や形状の日本酒グラスを選んだので購入の際の参考にしてみてください。
東洋佐々木ガラス 冷酒セット
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商品詳細
- 素材:セミレッドクリスタルガラス
- 容量:冷酒カラフェ/300ml、杯/80ml
冷酒カラフェと少し大きめの杯が2つ付いた美しいデザインのセットになっています。
冷酒カラフェには氷を入れるポケットが付いているので、日本酒の温度を保つことによって味や香りを変えないようにすることができます。
価格も比較的リーズナブルですし、機能性だけでなくデザインにも優れた日本酒グラスとしておすすめの商品となっています。
アデリア 升付き日本酒グラス
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商品詳細
- 素材:ソーダガラス
- 容量:100ml
日本酒の粋な飲み方である盛り切り(もっきり)を楽しむことができる枡付きの日本酒グラスです。
すりガラスのような涼し気な質感になっており、おしゃれで上品な模様が描かれているので見た目を楽しむこともできます。
日本酒グラスで日本酒そのものの味や香りを、枡で木の香りが薄っすらと移った味や香りを、両方の味わいを比べることもできる魅力のある日本酒グラスとなっています。
能作 ぐい呑み
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商品詳細
- 素材:錫
- 容量:80cc、70cc等
日本酒の雑味を消してくれる錫を100%使ったぐい呑みタイプの日本酒グラスです。
容量の種類が多く、デザインも幅広いため、自分の好みのぐい吞みを見つけやすいラインナップとなっています。
ひとつひとつ職人が丁寧に手作業で仕上げており、金属なのにも関わらずどこか温かみのある日本酒グラスです。
錫100%なので柔らかく傷が付きやすいので洗う時は注意するようにしてください。
結彩の蔵 酒器セット
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商品詳細
- 素材:陶器や磁器
- 容量:250cc~380cc
様々な素材でデザイン、容量から選ぶことができるラインナップの豊富さが特徴となっている日本酒グラスセットです。
シンプルなデザインのものから可愛らしいデザインのもの、渋いデザインのものがあるので自分の好みの雰囲気の種類を選ぶことができます。
陶器や磁器なので日本酒の口当たりが穏やかに感じることができます。
リーズナブルな価格になっているので普段飲み用としておすすめできる日本酒グラスセットとなっています。
アルコム 一合升
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商品詳細
- 素材:東濃檜(とうのうひのき)
- 容量:-
最高級の檜を使用した粋な雰囲気で日本酒を楽しむことができる一合升です。
木の香りを感じながら日本酒を飲むことができるので、いつもはガラスや陶器の日本酒グラスで飲んでいる方は、一味違った味わいを楽しむことができます。
リーズナブルな価格で購入できますし、檜には殺菌作用があるので殺菌などの手入れが必要がないので型付けが楽なのも魅力。
ひとつは持っておくと日本酒の楽しみ方の幅が広がる商品としておすすめです。
プレゼントにおすすめの高級日本酒グラスブランド
日本酒グラスをプレゼントするとなると、おしゃれなだけでなく高級感もほしい方も多いはず。
ここでは日本酒グラス・酒器を取り扱っているおすすめのギフト向けブランドを紹介していきます。
カガミクリスタル(KAGAMI)
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クリスタルガラスを使用した高級グラスで有名なKAGAMI。
日本酒や他のお酒でも使用できる幅広いラインナップと、何よりもクリスタルガラスを使用した美しいデザインがプレゼントにおすすめできるポイントです。
クリスタルガラスなので日本酒の味や香りを邪魔しませんし、棚に飾っているだけでも贅沢な気分を味わえます。
高価ではありますが、日本酒グラスをプレゼントしたいならぜひチェックしておきたいおすすめのブランドです。
東洋佐々木ガラス
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シンプルなデザインからおしゃれなデザイン、形状も様々な日本酒グラスを取り扱っているのが東洋佐々木ガラスです。
ガラスだけでなくクリスタルガラスを使用した商品もあるので、プレゼントとしても最適。
価格も比較的手ごろなのでちょっとしたプレゼントにおすすめできる日本酒グラスを扱っているブランドです。
リーデル(RIEDEL)
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ワイングラスのブランドとして非常に高い人気と知名度を誇るリーデル。
ワインだけでなく日本酒向けのグラスも取り扱っており、日本酒の大吟醸用のグラスが有名でしょう。
大吟醸酒の持つ芳醇な吟醸香を楽しめるように設計されており、普段吟醸系のお酒を飲む方にぴったりの日本酒グラスとなっています。
また、近年ではワイングラスで日本酒を飲む方も増えてきており、赤ワイン用や白ワイン用などのワイングラスで日本酒の味や香りを楽しむのもおすすめです。
価格も比較的リーズナブルでコスパにも優れていますし、プレゼントとしては申し分ないブランド力もあります。
一味違った日本酒グラスをプレゼントしたい方におすすめのグラスブランドです。