カペリーニとは?特徴や使い方と美味しいレシピ
パスタと言うと外食時に店選びで食べたいものに挙げられることが多いほど人気の食材です。実際に有名店からチェーン店までパスタを置いているところは多いでしょう。
しかし、あまりこだわりがない方だと、細長いものはどれでもスパゲッティだと思って食されていることも少なくありません。
スパゲッティとはパスタの1つですが、規定があり、それに合わなければ別のパスタとなり、調理の仕方も変わってくるものです。こちらではそんなパスタの1つであるカペリーニの特徴や使い方と美味しいレシピをご紹介していきます。
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カペリーニ(Capelline)とは?
まずは耳馴染が無い方もいらっしゃると思いますので、このカペリーニというパスタについてご紹介していきましょう。
カペリーニはジェノヴァやヴァッレ・ラティーナ地方(フロジノーネ県)、ナポリ周辺の発祥と言われており、非常に細いロングパスタのことを指します。
海外メーカーでもその太さの規定はまちまちであり、手に取った商品によっては全く違う規定のものもありますが、基本的には1.3mm未満のものを指すと思っていただいて差し支えないでしょう。
カペリーニの名前の由来
カペリーニはその細さゆえに人の髪に例えられ、「髪の毛」(capelli)と揶揄ところからその名が来ていると言われています。その細さからエンジェル・ヘアー(天使の髪)と言う別称があるほどです。
日本ではイタリア語の表記「Capelline」からカッペリーニと言う表現も用いられますが、本来はカペリーニと言う呼び名が正式のようです。
カペリーニの形状
形状としては皆さんが良く知るところのスパゲッティなどと同じで長いロングパスタに属し、その断面は円形となっています。
特徴的なのは先述通り太さであり、非常に細いパスタであると言うことになります。ただしこの太さはメーカーによって異なることは先述した通りですが、具体例を挙げると以下のような違いがあります。
- ディチェコ:直径 0.9 mm(公式サイトでは0.8~0.92mmまで)のものを指す
- バリラ:直径1.15mmのものを指す
- ブイトーニ:直径1.3mmのものを指す
カペッリ・ダンジェロとカペリーニの違い
先ほどカペリーニの別称としてエンジェル・ヘヤーがあると言うご紹介をしましたが、正確にはこの意味を持つパスタにカペッリ・ダンジェロというものがあります。
イタリア語ではこちらに天使の髪という意味が込められており、多くはカペリーニの別称として使われるのです。
ただし、一部のメーカーでのみ商品の区別のために使用されている名称にもなっています。例えば代表的なメーカーであるディチェコでは直径0.78~0.88 mmのパスタをカペッリ・ダンジョロとして販売しています。
つまり、カペリーニの別称であるのがカペッリ・ダンジョロであると同時に、メーカーによってはカペリーニよりも細いパスタという違いがあるので、少々紛らわしいものになります。
カペリーニの茹で時間
パスタは基本的に太さでその茹で時間が変わりますが、カペリーニは非常に細いためその時間は2分未満となっています。
これはその日の状態や環境によってわずかに変わるため、あとは好みであったり硬さを見ながらの調節となります。
しかし時間は非常に短いので、うっかりしてじっくり茹でないように注意しましょう。
またカペリーニは生麺も存在していますが、こちらは1分30秒程度で茹で上がります。ただ乾麺以上に生麺はシビアなので、こちらも硬さを見ながら湯からあげるようにしてください。
冷製パスタにする場合の注意点
後述しますが、カペリーニはその細さから冷製パスタにもよく使われます。その場合の注意点ですが、上記の時間よりもさらに1~2分程長く茹でてください。
冷製パスタの場合は茹で上げた後に水で粗熱を取ります。その場合、パスタは少し硬くなるため、少し柔らかめに茹でてちょうどいい硬さになります。
茹でる上でのポイント
茹でる上でのポイントもあります。カペリーニを含めパスタには下味をつけるために塩を入れます。しかしこれは適当な分量で良いわけではなく、お湯に対して1%の分量となっています。
つまり1L(1000g)のお湯であれば10gの塩を入れる必要があります。これは浸透圧というものに関係しており、こうすることで下味が付くと共に、ソースに絡めた際、水分でソースの味が薄まることを防ぐ役割もあります。
アルデンテのパスタを美味しくいただくためにも、茹で時間だけでなく、塩にも注意して茹でるようにしましょう。
カペリーニに合うおすすめパスタ料理
カペリーニは先述したように非常に細いパスタです。太いパスタであれば濃いソースなどとの相性が良いですが、細ければ細いほどあっさりしたソースに合います。
おすすめはバジルソースになりますが、コンソメなどを主体とした味付けであればスープパスタにしても美味しくいただけます。ちょうど細麺のラーメンをイメージしていただくといいでしょう。
また同じように細いパスタであるフェデリーニ同様に、冷製パスタにも使用されることが多いです。細さのおかげで冷めた時の硬さから歯ごたえが良く、夏に好まれるさっぱりした味付けによく合うのです。
>>ソースに合わせたパスタの太さの選び方について詳しくはコチラ
カペリーニを使ったおすすめパスタレシピ:厳選3種
カペリーニを使用した具体的なレシピが知りたい!と言う方もいらっしゃると思いますので、ここからはカペリーニを使ったおすすめパスタレシピもご紹介していきましょう。
絶品♡明太子の冷製パスタ(カッペリーニ)
- カッペリーニ(冷製パスタ用) 160g
- 明太子(皮を取りほぐす) 120g(大きめ2腹)
- おろしにんにく(チューブ) 5mm程度
- オリーブオイル 大さじ4
- 白だし 大さじ2(薄味が好きな方は1)
- レモン汁 小さじ1/2
- みょうが 1個(お好みで)
- 三つ葉 1/2束(お好みで)
- 刻み海苔 お好みで
- いくら お好みで
- 大葉(千切り) 5枚(お好みで)
和風に仕上げた冷静パスタです。明太子が入っているのでピリッと辛いですが、そこがまた美味しいレシピとなっています。
レシピ:https://cookpad.com/recipe/2822105
簡単!トマトとそうめんのカッペリーニ風
- そうめん 100g
- トマト 100g
- オリーブオイル 20cc
- 麺つゆ 10cc
- 大葉 2~3枚
- 塩 小さじ1/2
- ブラックペッパー 適量
レシピではそうめんを使っていますが、当然カペリーニを使っても美味しい調理方法です。材料も少なく簡単に出来るのがポイントとなっています。
レシピ:https://cookpad.com/recipe/4532862
そうめんで冷製トマトのカッペリーニ☀
- そうめん 2束
- トマト缶 1/2缶
- オリーブオイル 大さじ2
- バルサミコ酢 小さじ2
- 塩 適量
- 胡椒(ブラックペッパー)適量
- バジルの葉 4枚
こちらもそうめんを使っていますが、カペリーニを使うことでさらに美味しくいただける冷静パスタのレシピです。バルサミコ酢がきいて香りも味もいい一品です。
レシピ:https://cookpad.com/recipe/581816